50年続いたサウナの最終営業日を舞台にした映画「サウネ」。監督・キャストにサウナの魅力を聞くインタビュー特別編! #6清水みさとさんpart2

公開中の短編映画プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season3」の9作品の1つ、「サウネ」はサウナ好きの松居大悟が監督・脚本を務め、長年続いたサウナの最終営業日に集まった人々の悲喜こもごもを描いた作品です。そんなサウナ映画をSAUNA BROS.が放っておくはずがありません!ということで、「サウネ」インタビュー特別編を送ります。#1#2はメーンキャストの善雄善雄さん、奥村徹也さんのお二人、#3#4は松居大悟監督、#5#6は清水みさとさんから、撮影エピソードやご自身のサウナライフについて、たっぷりお届けします。

©2021 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

――撮影地となった「船橋グランドサウナ」は、普段は男性専用施設です。

はい。なので、撮影のときに「そのサウナに入れるなんて、もうそんなにないんじゃないか?」って。それで「あの、ちょっとすみません。もしよかったら、でいいんですが……明日の朝の撮影、8時集合になっているんですけど、私5時に起きるので、サウナに入らせてもらえませんか?」って聞いてみたんです。

――おぉ! そうしたら……?

5時から6時までを新たに「女性用タイム」にしていただけたんです♪ なので、前日夜に割り当てていただいた30分に加えて、さらにもう1時間。朝5時から「一番乗り」みたいな感じで入りました!!

――お願いしてみるもんですね(笑)。いかがでしたか、船橋グランドサウナは?

すごく良かったです。やっぱりあのノスタルジックな雰囲気。あとカラッカラの昭和ストロングスタイルなセッティングも熱さも、気持ちよく味わわせていただきました。あの施設もすごく歴史のあるサウナ屋さんじゃないですか。従業員さんもお客さんも、ずっとここに来て、このサウナを守り抜いている人がいるんだろうな、とか、この施設でこの作品が撮れたっていうのはすごくエモいな、とか。いろいろ感じながら、また2日目の撮影に臨みました。

©2021 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

――共演されたほかのキャストも、リアルなサウナ好きが集まったそうですね。

はい。なので撮影の合間には、当然のようにそういう話題になりました(笑)。「普段はどこのサウナに行くんですか?」とか。

――普通にサウナトーク。

はい(笑)。やっぱりサウナ好きによるサウナの映画の現場なんで(笑)。そんな中、女性スタッフでサウナに入った経験がまだあまりないっていう人もいらっしゃったんで、そういう方とは……いろいろ教えるじゃないけど、私なりの考え方をお話ししたり。「ここのサウナはちょっとカラカラ寄りだと思うんですよ。最初は汗が出にくいかもしれないけど、しっかり熱いから、出始めたらすごく汗をかけると思うので、ちょっと頑張ってみてください」とか。

――いいですね。さすが!

ふふふ。でも、実は、今作にあたっては最初ものすごく緊張してしまっていて。松居大悟監督の映画が好きだったというのもあったし、ゴジゲンの皆さんも磯村勇斗さんもマキタスポーツさんも、皆さんずっと前から素敵な役者さんだって思っていた方ばかり。そんな皆さんがズラリといらっしゃるというので。そういう意味でも、サウナで撮影できたのは私にとってはすごくありがたかったです。

――ホームグラウンドみたいなものですもんね。清水さん演じる女性スタッフの上司=支配人役のマキタスポーツさんも筋金入りのサウナ好きですよね。

そうですよね。マキタスポーツさんも、サウナにまつわるお話をすごくしてくれました。「昔は女性がサウナに来るなんて、全然なかったのにさ。今はスゴイよな」とか(笑)。あと、「サウナイキタイ」のポスターが船橋グランドサウナさんにも貼ってあって。そのポスターを見て「あっ、これ、キミなのか!? うわ~っ!!」なんてビックリしてくださったり。「そうなんです、実は私なんです」って(笑)。

――めちゃくちゃ楽しそう。そのいい雰囲気も、まさにサウナならではなんじゃないですか?

サウナってそうですよね。体も心も気持ち良くて軽くなるからか、自分もいろいろしゃべりたくなっちゃう。

――はい。普段は言わないようなことまで口走っちゃうこと、あります。

やっぱり裸になって入る場所だからっていうのもあるかもしれないけど、素直な自分が出ちゃうというか。やっぱりサウナっていいなって、あらためて思いました。

――この作品でも、そんな雰囲気がいろんなところで溢れています。

はい。サウナにいる人みんなの……それもおしゃれなサウナとかじゃなく、本当にありきたりの日常の姿や思いが描かれていて。すごく好きな作品です。ぜひ皆さんにもご覧いただきたいですね。

――この作品のタイトルですが、松居作品ならではの、ちょっとひねりの加わった造語ですよね。作品中で、「俺には、サウナじゃなくサウネ」とか「じゃあ僕は、サウノ」のようなやり取りがありますが……最後に、清水さんにとってのサウナを、そのように表現していただくと――?

サウナは……私の人生の中で思っていた以上に大きな存在に今はもうなっていて。いろいろな人とのご縁のきっかけになったり、今回のように本当に素敵な映画につないでくれたり。もう、私の人生のど真ん中にいつの間にか来てるんです。私の『人生の舞台』のタイトルくらいの存在なんです。だから、そういうふうにカギカッコをつける感じかな。うん、そうですね。『サウナ』って感じです

清水みさと

1992年3月5日生まれ。奈良県出身。
女優。サウナ・スパ健康アドバイザー、サウナ・スパプロフェッショナルの資格も取得。サウナをこよなく愛し、「清水みさとの、サウナいこ?」(JFN系列21局)も好評放送中。

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