<連載> 友野一希「スケートときどきサウナ」 第10回/「信じられんくらい最高の姿」って!?

世界を舞台に活躍するトップフィギュアスケーターにして、大のサウナ好きでもある友野一希選手にさまざまなお話をうかがう当連載。

競技のシーズンはオフになったとはいえ、日々の練習はもちろんのこと、アイスショーや来季のプログラムづくりなど多忙さは変わりません。

さらには、のちほど少し触れますが、小誌と一緒にちょっとしたプチ旅へもご一緒していただいたりも!

今月も、そんな友野さんとの楽しいおしゃべりを、どうぞお楽しみください!!

(過去記事を未読の方は、以下の各リンクから、ぜひあわせてお読みください。<#1> <#2> <#3> <#4> <#5> <#6> <#7> <#8>  <#9>)

目次

またひとつ夢をかなえて……2023~24年シーズンの、新たなステップ

――今月もよろしくお願いします!

「こんにちは! よろしくお願いします!!」

――あの、今はアイスショーはあるとはいえ、シーズンって一応オフだと思うのですが。こういう時期の練習って、どんな感じのメニューなんですか?

「とりあえず『滑り込み』っていう感じです。夏~秋になってシーズンが近づいてくると、それ以降はその年のプログラム……試合に向けての調整や練習というかたちになってくるので、今は自分の基礎力をあらためて鍛え直すというか。ターンの練習をひたすらしたり、ステップを繰り返したり、クロスって言うんですがバックに滑り続けたり。あとはジャンプの練習とか。それぞれを体重移動のタイミングや体や手足の角度とか、細かな全身の感覚をしっかりとらえ直しながらレベルアップを図るような練習をしてます。こういう言い方をするとなんですけど、基礎練っぽい感じで、一言でいえば……地味です(笑)」

――スケーティングを再確認するというか、土台をあらためてチェックしながら、来季に向けてすべてを整え直していくみたいな。

「そうですね。もう一度自分のスケートを全部を見直しながら、より質を高めていけるために。そういうのって、結局はチェックしながらの反復練習しかないんですよね。なんていうか、トレーニングもただやるのではなくて、たとえばスクワットも正しいフォームが大事じゃないですか。それをあらためて確認しながら作ってる感じですかね。それがじっくり出来るのは今しかないので」

――たしかに。地味といえば地味かもしれないですけど、めちゃくちゃ重要なんでしょうね。素人の私が聞いても、そう感じてしまいます。

「めっちゃ大切な時間だと思います。でもね、僕はこの時間が結構好きなんですね。本当に淡々と、もうず~っと同じことをやる感じなんですけど、スケートって本当に滑れば滑るほど上手くなるというか、正しい形が体に馴染んでくるというか。だから、滑り込んでいるときは本当に楽しいし、気づくとあっという間に時間が経っちゃってるんですよ」

――そうなんですね。

「同時進行で、次のシーズンに向けてのプログラム作りもしているので。5月にカナダでショートプログラムの振り付けも作ってきて、今月にはロス……アメリカでフリーのプログラムも作ってきます。それの曲かけをしながら滑ったりしてますね。まだジャンプとかは入れ込んでいないですが、フリーもショートも、今季はかなり挑戦的なことをやりたいと思っていて。これがね、自分で言うのもなんですけど、けっこう大変ではあります(笑)」

――大変というと。

「ショートも作り上げたばかりだから、まだぜんぜん出来ない(笑)。そもそも、今お話ししたように、ちょっとレベルが高いことにあえて挑戦したいなって思っているんで、テクニック的なことも含めて、よりスケーティング技術も何もかも難しくしてるんです。いや、これはやりがいがすごいなって(笑)」

――うわぁ。言ってもいいですか? ただただ楽しみです。

「でしょ? な~んて(笑)。でもね、僕も楽しみなんですよね。先月、誕生日を迎えて、また一つ年齢があがって、言うても『アラサー』に突入しまして」

――はい。いやいやいや(笑)。

「いや、スケート選手としては、かなりベテランといわれる存在ではあるので、より高みを目指していきたいなって。僕はここ数年、ミーシャ・ジーさんっていう振付師の方にショートもフリーもお願いをしてきたんですが、今季のショートはジェフリー・バトルさんという振付師の先生にお願いしたんです。この方のスケートのスタイルは、これまでずっと憧れてきたものなんですけど」

