語ってととのうサウナ座談会! 女性目線のおすすめ施設紹介付き

ドラマ「湯遊ワンダーランド」で描かれた女性サウナの世界の魅力を語り合うため、「SAUNA BROS.」本誌にも登場した先輩サウナ女子とSAUNA BROS.編集部員が集合! これまたサウナ愛あふれるサウナ歴10年超のライターが聞き手となり、好きなサウナや普段の入り方、サウナ飯まで、ノンストップで語り合う座談会を開催しました!

※本稿は発売中のムック「ドラマ『湯遊ワンダーランド』公式サウナガイド きつことととのう初めてのサウナ」内の一部記事を抜粋、再構成したものです。

目次

サウナにハマったきっかけ

──「湯遊ワンダーランド」はご覧になっていましたか?

みづき「面白いですよね!」

中村「私は原作者のまんきつ先生の取材に同行させていただきましたが、サウナの話がすごく楽しくて」

EMI「私はドラマに出てきた『湯屋敷孝楽』が大好きなんです。仕事終わりに行くことが多いのでサウナには静かに入りたいんですけど、照明が落とされているのでオンとオフの切り替えができるし、ストーブが2つあって、30分ごとにオートロウリュがあるんです。まんきつ先生の原作では、名前は出ていないんですけど、これ『孝楽』だよね? というサウナが登場して。水風呂の温度とかも細かく描いてくださっていて、感動しちゃって鳥肌が立ちました(笑)」

(湯屋敷孝楽でのシーン 「湯遊ワンダーランド」第6話より)

──みなさんサウナにハマって何年ぐらいですか?

みづき「もともとお風呂が好きで銭湯や健康ランドへ行っていたんですけど、水風呂に入ってみたくて入ったのがサウナにハマったきっかけです。日課になったのはここ5年ぐらい」

EMI「私は4年くらいです。とある芸人さんが好きで、その方がアルバイトでお風呂屋さんで働いていまして。コロナ禍でお笑いライブができなかったので、推しに会うにはお風呂屋さんへ行くしかないなと(笑)。その方はアウフギーサーをしているんですが、その方からサウナの良さや入り方を教わりました」

──推しの方の熱波を浴びていたんですね!

EMI「感動するので、あのアウフグースをみんなにも味わってもらいたいです」

──中村さんは「SAUNA BROS.」の編集部でお仕事されているんですよね。

中村「はい。サウナには小さい頃から親に連れられて行っていたんですけど、当時は我慢強さを鍛える場というか(笑)。ちゃんと入ってみようと思ったのは編集部に入ってからです。『サ道』を読んで、『黄金湯』の水風呂に肩までつかれた後、外気浴をしたときに初めてフワフワ~って宇宙に体が飛んでいくような体験をして……」

──ととのいましたね。

中村「それが去年の1月だったので、サウナ歴はまだ1年半くらいです」

みづき「私は、子どもの頃に住んでいた家にサウナがあったし、小さい頃から親と健康ランドへも行っていました」

──英才教育ですね!

みづき「ある意味では(笑)」

おすすめサウナとサウナ旅

──お気に入りのサウナを教えていただけますか?

みづき「いつも『死ぬ前にどこのサウナに入る?』っていう話になるけど、みんな『1個にはしぼれない』って」

EMI「サウナはここ、水風呂はここ、外気浴はここ、ご飯はここがいいみたいなのがありますからね……」

大島「私は2年に1回ぐらい引っ越しをしているんですけど、結局、家の近くのサウナがホームサウナになりますね。ボナサウナ(ヒーターがベンチの下や背面に格納されているサウナ)が好きなので、今は東京・大崎の『金春湯』。混雑しているサウナが苦手なんですけど、サイトでリアルタイムの混雑情報が更新されるので〝空いています〟となった瞬間に行く感じです」

