トップフィギュアスケーターとして、世界を舞台に活躍する友野一希選手。見る者を引きこむ豊かな表現力で“浪速のエンターテイナー”と呼ばれることも。

そんな友野選手、実は知る人ぞ知る“サウナ好き”でもあります。パフォーマンスと同様にぐいぐいと引き込まれてしまう友野選手のサウナにまつわるトークを、毎月1回、お届けします!

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◆札幌で味わった「最高のととのい」

――NHK杯、おつかれさまでした! テレビにかじりつきで見ていました。(※今回の取材は11月下旬に行っています)

「ありがとうございます。他の試合と違ってNHK杯は事前のインタビューなども含めて放送を見てくださる方も多いし、いろいろな方からメッセージをいただけるのでうれしいです」

――そうなんですね。

「やはり、NHKさんがやっている大会ということもあるんでしょうね。選手の露出も多いですし、全日本選手権もそうなんですが、国内での試合なのでガッツリ放送もしていただけるということもあるんだと思います。『見たよ~!』って、より多くの方に言っていただけますね」

――画面のこちらから見ていて、緊張やいろいろな感情があるんだろうなって思いつつ見ていました。

「GPシリーズの1戦でもあるNHK杯は、GPファイナルへの出場もかかっていて。もちろん僕もファイナルへの出場を目標にしていたので、最後は悔しさもありましたけど、失敗したジャンプ以外は練習してきたことがしっかり出せたかなと思っています。悔しさはあれど、次につながる試合だったかなと。また頑張ろうと思えた大会でした」

――とくにフリーの演技やエキシビジョンでは、そういう感情もいろいろあるのかなと思いつつ、画面からはポジティブな思いを強く感じましたし、何より演技がすごく楽しかったです。

「そう言っていただけるとありがたいですね。普通に見ていただくにはスケートって意外に難しい部分もあるので、一番は楽しんで見てほしいなって思っているんです。たとえ失敗しても伝わるものが何かあればいいなと思っていますし」

――札幌でも試合のあとはサウナに行けるのかな、楽しむ時間があればいいな、と思っていたんですが。

「はい。しっかり行きました。そのために頑張っていますから(笑)。宿舎も札幌市内だったので、『ニコーリフレSAPPORO』が近いんですよ」

――あ~、羨ましい。名前を聞いただけで行きたいです。

「ですよね(笑)。実は、試合前って意外と時間があるんです。練習時間も決まってしまっているので、それ以外は結構時間が空いてしまうというか自由に使えるんです。一緒に出場していた山本草太選手とも、サウナ仲間っていうのもあるし、幼馴染でずっと小さい頃から一緒なので、2人で葛藤しながら、『どうする? 行く?』なんて言い合ったりして(笑)。

でも、グッとこらえて、我慢我慢、って。『試合頑張ってから行こう!』。で、すべてを終えてから行ったんですが、ロウリュの時間(※熱波サービス)に間に合わなかった……(笑)」

――そうなんですか?

「そうなんです……」

――やりたかったですか? あの掛け声。

「やりたかったです。『イチ、二、サウナ~』って(※)。次の日に無理をしてでも行こうかな、とも思ったんですが……帰りの飛行機の時間もあって、またの機会にってことにしたんですが、でもめちゃめちゃ楽しめました。試合後ということもあったんですが、それはもう、最高のととのいがありました」

(※ニコーリフレでは熱波師/アウフギーサーがタオルを振りおろすのに合わせ、サウナ室内の人全員で『イチ、二、サウナ~』という掛け声をかけます。室内で一体感が生まれます)

NHK杯のあとニコーリフレSAPPOROの前で。山本草太さん(右)と友野さん(左)

◆何かをやり遂げた時のサウナは「ご褒美」!?

――最高のととのい、ですか。

「いやぁ、もうすごかったです。まさに倒れるように……まぁ、シンプルに疲れていたので、倒れるようにととのっていました」

――やっぱり本番の試合が終わった後っていうのは、疲れっていうのは練習の比じゃないんですね。

「なんか難しいんですよね。練習の方がしんどいはずなんですよ。時間もやっていることも。でも、やっぱり体の疲れもそうなんですが、気持ちの方が疲れるんですね。そしてそれが続くので。試合が終わった次の日のエキシビジョンまであるんですが、実はこのエキシビジョンがすごくしんどかったりもします」

――そうなんですか?

「フリーの演技を終えて試合が終わったあとって、アドレナリンも出ているのか全然眠れないんです。だいたい2~3時間とかですかね、いつも。4時間眠れたらイイ方なんです。そのあと、エキシビジョンに臨むので」

――それは、たしかに。フラフラになっちゃうかも。

「そこまでを濃密に過ごしてからのサウナですから。これはもう、本当に1回目(1セット目)で倒れるように……もう、寝ていました。

サウナ室で、カァ~ッと一気に蒸されて燃え上がって、水風呂でシュ~ッて静められて。ニコーリフレさんの水風呂は、なんかこれまでに体験したことがないような水風呂でした。16℃って書いてはあるけど、『そんなの嘘でしょ!?』って思うくらい冷たくて。キンキンでした」

――水風呂でシュ~ッってなってからの休憩も……。

「本当に、最高レベルのととのいでした。イスに座って目を閉じて、気づいたら30分以上経っていたんです(笑)。久しぶりに、あんな気絶するレベルのととのいを感じました。あれはもう、限界を超えたからこその最高のご褒美だなって!」

――もちろん「ニコーリフレ」のクオリティーということもあるけれど、試合前後のもろもろの極限状態、みたいなものが……?

「そうですね。肉体の疲労、精神的な緊張。試合を終えての様々な感情……。気持ちも含めていろいろなものがすべて重なって。でも、それらすべてを終えて、何かをやり遂げた、成し遂げた後のサウナだからこそ、っていうのはあると思います。

(山本)草太なんか、もっと倒れるように……1時間くらい眠り込んでいました(笑)。その間に僕は、もう1セット行ったりして。3セットを楽しんだんですが、でも、2セットでも良かったかもしれないって思えるほど、集中した、良い時間を過ごさせてもらえました」

――それは本当にいいサウナでしたね。

「おっしゃるように、ニコーリフレさんじたいもすごく気持ちいい施設さんでしたしね。サウナ室も広くて、落ち着く暗さで、木で造られているサウナ独特の熱の温まりもあって。入った瞬間『はい、好き~』って(笑)」

――今年もいくつか初めて行かれたところは多かったと思うんですが、その中でも……。

「そうですね。間違いなく、気持ちいい上位に入る施設さんでした」