――そうなんですね。

「はい。この方に振付をお願いするのは、夢の一つでもあったんです。なんていうか、すごく特別な何かを感じるんですよね。余計なものはなくてシンプルなんだけど、スパイスが効いていて美しい……めっちゃセンスいい! みたいな(笑)」

――うひょぉ! ワクワクしますね。

「あの……分かりやすく言うと、オリンピックでのプログラムはもちろん、羽生結弦選手の振付を長年手がけられている方なんです」

――選手としても、たしか五輪メダリストで、世界選手権の優勝も果たされてますよね。

「そうそう。僕も、選手としてもすごく大好きなスケーターなんです。本当にクールにかっこいいんですよね。う~ん、めっちゃ洗練されていて高級なんだけど、シンプルな家具を想像してもらえたら」

――あ、なんか、すごい良さそう。さっきから、いろいろ分かりやすいように例えてもらってスミマセン(笑)。でもめっちゃ伝わってくる気がします。

「伝わりました(笑)!? とにかく上質で、手ざわり感が良くて、スタイリッシュで。でもシンプルで、カッコいい。だから逆を言うと、良くも悪くも自分の技量がすごい試されるというのはあるんですね」

――友野さんにとって、夢であり、大いなる挑戦でもあるわけですね。

「まさにそうなんですよね。その夢へのチャレンジ……本当にいいプログラムを作り上げたいなって。そのために頑張るっていう感じですね。今季は」

――新たな扉をまたまた開こう、と。

「そうそう。そうなりたいな、って。いや、絶対に開いてやりたいですね。ってことで今は、ひたすら地味に滑り込んでいる、と。そんな感じの毎日です(笑)」

仙台の名施設の「意味わからん」くらい(笑)の、心地よさ

――なるほど。いやぁ、本当に聞いてるだけでちょっとワクワクしますね。早くシーズンにならんかなぁ。

「いやいや、まだダメです(笑)」

――楽しみに待ちますね。さて、新しい扉といえば、どこか新しいサウナ施設の扉は、最近は開かれましたか?

「あはは、そう来ましたか(笑)。あ、でも、ちょこちょこ開いてますよ。新たなサウナ室の扉は。

最近でいうと、先日、『ファンタジー・オン・アイス』っていうショーで宮城に行ったんですけど、仙台の『キュア国分町』(「サウナ&カプセル キュア国分町)という施設さんに行ってきました」

――あぁ、いいですねぇ。うらやましい(笑)。

「いやぁ、良かったです。施設の浴室フロア全体もめっちゃ広々としていて、人もそこそこいるんですけど混んでるっていう風には感じなかったですし。何よりサウナ室も水風呂も、外気浴もぜんぶ気持ち良くって」

――メーンのサウナ室、デカめで、3~4段のタワーサウナで。いいですよね。

「本当にそうでした。入った瞬間、『はい、好き~』でした。広いし、ベンチも4段でアッツアツで。ストロング系の熱さなんだけど、自動ロウリュのおかげか湿度もめっちゃ気持ち良く保たれていて」

――はい。ガツンと包んでくれる熱さですよね。

「そのオートのロウリュだけじゃなくって、風が出てくる装置があって。アッツい空気を含んだ風が意味わからんくらいずっと吹いてくるっていう(笑)」

――天井のあのダクト(笑)。

「そう。ちょうど中段と上段の間くらいの位置あたりに、狙い撃ちのやつがこっちを向いていて」

――友野さん、どこに座ったんですか? あのステキなサウナ室の。

「最上段の、ちょうどダクトの前です(笑)」

――あはは。その気持ち、分かります!

