川崎フロンターレ事業部長天野春果#8/フィンランド探訪③

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タンペレにあるレストランサウナ「Kuuma(クーマ)」がシャレオツすぎる件

NOKIAアリーナのサウナは見学だけで実際に入ることはなく、マリさんの案内でタンペレにある次なるサウナ施設へ行きました。NOKIAアリーナから歩いて行ったのですが、タンペレの街ってどこか川崎の南部に似ているんですよ。タンペレは臨海部に面していて一昔前は工場地帯で煙突がある建物が多かったとのこと。今はそれこそNOKIAアリーナなどお洒落な施設が沢山出来たり、道や街も整備されて洗練されているんですが、いまだに工場地帯名残の建物なんかも存在していて「武骨さ」と「スタイリッシュ」が融合したカッチョええ街なんです。そんな街中にあるカッチョええサウナ施設「Sauna Restaurant Kuuma(クーマ)」へ行きました。クーマとはフィンランド語で「熱い」という意味。クーマサウナも #6 に登場したヘルシンキのウーシサウナも日本には存在しないスタイリッシュさ。UUSIサウナもホントおしゃれだったけど、クーマも外観からはサウナ施設だなんて絶対に思わないデザイン設計です。そもそも店名にもある通り「サウナもあるレストラン」なんですよ。お洒落なレストランの施設にサウナが付いていると言われれば納得はできますが、まず日本では存在しない(僕が知らないだけかもですが)施設運用です。サウナありきではなくレストランが主なので、サウナの受付はレストランの受付でします。そこでサウナ利用を告げてロッカーキーをもらっていざサウナ施設へ。サウナは男女共有のため水着着用でした。

2種類のサウナがあり、ひとつは湿度高めでセルフロウリュが可能なフィンランドサウナ。もうひとつは「KING OF SAUNA」と言われるスモークサウナでした。スモークサウナの室内は画像や映像で見たことありましたが「香り」はそれらでは感じられないので、まず室内に入ってスモーキーな香りにやられましたね。アロマ水でロウリュをおこない香りを楽しむことは日本のサウナでもしていましたが、このスモーキーな香りがこんなに心地よいとは……。「桜のチップで燻製にされるサーモンって実にととのいながらスモークサーモンになっているんだなぁ」なーんてことを考えながらスモークサウナに癒されていました。室温が結構高めのため10分も入っていると大量の汗が噴き出してきます。

ちなみにご存知じゃない方も少なくないと思いますので声を大にしてお伝えしますと、フィンランドに『水風呂』という施設概念はないんですね。サウナで火照った体は湖にダイブするか、冷水シャワーを浴びるか、外気で体温を下げるかといった感じ。

ドラマ「サ道」シーズン2にミロ役で出演していたフィンランド商工会議所のアンティ・クンナスさんとフロンターレのサウナイベントを通じて仲良くなり、水風呂トークをした時も「僕は日本でもサウナ後に水風呂には入りませんね。サウナ→外気浴のローテーションが好きです」と言っていました。

僕は生粋の「水風呂LOVER」。どちらかというと水風呂に気持ちよく入るために「サウナ」に入っていると言っても過言ではありません。僕にとってのご飯(主食)は水風呂で、おかずがサウナといった感じ。#7 でお伝えしたロバニエミのホテルサウナはサウナ室の横にシャワー、バスタブがあったため、水風呂用としてバスタブがあったわけじゃないですが、結果、水を溜めれば水風呂完備。そのためとてつもなく昇天できました。

そして今回のクーマ。最高のサウナを堪能できましたが、水風呂が(もちろん)ない。「あーこれは外気浴で火照った体を冷ますしかないかー」と思って外庭に出たんですよ。そしたらなんと外に水風呂らしき水面があるじゃないですか! これ、よーくみると「海」の一部分を囲ってプール状にしているんですよ。そうまさに天然の水風呂! よろこび勇んで小走りで海の水風呂にダイブすると、これが超絶冷たい!!!!!!

というか、カラダが痺れてイタイ!!!!!

間違いなくシングル! 断トツのシングル! 赤坂オリエンタルサウナのシルキー水風呂よりも、横浜鶴見にあるヨコヤマユーランドの水風呂よりも断然冷たい! 体感4℃って感じで、海の中で平泳ぎをふたかき、みかきするだけでもう限界で陸に上がりました。同行者の沼田さんもふたかき程でノックアウトして二人とも水死体のように陸の上で動けなくなりました(笑)。

フィンランドの海の水って日本の海のようにベタついてなくてサラッとしているんですよ。最初「海だよ」って言われるまで「湖」なんじゃないかって思ってました。聞くところによると日本の海水の塩分濃度の1/7だそうです。それなので、海に入った後も体に不快感がなく、シャワー浴びたりしなくてもまたそのままサウナにはいれちゃうのが快適です。

沼田さんは途中、マリさんと外のデッキで談笑していましたが、僕は「こんなすばらしいサウナと海水風呂体験なんてそうそうできない。この快感を体に染み込ませてやる!」とハムスターが回し車に乗って走るかのごとく、90分くらいひたすらにサウナ→海→水死体(外気浴)をくるくる繰り返していました(笑)。

昔は工場地帯として煙突のある工場が数多くあったとのこと。タンペレの街はどこか川崎南部に似ていますね
とにかくお洒落なサウナレストラン・クーマ。レストランありきのサウナって日本にないよなあ
サウナに入った後は海を囲った天然の水風呂にダイブ! 水温は4℃と冷たく10秒も入ってられません!
サウナ後にタンペレ観光局のマリさん、沼田さんとランチタイム
とにかく美味い! すべてが美味い! あ~優雅な時間の過ごし方だなあ
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