中村「私も仕事帰りに近所の銭湯へ行くことが多いです。押上の『押上温泉 大黒湯』は朝までやっているので、夜遊びのワクワク感があります」

みづき「あそこは、デッキからスカイツリーが見える感じもいいですよね」

EMI「女性が行けるサウナで夜中にやっているところは少ないですしね」

みづき「確かに。夜中だと『新宿天然温泉 テルマー湯』になりますね。あそこは脱衣場の香りもすごく良いんですよ」

EMI「香りって大事ですよね。『テルマー湯』は玄関を入った瞬間に女子力が高まるような香りで。シャンプーの香りもすごく良い」

みづき「あと私は、脱衣場にコロコロとかクイックルワイパーを絶対置いておいてほしいと思います」

EMI「分かる。ドライヤーが終わった後とか」

みづき「掃除始めちゃう」

中村「みんなでキレイに使うって大事ですよね」

──サウナ旅もしますか?

みづき「仲の良いサウナグループがあって、年に2回くらい計画して地方へ行ったりとか、サウナがメインの旅をすることはありますね」

EMI「最近は北海道へ行きました」

中村「楽しそう~」

みづき「現地集合現地解散とかもするんだよね」

EMI「そうそう。それぞれ仕事もあるので、『この日にここ集合ね』って決めて。周辺のサウナに前泊する子もいますし、解散した後にひとりで別のサウナへ行ったりして楽しんでいます」

中村「詰め込み派ですか?」

EMI「最近は落ち着きましたけど、前は1日に3、4軒ハシゴして(笑)。『サウナイキタイ』っていうアプリで周辺のサウナを検索して旅を組んだりしていました」

みづき「さすがに5軒も行くと印象が薄れちゃうから良くないと思って、最近はひとつずつ大事に行くようになりました」

中村「成熟するとそうなるんですね(笑)。私は今が詰め込み時期で、新幹線を乗り過ごしそうなくらい、終電ギリギリまで詰め込んじゃうんです」

EMI「達成感がありますよね。『5軒入った~! クエストクリア』みたいな(笑)」

中村「旅行とか苦手だったんですけど、サウナ好きになってから興味が沸いてきて。夏休みに女子3人で富山県の『民宿あおまさ』っていうサウナも入れる民宿に泊まって、2日目は『スパ・アルプス』に泊まって」

EMI「あ~行きたい!」

中村「サウナが好きになったおかげで旅をするようになりました。最近、編集部でテントサウナを買ったんです。それまでキャンプなんかしたこともないのに、川の水風呂を体験したいがために、テントサウナを組んだり」

みづき「楽しそう!」

(白銀荘)

──行きたいけど、まだ行っていないサウナはありますか?

EMI「北海道の『吹上温泉保養センター 白銀荘』ですね」

みづき「あ~!」

中村「行きたい!」

EMI「冬に行って、サウナ後に雪ダイブしたいです」

感動で涙する人も。アウフグースで深いととのいを

──サウナの良さってシンプルに「気持ち良い」に尽きると思うんですが、特に感じる魅力があれば聞かせてください。

みづき「本当に気持ち良いに尽きますよね。私はもう、お風呂なしの家にも住めるのでは? っていうぐらいサウナが日常化しています」

EMI「サウナの後に飲むお酒が美味しい(笑)。あまり推奨できないですけど」

中村「サウナで一人反省会ができますね。私は子どもがいるんですけど、子どもを強く叱りすぎたときとか。仕事で『ムカつく〜!』と思っても、サウナに入って思いを巡らすと、出るときには許してやるか、とか(笑)」

EMI「分かります!」

中村「ちょっと優しい気持ちになるというか、心のドロドロしたものが汗と共に出ていって、『よし、がんばろう』みたいな(笑)」

みづき「なりますね~」

中村「あと、人の観察も面白い」

EMI「それって地方に行ったときの旅の醍醐味でもありますよね。方言も新鮮だし」

みづき「常連さん同士の会話とかね。あと、アウフグースはひとりひとり個性があるので、いろんな人から受けると、マジで違うなっていうのが分かります」

EMI「私の推しは、アウフギーサーの箸休めサトシさんです」

──有名な方ですね!