「ヤツを見かけた瞬間、『おっ!? これはひょっとして!!』って思って(笑)。で、いつ風が出てくるんだろうって思っていたら……」

――はい。

「思っていたら、まず『ジュゥゥ~ッ』って、オートロウリュが始まって。そして『ボワ~ッ』って風が吹き始めて、『おぉ~、キタ~~ッ』ってめっちゃ気持ち良かったんです。で、『いつ終わるんだろう』って思ったんですけど、ぜんぜん終わらない(笑)。そのうち『ウォォ~ッ』ってなってきて、限界に。あれ、めっちゃ気持ち良かったですね(笑)」

――どこに座ったんでしたっけ。

「4段目の……一番上の段の風が当たるところ。直撃され続けるところ(笑)」

――風が出たら、当たると分かりつつ、確信犯ではあったけど。

「そうですね。いやぁ~、熱かったっす(笑)。最高に最高でした。翌日も、2日連続で行ってしまいました」

――クセになってしまった(笑)。

「はい。あの、熱波のサービスもあったらしくて、それは間に合わなかったんですけど、でも、ぜんぜん僕は十分に満たされました。で、水風呂もね、また良かったんですよ。冷たくて、さらに僕の大好きな備長炭の水風呂で」

――あ~、そうですよね。あと横に「滝」があって。

「備長炭の入った水風呂って、なんというか澄んだクリアな水質で、肌を清冽に突いてきてくれるような感じがするんですよね。で、水にも動きがあるから……」

――気持ち良さのギアが、また1段、高めですよね。

「そうなんです。備長炭の水風呂、本当に好きなんですよね。で、体をめちゃくちゃしっかり冷やしたら、あの外のスペースに出ての、横になれる外気浴。今回もショーが一緒だった(山本)草太と行ったんですけど、気づいたらひたすら大爆睡をかましてしまいました(笑)」

――今は気候もめっちゃいいですからね。それはしょうがないです(笑)。

「サウナ室がもう一つ、韓国式のがあるじゃないですか」

――あ、ありますね。あの床に寝るスタイルの。けっこう空いてる部屋ですね。

「そう。あそこも気持ち良かったです。韓国式のサウナ室って初めて入ったんですけど、最初はそれほど熱くないかなって思ってたんですけど、横になることもあって熱が一定に体を包んでくれるから、そのうち体も頭もフワフワ~ッといい気持ちに包まれてきて。代謝があまりよくない方は少し物足りないかもしれないですけど、僕たちってめっちゃ汗かくんで(笑)。『コレ気持ち良くね?』って。草太と2人で、あの広々とした平らな空間で、かなりゆったり過ごしましたね」

――あ~。それね、かなりベテランの方が言うセリフですよ。

「そうですかね(笑)。いや、めっちゃ良かったですね、『キュア国分町』さん。今回は行かれなかったんですけど、近くに『ラーメン二郎』があったのも秘かにポイントが高いですね。次いったら『二郎』にも行こうかなって(笑)」

――あら。友野さんもジロリアンなんですか? ちなみに何マシとか、どんなオーダーをされます?

「けっこう好きです。僕は……するとしたらアブラとカラメをマシですかね。でも、マシちゃうとあまり食えなくなるんで、ときどきですけどね。あとはお店によっては麺を少なめにして野菜をマシにするかな。

実は今回は、ずっと滞在中は牛タンざんまいで、お腹いっぱいだったんで行きませんでしたけどね(笑)」

――牛タンざんまい!

「もうね、毎日、牛タンフィーバーでした(笑)。ちょっと高級めの、けっこう常に人が並んでるようなお店にも、もう少しリーズナブルで入りやすいけど『ああ、コレコレ』ってつい頷いてしまうような美味しいお店にも行きましたし。なんならショーの本番のケータリングも牛タンとお寿司でした(笑)」

――いいなぁ(笑)。

「いつも行列が出来てるっていう『閣』というお店では、ちょっと牛タンの概念が変わるかと思いました。あぁ……思い出したら、また食べたくなってきましたね、あんだけ食ったのに(笑)。サウナめしにも、仙台の牛タンは最高でした」

新たなジャンルの味わい&愉しみ方……サウナ、本当に奥が深すぎない

「実は、先日、もう一つ、新しいサウナの体験というか、これまでに味わったことのないサウナの楽しみ方も味わったんですよ」

――気になりますね。それはいったい……?

