サウナ好きにとって、いいサウナ施設に出会えた時って……この上なく嬉しいものですよね。
もちろん「いいサウナ」と感じるポイントみたいなものは十人十色、人それぞれ。でも、多くの人に愛されている施設からは、ほぼ必ず「あるもの」が感じられる気がします。
それは……「気持ちよさや快適さへのこだわり」とか、「やさしい雰囲気」とか。
なんだかフンワリしていて申し訳ないですが、絶対に、どこかしら、何かしらのそういうものがあるんですよね。
さて。2023年12月25日に埼玉県草加市にオープンした「サウナヘヴン草加」。こちらもまた、上記のようなものを強く感じる施設です。と言うより、こだわりや、やさしさが、ギュギュギュ〜ッと詰まっています。
いつもながら、書きたいことがたくさんあるので……おそらく数回に分けてご紹介させていただくことになりますが、まずはサウナ室を中心に、施設の概要をリポートさせてください!
本場=フィンランドの公衆サウナ。その素晴らしさを日本の草加で!
東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の草加駅東口から徒歩5分。見えてきたネオンサインの看板に、「おぉ〜っ!」と早くも胸が躍ります。この看板の書体といい、店頭の雰囲気といい……そうです。こちらの「サウナヘヴン草加」はサウナの母国=フィンランドの公衆サウナへのリスペクトが込められまくっている施設。
エントランス上部の店名の下にも「FINNISH STYLE SAUNA」(=フィンランド式サウナ)と記されています。そして自動ドアの右側には「OMA RAUHA」(オマ・ラウハ)というフィンランド語が。(※こちらもものすごく重要なワードなので、いったん注目しておきますね。意味や、ここ=店頭に掲げられた理由はあらためて詳述します)
シューズロッカーの鍵を手に、フロントでチェックイン。初めての来訪者には簡潔だけど丁寧に、施設の案内をしてくれます。
ここでの、セルフロウリュにあたっての考え方(=退室時にかける)だったり。
フィンランドでは、ロウリュしてもらったら「kiitos!」(キートス=「ありがとう」の意)と声を掛け合うというエピソードを教えてくれたり。
外気浴をする際には、水着を着用することだったり。
(水着は自分で持っていってもいいですが、持っていない人は200円でサウナパンツを借りることができます)
なんて言うんでしょうね。このフロント周りだけで、ちょっといい心持ちになります。どこか、あたたかみを感じられるというか。
説明を聞いている間に視界に入ってくる調度品などのセンスも、とても好き&素敵ですし……。
サウナやフィンランド関係の書籍がベンチ周りに置いてあったり。思わずパラパラめくってしまいます。
フィンランドの銀行のノベルティとして愛されてきたシロクマの貯金箱や、ムーミンのポスターもさりげなく飾られていたり。 シンプルでスタイリッシュな空間ではあるんだけど、なんだかほっこりするんですよね。
サウナ好きなら、きっと皆さん、たちまち心をつかまれちゃうんじゃないでしょうか。ウェルカムな雰囲気に包まれまくって……早くもゴキゲンです。
“あのクラフトビールも楽しみだな”なんて浴後の想像もしながら……いざ、のれんの向こう側へ!
機能的で、やさしさにもあふれたロッカー&シャワーエリア
のれんをくぐって入った脱衣エリアも、使いやすくてアットホーム感がいっぱい。
ロッカーは下部がベンチになった、フィンランドでポピュラーなスタイルです。中でも、ヘルシンキやタンペレといった公衆サウナが愛される街では、サウナルーティン中にこのベンチで内気浴がわりの休憩をとったり、利用客同士で会話や談笑を楽しんだりもするそうです。着替えの時も物が置けたり、腰掛けられたり。実に便利ですよね。
サイズも大きいので、荷物が大きくても多くても安心です。小さなミラーもさりげなくスタンバイ。
もちろん、ドライヤーやアメニティーが用意された大きなパウダーエリアもあります。
そうそう、大きなテレビがここで点いているのも嬉しいんですよね。スポーツ中継や天気予報を見たり、一昨月にはドジャースの大谷翔平選手の結婚のニュース速報をここで知ったり。周囲の初対面の方々と、あぁだこうだと他愛もなく盛り上がったのも……最近の個人的いい思い出です(笑)。
すみません、話がそれました。どんどん行きましょう。
ロッカーエリアからシャワーエリアへ進むと、そこはコンクリート打ちっ放しの空間。やはりシンプル! そして機能的!
体を洗うシャワーは4ブース。ちょっとした仕切りがさりげなく設置されているのも、いろんな意味でノンストレスです。
シャワーヘッドが、ホースタイプと据付けの2WAYなのもいいですよね。サウナ室から出て汗を流すときにも、コレは最高です。
ではいよいよサウナ室へと向かいたいと思ったのですが……またまた足が止まってしまいました。扉の周辺にも、注目したいポイントがいっぱいなのです。
この右手の小物入れの棚がまた、めちゃくちゃいいですね。タオルやメガネを置くにもいいですし、何より外気浴のとき用のパンツをここに仮置きできるのがめちゃくちゃ便利。給水ポットで使う紙コップなども、行方不明になりません!
そして何より、扉の下部の隙間! フレッシュな空気を取り込むための、フィンランドスタイルのサウナの重要なポイントがコレです。
テンションと期待値をさらに爆上げさせつつ……扉を開いてみましょうか。