友野一希スケートときどきサウナ㉒佐賀・らかんの湯を初体験!

世界を舞台に活躍するトップフィギュアスケーターにして、大のサウナ好き。そんな友野一希選手にさまざまなお話をうかがう当連載。

今回は、7月3日に発売されたSAUNA BROS.Vol.8で友野さんが訪れた九州ロケの番外編、その2回目。本誌では入り入れなかった「御船山楽園ホテル らかんの湯」(佐賀県)の感想をたっぷりとお聞きします。

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目次

愛が詰まりすぎている“らかんの湯”

――佐賀県武雄市「御船山楽園ホテル らかんの湯」。サウナーの“憧れの地”ということで、期待値MAXで訪れましたが、感想はいかがだったでしょうか?

「素晴らしかった、圧倒されました。“愛”が詰まりすぎていましたね」

自動ドアを入ってすぐ飛び込んでくる美しい光景

――まさに「圧倒」。写真や動画ではわからない迫力がありましたね。

「自分の中のイメージとしては、ほうじ茶ロウリュ(セルフロウリュ用に御船山の天然水とサウナ専用に焙煎・抽出した佐賀県嬉野産ほうじ茶を使用)とかよく言われているので、そこが印象に残っていたんですけど、そこはもちろん、ほかもすべてがものすごかったです」

エントランス奥の展示。うねり立つ炎のような幻想的なアート

――入口のドアを開けるや、人の動きに呼応してランプが点滅するチームラボのアート作品が出迎えてくれて。大浴場に入ると、さらなる別世界が待ち受けていました。

「大浴場の扉を開けて、実際にお風呂とサウナを見て“これか~!”ってなりました。ほうじ茶ロウリュのドライサウナをはじめ、薬草スチームサウナ、薪サウナ、それらに付属する水風呂、御船山の自然を眺めながらととのえる外気浴スペース……すべてが想像を超えてきました」

圧巻の薪サウナ

――なかでも衝撃を受けたのは?

「やっぱり薪サウナ室のストーブですね。とにかくデカイ!(横2m×縦1.8m) あれには衝撃受けました。なんかレベルが違うなっていう。あんなもの見たことがないし、言い方は何ですが、“人間が入っていいところじゃないだろう!?”っていうくらいのデカさで(笑)。ロウリュも、なんかこう……ちょっと海外っぽい感じの体験できると言いますか。普段であれば遠慮しちゃいますけど、もうお構いなしにバシャ~って。上から水を『かける』というより『投げ入れる』感じが、なかなかできない体験でよかったです。水が蒸発する時のパチパチッという心地よい音と、広いサウナ室内だからこその優しい蒸気。窓から見える御船山の景色。ずっと入っていたいサウナでしたね」

スチームサウナ(女性エリア)

今回も寝落ちしてしまいました(笑)

寝落ちした外気浴(女性エリア)

――「らかんの湯」がある「御船山楽園ホテル」は、御船山楽園という江戸時代の武雄領主・鍋島茂義が創りあげた50万㎡(15万坪)もの敷地からなる壮大な池泉回遊式庭園内にあって。2tほどあるサウナストーンは御船山からスタッフが一つずつ集めたもので、ストーブで燃やす薪もやはり御船山の木材を使用してあるそう。

「そういう地産地消の考えも素敵だなと思いましたし、この連載でも何度も言っていますが、何より御船山の『自然』ですよね。やっぱり自然の中で入ってこそのサウナだな~と改めて。大浴場内に入った時の、目の前に広がる光景でまずギアが上がって。水風呂のある露天スペースの開放感が本当に素晴らしかった。サウナに入って水風呂に浸って。浮き棒でプカプカした後は、広い空の下で山々や木々を眺めながら寝転がる。ザワザワという葉っぱのこすれる音に耳を傾けて、新緑の香りに思わずウトウトする。まさに、五感で味わうサウナ。こんなぜいたくほかにないだろうなって思いました」

男性エリアの水風呂。浮き輪ならぬ、浮き棒でゆらゆら

――大間口の窓から御船山の山並みを一望できる休憩スペースもぜいたくでした。

「途中、エアコンで涼めるし、デトックスウォーターなどの飲み物やプリン、お塩、干しみかんなどで栄養が補給できて。焚火台ではお餅(かんころ餅)も焼けて。ありがたいな~、施設さんの愛を感じるな~と。自然と調和した建物にも心配りを感じましたし、こうした特別感を惜しみなく提供してくれているところが、人気の理由なんでしょうね」

特別感を味わえる休憩スペース

――今回の取材では、交代制の女性用大浴場にも。

「レディースの方は、メンズより小さくはあるんですけど、より自然を意識した感じが好きでした。特に薪サウナの横のととのいスペースが意外とほかにない感じで。結構、『もう目の前が森!』みたいな。気持ちよさのあまり完全に寝落ちしました(笑)。施設内ではあるのに、山の中でととのってる感じがする。次は泊まりで、男女両方入って、1日中、サウナを楽しみたいです」

【友野一希(ともの・かずき)】
1998年5月15日生まれ。大阪府出身。
4歳よりスケートを始め、ジュニア時代から表現力の豊かさには高い評価が。見ていて楽しくなるその演技で“氷上のエンターテイナー”“浪速のエンターテイナー”と称されることも。2023-24シーズンはシリーズ第4戦中国杯第4位。1月に行われた「国民スポーツ大会」ではショート・フリーで逆転優勝を。オフシーズン中は、さまさまなアイスショーに出演。エンターテイナーぶりを発揮する。上野芝スケートクラブ所属。

御船山楽園ホテル らかんの湯
住所:佐賀県武雄市武雄町武雄4100
営業(日帰り利用時):1部~5部の定員入れ替え制。要予約。1部=前8:00~10:30(男女入れ替え)、2部=後3:00~5:30、3部=後5:30~8:00、4部=後7:30~10:00、5部=後9:30~深0:00
※屋外アートは入浴時間外も可

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