世界を舞台に活躍するトップフィギュアスケーターにして、大のサウナ好きでもある友野一希選手にさまざまなお話をうかがう当連載。
前回は、友野選手が東京で出かけた“東京モダン系銭湯”の話、街ブラの話をお届けしましたが、今回は、トークショーの折り泊まった東京ドームホテルといえばココ！ 大人気の施設「東京ドーム天然温泉 スパ ラクーア（Spa LaQua）」で遭遇した奇跡の夜の物語です。
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夢がかなった！ ラクーアの夜の思い出
――前回、『ラクーア』（東京都文京区）と『（スパ＆カプセル）ニューウイング』（東京都墨田区）へ行かれて、その話をしたいとおっしゃっていました。
「実は、ラクーアはおもしろいお話があって。次、話したいと思っていたんです」
――お、期待が高まりますね。
「（笑）、いや、おもしろいと言いますか、先日、夜中のラクーアに入る機会があったんですよ。東京ドームホテルに泊まったんですけど、夜中の、誰もいないラクーアを満喫してきたんです！」
――いいですね～！ どうでしたか？
「平日の夜中だったんで、人もほんの数人で、自分のサウナ人生でもトップレベルのぜいたく感がありました。ぜいたくやな～、最高やな～って。行き道、東京ドームシティのあたりを歩いてるところから人が少なくて、そこからワクワクが止まらなくて。目が合った何人かと“今からラクーアですか？”って、心の中で会話できてた気がします（笑）」
――（笑）、なんか分かります。前回の友野さん命名の“東京モダン系銭湯”に行く道すがらも、商店街を歩いてると、ピピッとくるんですよね。「あ、この人、サウナへ行くんだろうな」って。
「帰りもラクーアに向かってる会社帰りの人を見て、“お仕事ご苦労さまです、今日のラクーアは最高ですよ”って言いたくなりました。“人少ないし、めっちゃいいですよ～！”って」
――ちなみに、東京ドームの真裏にあるラクーアは、20周年を迎えた今年春に大規模リニューアル。天然温泉や岩盤浴、レストランにスパも完備した「水」がテーマのアミューズメント施設で、JR＆地下鉄4駅利用というアクセスのよさも手伝って、土日祝日は大変混雑します。
「大体、並んでいますよね？ それがその夜は入場者10人くらいで。平日の夜11時から深夜1時まで楽しんだんですけど、セルフロウリュウができる部屋（フィンランドサウナ コメア）なんて一緒に行った友人と2人で貸し切り状態で、ほかのサウナ室も僕ら以外、1人、2人くらい。以前から“人のいないラクーアを楽しみたいな～”と思っていた、その夢が実現しました。めっちゃ（力を込めて）、よかったです！」
真のラクーアの実力を知った25の夜
――人が少ないことで、よりラクーアを楽しめた。
「少なかったことで、そのよさが改めて分かりましたね。どのサウナ室も、ホント、素晴らしい！ 中高温の部屋（中高温サウナ ヴィルデンシュタイン、中高温サウナ ヴェレ）、高温の部屋（高温サウナ オールドログ）、どれもよかった。もちろん、水風呂も！ 外気浴するにもちょうどいい季節なんで、思わず爆睡しました（笑）。サウナ好きな読者ならわかると思いますが、“ととのう”のとも違う、寝てるんだけど、身体の感覚はあって……っていう、あの不思議な感覚を味わえることってなかなかなくて。気温とか、いろんな条件があるんでしょうけど、ホント気持ちよかったです。僕のサウナの“好き”が詰まっていました」
――気に入ったサウナ室は？
「中高温で青い照明の…あそこは（ヴェレ）自分的に好きでした。あんな広くて、あんな湿度が高くて、室温80℃なのに体感は90℃以上ある。照明がより湿度を感じさせてくれて、心地よかったです。あと、そこからの水風呂！ 22℃のバイブラって天才じゃないですか？ 17、18℃が好きなんですけど、ラクーアで22℃のバイブラ、神なんだということを教わりました。とことん身体に寄り添う、優しく包み込むラクーアの真の姿を知りましたね」
――真のラクーア、体感できてラッキーでした。
「ただ、二度と混んでるラクーアには戻れないかも、っていう（笑）。そこは、チョット心配になりました。たまたまその日の夜が人少なかっただけなのか……。確か月曜日だったんですけど、どうなんでしょう？」
――月曜だからジャイアンツ戦がなかったとか、あのへん大学が多いので学生が休みだったとか（※取材は9月中旬）、重なったのかもしれないですね。
「あー確かに、そうですね。あと、ドームのコンサートとか、やってない日を狙って行かなきゃ」
――後楽園ホールの格闘技とか。人の少ない条件が揃う日を狙いたいところ。
「ホント、奇跡の奇跡が重なった夜だったと思うんですけど、もう一度あの感動を味わいたいです。ただ規模が大きいだけじゃなくて質も伴ってる。値段とも釣り合っている最高の施設。次に行く際は、もうちょっと時間をかけて、サウナ以外のお風呂も楽しみたいですね」
――この前の目黒～中目黒じゃないですけど、今度は東京春日の街も散策して。
「そうですね。サウナを通してその街を知るのもサウナの楽しさなので、次はご飯を食べるお店もちゃんと調べて行きたいです」