「千葉に行ったときに、幕張の『ニューオータニ』(「ホテルニューオータニ幕張」)に泊まったんですが、『クラブ&クラブ』っていうフィットネスクラブとスパが組み合わさった施設があるんですね。ほかにもゴルフの練習場やテニスコートなども利用できるのかな」

――はい。ありますね。いわゆる会員制だったり、ホテル宿泊者が利用できる、というようなシステムの施設ですかね。

「そうです。そこを利用したんですが、あれも最高でした」

――よく「ホテルサウナ」なんて分類したりしますよね。ちょっとハイソで。

「めっちゃ良かったです。サウナ室とかはめっちゃシンプルで、ちょっとカラカラ系のストロングタイプなんですけど、ややクラシックで広々としていて、清潔で。なんか『ザ・重厚』っていう感じで」

――おお、うまい言い方ですね。高級ホテルのサウナって、明るいんだけど落ち着いていて……みたいな感じ、ありますよね。

「伝統というか歴史もたぶんある施設なんだと思うんですよね。でも壁や天井もキレイにメンテナンスされていて、ベンチの木の部分も清潔で居心地が良くて。そこに肌触りのいい布製のマットを、利用者それぞれが敷いて座るっていうスタイルで」

――はい。

「水風呂も18℃から、もう少し高いくらいかな? でも十分に気持ちが良いんですね。それで浴室内に休憩スペースはないんですけど、静かなラウンジみたいな、メディテーションルームっていうスペースがあるんですよ」

――浴室の外にいったん出るんですよね。

「そうです。そのときは、バスローブを着るんですけど。これがまた肌触りが良いんですね。なおかつラウンジにはベッドがあり、ふっかふかのタオルが敷いてあって、そこまでバーッと行って横になると……これがもう最高なんです。もちろんベッドだけじゃなくてイスもあって、それもまた気持ちいいんですけど」

――バスローブというかガウンというか。舘ひろしさん的なダンディというかジェントルというか。

「あはは。そうですね。でも、本当にフカフカふわふわなスペースで、あったかいバスローブに包まれてゆっくりするっていうのがこんなにいいものなのかっていうのを、すごく感じました。なんていうか『あぁ、経験してしまった……』って感じで(笑)」

――(笑)。いいですねぇ。

「本当に、ときどきでいいけど、こういうのもアリだな。いや、むしろ、好きだなって。ああいうサウナやスパ施設って、いいホテルに行けば体験できるんですかね?」

――ホテルによるとは思いますが、東京の「ニューオータニ」(赤坂)にもありますよね。ガウン系ラグジュアリーなスタイルは。

「あれも、めっちゃ良かった。値段というか会費しだいでは会員になろうかなぁって(笑)。フィットネスジムやプールも使えるから、それとサウナでめちゃくちゃいい時間の過ごし方ができるなぁって。なんか、ただただ特別感があるし」

――これもまた、ベテランのサウナ愛好家の、嗜み方です。友野さん、風格がスゴいっす(笑)。

「いやいや(笑)。写真を撮っていいか分からない、というか、なんかスマホでパシャッていう雰囲気ではなかったんで、写真がなくてスミマセン(笑)」

――ぜんぜんいいです(笑)。いや、お話だけでぜんぜん楽しいです。

「ドリンクなども、利用者は飲み放題で。カルピスとかジュース、水、お茶みたいなのを好きなものが用意されているし、とにかく静かだしゆったりとリラックスしまくれる……。ここでも、気づいたら草太とやっぱり爆睡してました!」

――(笑)。

「あとは、最近でいえば同じ千葉の船橋の『ジートピア』さんも久々に再訪させてもらいました。相変わらずのアツアツ過ぎるサウナ室と、あの最高の水質のやわらかくってやさしい水風呂。やっぱり草太と(笑)、『来て良かったな』って。同じ駅の『船橋グランドサウナ』さんとどっちにしようかって最後まで迷ったんですけどね」

――迷いますよね。その気持ちも……激しく共感します。

「でも、今回は『ジートピア』さんに行って良かったかなって思いました。前に行ってから2~3年くらい経ってるかもしれないんですが、外気浴スペースが少しアップデートされていましたから」

――あ、前はアレでしたか。イスが4脚くらいで白樺の大きな丸太に足をかけるスタイル?

