友野一希「スケートときどきサウナ」⑱大雨だった初kukka

世界を舞台に活躍するトップフィギュアスケーターにして、大のサウナ好き。そんな友野一希選手にさまざまなお話をうかがう当連載。

前回は 2023 年末に出かけた憧れの施設「The Sauna」(長野県上水内郡信濃町)での素敵な 1 日を回想しましたが、今回は地元・大阪で昨年 7 月にオープンした「花園温泉 saunakukka(サウナクッカ)」のお話を。「カジュアルで新しい、ありそうでなかった施設!」と熱弁する、同施設の魅力とは? そしてシーズン終了を間近に控えた友野さんの、来季の目標とは?

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大阪ならでは(⁉)のカジュアルな施設「花園温泉 saunakukka」

友野さん撮影

――今回は「花園温泉sauna kukka」のお話をしてくださるそうですが、いつごろ行かれたのですか?

「オープンからしばらくして後輩と行ってきました。男女一緒に入れるんですけど、最初に聞いたときは“えっ、どういうこと?”って。で、新しい施設はいかがなもんかな~と視察に(笑)」

――場所は東大阪市、有名な花園ラグビー場から徒歩10分。

「いわゆる大阪の中心地からは、ちょっと離れていて。近くにある『八尾グラ(八尾グランドホテル)』(大阪府八尾市)なんかもそうですけど、そういう場所柄なのか、ご家族連れでも楽しめる大型の施設が多い印象がありますね。住宅街もたくさんあるので、地域に寄り添った施設だな、ボクの街にもあればいいのにな~って」

――「sauna kukka」のイメージと魅力を、ひと言で伝えると?

「ひと言で……は、“カジュアル”ですかね。サウナって堅くてストイックと思われがちですが、ここはどこかヨーロッパ的と言いますか。自然体で開放的と言いますか。ご家族、仲間同士でワイワイ楽しめる施設。値段もそんなに高くはないですし、ご飯を食べるスペースも広いですし。もちろん、温泉もサウナも申し分ない。おまけにサウナはメンズとレディースで分かれていないから、ご夫婦や恋人同士でも楽しめる。全方位のお客さんに向けた施設だなと思います」

――オフィシャルHPによれば、1階がレストラン&リラクゼーション、2階がスパ&サウナ、3階が男女共用の有料サウナ(入泉料1000円プラス、利用料1000円)。気の置けない仲間同士で行けば、何通りもの過ごし方ができそうです。

「さらには大阪のノリもあって、お客さんもみなさんカジュアルで温かいんですよ。そういう意味では“帰ってきた感”もありました。大阪は海外に近い感覚というか、誰とでも垣根のない感じ、くだけてる感じがあるんで」

――東大阪といえば、NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」の舞台。なんか分かる気がします。

「東大阪はモノづくりの町。思いっきり下町で(※とあるサイトによれば、東京で例えると東大阪は北区~足立区界隈。八尾は葛飾区界隈に近いんだとか)。そういう地域性もあるんでしょうね。海外ではサウナが一つのコミュニケーションの場にもなっていますが、それに近いラフでカジュアルな空間がめっちゃ心地よかったです」

――どんなサウナがありましたか?

「3階でまず目を引いたのは、巨大なスタジアムサウナでした(80名ほどが収容できる超ビックサイズのサウナ室『sauna kukka』)。ほかにも、定員6名の貸切のバレルサウナが2棟あって。水風呂あり(3ルーム)、水風呂なし(5ルーム)の個室サウナが全部で8室。バレルサウナや個室サウナ=ちょっと特別というイメージがありますが、それをカジュアルに体験できる。しかも、2階の男女別のサウナもそうですけど、どれもめっちゃしっかりしてる。一緒に行った後輩くんとも『次に行く時は個室もいいかな~』って話しましたね。個室は1室ずつちゃんと区切られていますし、セルフロウリュもできますし、より仲間同士でワイワイできるかな~と」

――水風呂ありタイプの個室には「マンガ サ道」の原作者、タナカカツキ先生監修の部屋(『大使のサ室』)もあるんですね! 先生が東大阪出身地というご縁もあって、サウナ室のアイデアを出してもらったとか。

「えっ、そうなんですね! 東大阪のご出身とは知らなかったです。次行く時は、ココ狙いでいきたいです」

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