振り返れば……2023年も全国でさまざまなサウナ施設がオープンしたり、アップデートされた年でした。そんな1年のラストを飾るかのように東京・吉祥寺でまさに“爆誕”するのが「MONSTER WORK & SAUNA」。
とびっきりアツくてとにかくデカい、まさにモンスター級のサウナ室に、やはり大きくて世界初の“温度帯が選べる水風呂”(それも、シングルから15℃まで!)と、そのスペックを耳にした編集部。早く見たい、体験したいとウズウズしていたところ、12月中旬、どこよりも早く取材をさせていただけることに。
前回の記事では、世界最大級の圧巻なサウナ室と、その室内をくまなくアツくするストーブについてリポートしました(←未読の方はぜひチェックしてみてください!)が、今回は水風呂についてご紹介させてください。
いやぁ〜、まさしく衝撃的! 「世界初」という触れ込みは、マジでガチだったのです!
9℃から15℃の範囲内で、好みの温度帯を「選べる」水風呂とは?
さて、上述のとおり、前回記事では高温のサウナ室としては世界最大級のスケールとなるサウナ室を紹介させていただきました。
その際、背景に少しだけ写りこんでいた水風呂。こちらもモンスター級のサイズなのですが(四辺が5メートル×5メートルあります!)、ココに世界初の温度管理システムが導入されるというのです。
なんと、「ひとつの浴槽内で、9℃のキンキンから15〜16℃前後のやさしめの水温まで、場所によって温度帯が異なる水風呂」が出来るのだとか!
改めて見てみると、水風呂の両端にそれぞれデジタルの温度表示板が設置されています。コレが片方は9℃で、もう一方が15℃などの表示になるんでしょうか。
ちょっと夢のような話です。サウナ室の温度や湿度と同様に、水風呂の温度も、好みは人それぞれ。複数の水風呂がある施設なら、自分の好みに近い温度帯の方に入ったりは出来ましたが、それがひとつの浴槽内で実現するというのですから。
それに、ひとつの浴槽内でということなら、おそらくはグラデーションのように水温が変化していくということなのでしょう。ということは、その範囲内なら自分の好みやその日のコンディションにベストマッチの温度帯を、体感で見つけ出して愉しむなんてコトも可能になるってこと?
「今日は9℃はキビシイけど、11℃くらいがいいなぁ」とか、「14.5℃で、バチバチにキマったぜ」みたいに。
そして、いわゆる「冷々交代浴」も、同じ浴槽の中で、ちょっと動いただけで自分好みのポジションで行えるということなんでしょう。
さて、私たちがサウナ室の撮影をしていたとき、水風呂で動きがありました! なんとスタッフの方々が現れ、なにやら作業が始まったのです。
この期を逃すものか、とばかりに聞いてみることにしましょう。本当にそんなことが出来るのか。そして、もし可能ならば、それはいったいどんなシステムなのかを。
「世界初」の循環&温度管理システム。なるほどコレは画期的!
写真で見ていただくと、給排水口が何列か並んでいるのがお分かりいただけるかと思います。
この「列」になっているのがポイントのようです!
どういうコトかというと……まず、チラーによってキンキンに冷やされた水が、上の写真でいうと向かって左側の端から勢いよくフローされるそうです。
ココですね。ココから9℃の水が一気に放出されるそう(ココをAとしましょう)。
そして、水が一気に溜まっていくのですが……。
最初の給排水口の列(下の写真でいうと、いちばん左側の列。コレをBとしましょうか)で、いったん、ある程度の量の水を吸い込むんだそうです。
その吸い込まれた水は再び濾過タンクとチラーを通って、また9℃になって、左端のAからフローされることになります。
一方、Bで吸い込まれなかった水は、そのまま浴槽内に溜まっていきますが、当然、水温は少しずつ上がっていきます。
その上で、次の給排水口の列(真ん中の列ですね)から、今度は少しゆるやかな水温の水が供給されるそう。
この、一連の流れが繰り返されていくんだそうです。
コレはすごい! たしかに、それなら実現しちゃいそうじゃないですか!!
いや! 何度もテストを繰り返してみて、左端が9℃で、右端が15〜16℃前後という状態は実現できたそうなんです。
あとは、実際に人がどれだけ入るかによって、ひょっとするともう少しやさしめの温度帯が、右端側でできてしまうかもしれないですね。20℃近くとか。
でもそれって、私たち利用者にとっては選択の幅が広がるコトなので、ぜんぜん結果オーライ! むしろ、バッチコ〜イですよね!!