EMI「そうなんです。『スカイスパYOKOHAMA』であおいでいるので、ますます〝推し活〟が忙しくなって(笑)」

みづき「私がアウフグースにハマったのは五塔熱子さん。『スカイスパYOKOHAMA』だったか、『湯の泉 草加健康センター』だったかで初めて熱子さんのアウフグースを受けたとき、こういうサウナもあるのかと思って。そこから本当に追っかけ状態。熱子さんからすると、毎日自分が行くところに私がいるから、なんだコイツは?と思っていたかもしれないです(笑)」

EMI「ずっと追いかけていたよね」

みづき「だから、熱子さんの追っかけが、サウナ旅行へ行くきっかけを作ってくれた、という感じです」

──私も「渋谷SAUNAS」で熱子さんのアウフグースを受けたんですが、そのときはヴィヒタを使った静か~なアウフグースで。初めて受けた女性が、終わって熱子さんと話しながら感動して泣いていました。

EMI「私も思い出すと泣きそうです。熱子さんは、いろんなことをサウナ室で語ってくれるんですけど、その口上で、もう号泣です」

みづき「メンタルをやられているときに行くと、うわ~って泣いちゃうみたいなね」

EMI「男性専用サウナでレディースデーを開催してくださった施設があったんです。そこで熱子さんが『みなさんがSNSなどで意見を言ってくれることで施設側も気付いてくれるので、もっともっと意見を言っていきましょう。そうすると女子サウナーたちの明るい未来が開けますよ』って言ってくれて。その瞬間に泣いちゃいました」

(渋谷SAUNAS)

──サウナの中だと余計に感じますよね。

EMI「熱子さんも、箸休めサトシさんも、最初は鶴見の『ファンタジーサウナ&スパおふろの国』で働いていたんですけど、サウナブームになって、アウフグースも人気になってきて。今はお金を払ってでも受けたいっていう時代になったので、あの方たちの頑張りに感動しちゃうんです」

みづき「熱子さんのアウフグースは、風を送る旋回がすごくて。ストーブから離れている席にいてもすごく気持ち良いんです」

EMI「目に見えない蒸気を操ってるっていう」

みづき「水風呂に入った後もあおいでくれて、その風がまた気持ち良いんです」

EMI「すごいホスピタリティーですよね」

水風呂、ロウリュにサ飯、個室まで……サウナの楽しみ方は人それぞれ

──おすすめの入り方ってありますか?

EMI「私はサウナが7、8分くらい。温度によって長く入ったりしますが、水風呂は1分も入らないです。で、そのあとの外気浴は5分くらいで、それを3セット。2セットで満足しちゃうこともあります。私はどちらかというと1セット目が一番気持ち良い」

みづき「私も7分から10分ぐらいが多いですね。17~19℃くらいの水風呂に長めに入るのが気持ち良くて、休憩は5分くらい。それを、1セットから多くて3セットかな」

中村「私は結構長くサウナに入っちゃうときがあるので、スマートウォッチの脈拍140くらいを目安にしていましたけど、最近は自分の感覚でいけるようになりました。汗が出にくい脛と二の腕に玉汗が出たら、そこからは無理しないで気持ち良いタイミングで出る。水風呂は、どんなに冷たくても早口で100数えるようにしています」

──セリフロウリュのタイミングは?

みづき「私は自分でできないタイプなので、誰かしてくれって思っています(笑)」

EMI「そうそう。誰かロウリュして~って」

中村「常連の方がやってくれたりもしますよね」

EMI「もし自分が好きにロウリュするなら、サウナ室を出る直前に熱い蒸気を浴びる派ですかね」

中村「私も、まずはロウリュをするのではなく、自分の汗をちゃんと感じたいです。汗として出る心のドロドロを目で感じたい(笑)」

──サウナの後はご飯も美味しいですが、好きな「サ飯」はありますか?

