【COLUMN】 最高だった北海道サウナ撮影紀行を振り返ります。前編は「白銀荘」への道程を!

◆降り立った北の大地。ちらつく小雪が出迎えてくれました

疾走れ、疾走れ――目指すは上富良野。そう「吹上温泉保養センター 白銀荘」です。

2021年もあともうわずか…そんなタイミングで「SAUNA BROS.vol.3」の取材として、北海道へやってきました。「白銀荘」を含め、北の大地の名高い施設を、この寒い季節に撮り下ろしたい。そんな思いから、この地にいます。

羽田空港から、とかち帯広空港に降り立ったのは午前9時半過ぎ。空は晴れているのに小雪がちらつき、キラキラと輝いています。気温はマイナス1℃。澄んできれいな空気は、少し鋭利で、大きく深呼吸すると喉から肺まで一気に冷やしにかかってきます。おお~っ。北に来た! そんな実感ですね…。

十勝、帯広エリアで数か所の立ち寄りを経て、いよいよ富良野方面へ向かいます。レンタカーのカーナビでは最短ルートをたどれば2時間半くらい、と表示されましたが、そこは慣れない北国の道。

清水町(ここはその名の通り、本当に水がいいらしいですね…)から国道38号線で直上するのではなく、やや迂回して占冠方面から237号線沿いに進むことに。どうやらその時間差は30~40分ほど。この判断があってるのかどうかはわかりませんが、遠くに見える山々を見ると、なんか真っ直ぐ北上することにちょっと躊躇してしまうわけで。

でも、走り始めてすぐに、この判断は正解だったと思いました。いやぁ、北海道の山はスゴイですね。一つ峰を越えるごとに晴れたり、曇ったり、無風になったり、ちょっとした横なぐりの雪になったりするわけで。慎重に、かつ順調に移動していきます。

思っていたより、白樺ってたくさん生えてるな、とか、あっウサギだ、とか。車窓に現れては過ぎてゆくものを口にするだけで楽しい。やっぱりサ絡みの旅はいいですね。

シカも出ました。最高です! とはいえ、辺りは少しずつ暗くなってきたわけで。ちょっと急がないといけません。もうちょっと見ていたいけどシカたないですね。

◆ついに憧れのロッジの前に! そして「北の聖地」初体験!!

そうこうしているうちに、富良野市麓郷付近に。さだまさしさんのあのメロディが頭を流れる中、国道237号線に別れを告げ、道道298号線に入り、中富良野から上富良野へドロップ! そして道道291号線でいよいよ大雪山を登り始めます。

また雪がちらついてきました。暗い雪道をゆっくりと、でも確実に車を走らせ、午後6時。ついにあの看板の前にたどり着きました。

帯広を出て約3時間弱。感慨とともに、これから初体験する白銀荘のサウナ体験への期待がMAXになった瞬間です。ピントが少しぼけているのは、マイナス8℃の気温と、その興奮による手ブレですね。

撮影と取材は翌日の朝イチからなのですが、いったん体験させていただこうと思います。

フロントで来訪の意と、翌日の撮影&取材に向けてのご挨拶を済ませ、早速浴室へ向かったのですが…いやぁ、言葉がありません。第一印象は――「来て良かった」ですね、まさしく。

壁も天井も総ヒバ造りの浴室に入った瞬間にこみあげてきたあの感情。だいたい、どこの施設も期待をし過ぎると裏切られるものですが、ホンモノの施設ってたぶん絶対に裏切らないんですよね。

そして浸かった温泉もサウナ室も水風呂も露天エリアも…これまでとは格の違う体験がそこには待っていました。言葉が出ない中、なんとか振り絞って「SAUNA BROS.vol3」にレポートを綴りました。また、明日アップの記事(後編)でもあらためて振り返ってみたいと思いますので、ぜひそれらをお読みいただけますと幸いです。

明日もまた、ここに来れるんだ…そんな幸せな気持ちで「白銀荘」をあとにしました。

あ、そうそう。内輪話なのですが、なぜ最も近い旭川空港ではなく、とかち帯広空港経由で来たかなのですが…。
朝9時半に空港に降り立ち、レンタカーに乗って最初に向かったのが、こちらです。

実は「SAUNA BROS.」編集長は、少し“鉄分”が豊富でして、「幸福駅」にぜひ立ち寄りたいと。
「5分だけでいいんで」というそのコメントに、「OKです」と一同で車を降りたのですが、結局軽く20~30分ほど滞在してしまいました(笑)。

サウナと旅。旅とサウナ。日々の暮らしや仕事で強ばりがちな心が解き放たれていく体験。
まさしく幸福な旅です!

<後編>へ続きます。

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