スタイリッシュだけど和も感じる、素敵な店構えの黄金湯さん。コンセプトはグローバルでありながらローカルの「グローカル」。このスタイルには、どんな思いがあったのでしょうか?

※これまでの記事(#1黄金湯お宿・朝湯ついにオープン)(#2この私が店主になるとは)も合わせてご覧ください

――お風呂ひとつだけの昔ながらだった黄金湯を改装することを決めたときに、こういったデザインにしようという考えはあったのですか?

同じ錦糸町エリアに、ここ黄金湯と姉妹店の大黒湯があって、大黒湯は「昔らしさ」を残したスタイルでいくことを決めていました。それなら黄金湯はビル型でどうやって個性を出していったらいいのかを考えました。大黒湯と黄金湯は姉妹店ですし、同じような銭湯を作ってもしょうがないよね、と。銭湯ごとの個性と印象がやっぱり大事だと思っていたので。当時は東京オリンピック前だったので、外国の方にも来ていただけて、お風呂っていいね、って知っていただけるようなところにしたいし、長年愛されてきた銭湯なので、地元の常連の方にも受け入れてもらえるようなものにしたいと。近くにスタジオがある高橋理子さんとお友達だったこともあって、ご相談して改装にかかるプロジェクトをお願いしました。(黄金湯店主・新保朋子さん 以下同)

唯一無二の黄金湯マーク

――改装費の一部をクラウドファンディング(以下クラファン)したことがニュースになりましたが、最初からクラファンをしようと思っていたのですか?

はじめはやる予定はありませんでした。コロナの影響で工期が延びてしまって、工事費が予定よりもかさんできてしまい、クラファンをやってみた、といういきさつです。クラファンで黄金湯を知っていただいたという方もいて、やってよかったです。ありがたいことに、目標額を超えて、工事も無事に終わりました。配管も、カランも全部変えて、薪からガスに変えて……。大がかりな改装だったので、お風呂はいったん休業し約半年後の2020年8月22日にオープンしました。

壁画に猫が何匹描かれているか探す楽しみも
天井の黒ずみは改装前の薪の煤(スス)の名残り