「はい、そうですそうです。それが、イスの数が増えて、スクリーンに広大な自然の映像がボーッと映し出されていて。なんかめっちゃ良かったです。やっぱりアレですね。いいサウナや気になるサウナって、ちょこちょこ顔を出さないとダメですね」

――あはは。ダメってことはないです(笑)!

◆「信じられんくらい最高」だった! 多幸感ダダ洩れの、富山での撮影。

「信じられんくらい最高」だった! 多幸感あふれすぎの、富山での撮影

――それにしても、忙しいですね、やっぱり。そんな中、先日は富山のサウナ施設で撮影もさせていただきましてありがとうございました。友野さんがサウナを楽しむ写真が掲載される「SAUNA BROS.vol.6」は、6月30日の発売になります。

「いやいや。僕のほうこそ、本当にありがとうございました。どちらの施設ももう……なんか語彙力がアレで申し訳ないんですけど(笑)、最高でした(笑)」

――いやいや。「最高でした」は最高の表現ですから(笑)。「スパ・アルプス」さんと「The Hive」さんという2つの施設にご同行いただいたワケですが。

「いや大げさじゃなくて、言っていいですか。

(やや小声で)本当に信じられんくらい……良かったんですよ」

――あぁ、良かったです!

「『スパ・アルプス』さんはもう……僕の好きなものが本当にギュ~ッと全部詰まった感じで。前から行ってみたいと思ってはいたんですけど、こんなところがあっていいんだろうか、サウナも水風呂もいい。施設も広々としていてアットホーム感もある。いやアットホーム感しかない。ご飯も美味し過ぎる。なおかつ、サウナサウナしていない面もあって。ゆったりできて、麻雀室もあったりして、施設の方もイイ人ばかり。『もう、好き~っっ!!』って(笑)。

あの、あとは……実をいうと僕、施設にサインを書かせてもらうのって、ちょっと憧れてたんです。それも秘かにうれしかった思い出だったりもします(笑)」

――そうなんですね(笑)。いや、支配人さんも喜んでいらっしゃいましたよ。

「支配人さん、本当にお世話になった上に、『またどうぞ来てください』って招待券までいただいてしまったんですよ。それがなくても再訪することは決定だったんですけど、もう、近いうちにまた友達と絶対に行かなきゃって」

――「The Hive」もまた。

「『The Hive』さんも『スパ・アルプス』さんとはまた対極的な素晴らしい施設で、もう、なんていうんだろう……とにかくぜいたくな体験だったじゃないですか?」

――はい。そうですね。

「とにかくロケーションがもう。景色はもちろん、屋根の芝生の上で寝そべって撮影なのに大爆睡……って(笑)。もうマジで帰りたくないって思いましたから」

――(笑)。

「たぶん写真に全部出ちゃってると思うんですよね。幸せが(笑)」

――出てます。マジで出まくってます(笑)。

「本当に、信じられんくらい(笑)、とにかく最高でした。僕はドライブも好きなんで、クルマで行っちゃうかもって。富山はね、お魚がちょっと異次元レベルで美味しかったし、白いご飯もまた格別でしたし、ほかにもほど良くのんびりしていて、ああいう自分で楽しみを見つけられるところって本当に魅力的だなって。とにかくサウナだけじゃなくて旅としても、めっちゃ楽しかったです。絶対にまた行って、行ったからにはまた新たなサウナも開拓したいなって。めっちゃいい意味で、めっちゃ衝撃的でした」

――ぜひ読者の皆さんにも、友野さんの「最高」をお楽しみいただければと思います!

【友野一希(ともの・かずき)】

1998年5月15日生まれ。大阪府出身。4歳よりスケートを始め、ジュニア時代から表現力の豊かさには高い評価が。見ていて楽しくなるその演技で“氷上のエンターテイナー”“浪速のエンターテイナー”と称されることも。2022-23シーズンは、全日本選手権で3位。世界選手権6位。次シーズンもさらなる高みを目指す。

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