中村「サウナ施設のレストランにナポリタンがあると頼んじゃいますね。普段は頼まないのに」

EMI「確かに!」

みづき「私は結構中華系が多いです。チャーハンは大体どこにでもあるし、絶対外れないだろうと思って、チャーハンばかり頼んじゃいます」

EMI「お肉が食べたくなって、普段は頼まない定食とかも行きたくなりますね」

(朝日湯源泉ゆいる)

──ところでみなさん個室サウナは行きますか? 神楽坂の「SOLO SAUNA tune」はソロサウナのはしりだったと思いますが。

みづき「 『SOLO SAUNA tune』は2020年のオープンのときに行きました」

EMI「私も。コロナ禍で誰にも邪魔されず贅沢な時間を味わいたいとなると、やっぱり個室は良いと思いましたね。自分の空間を保てるのが良い」

中村「個室のときは、絶対に携帯は持って入らないようにしています。サウナにはデジタルデトックスも求めているので、持ち込まない方が仕事モードから離れてスッキリできます」

みづき「それはありますね。あと友達と一緒に入れるとか、好きな音楽をかけられるとかは個室にしかない良さですよね。『tune』は水風呂なしでシャワーだけなのはビックリしました」

──〝水風呂のためのサウナ〟とよく言いますが、水風呂なしってどうですか?

みづき「あった方がいいけど、『SaunaLab』(の各施設)もないよね?」

中村「あそこはアイスサウナ(マイナス25℃)がありますね」

EMI「でも、『SaunaLab』は、フィンランドに行った気持ちになれる」

みづき「確かに、日本という感じがしない」

中村「『SaunaLab』は、名古屋も福岡もオシャレに尽くされていますよね」

みづき「流れている音楽も違うなって感じます」

EMI「恵比寿と五反田にある『℃(ドシー)』も水シャワーだけなんですけど、女性って湯船に入りたくない日もあるじゃないですか。私はそこで水シャワーだけでも気持ち良くなれた日があって、そういう入り方もあるんだなと教えられました」

みづき「あそこは水シャワーの温度が3通りくらいあって、チラー(冷却水循環装置)が入っているのでちゃんと冷たいのも出る」

中村「シャワーだと頭から冷やすのも気持ち良かったりするので、いろんな入り方がありますよね。今度はぜひサウナに入りながら座談会をやりたいですね!」

■座談会参加メンバー(写真左から)

EMIさん
サウナ歴4年。推しを追いかけサウナへ。今はサウナも推しに。

お気に入りグッズ

愛用のサウナハットは「SAUNA HAT FACTORY」の1点モノ。素材は羊毛フェルト。オーダーも可能で、大島さんも「2個くらい持ってます」と。

みづきさん
サウナ歴5年。サウナハットよりもサウナマットが大事。

お気に入りグッズ

「どのサウナに行くときも絶対マットがないとダメ」という大島さん愛用のサウナマット。「これで10個目くらい。見つけたらストックで2個くらい買っています」。

中村さん
サウナ歴1年半。SAUNA BROS.編集部所属。2児のママ。

お気に入りグッズ

スマートウォッチは時間を見るだけでなく心拍数も計れるので「最初の頃は目安にしていました」と中村さん。EMIさん、みづきさんも愛用。

先輩サウナ女子おすすめサウナ

湯屋敷孝楽
■住所:埼玉県さいたま市浦和区元町2-18-12
■営業時間:前10:00~深1:00(最終受付は深0:00)
■料金:平日/大人=700円、小学生=300円、幼児(3歳以上)=200円
    土・日・祝/大人=800円、小学生=350円、幼児(3歳以上)=250円
※詳細は公式HP(https://www.yuyashiki.com/)をご確認ください

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