田中亜土夢降臨! HJKヘルシンキスタジアム内のサウナ
ロバニエミで2泊した後、再び国内線でヘルシンキへ。フィンランド政府観光局の本部でミーティングがあった沼田さんと一旦別れ、ヘルシンキ空港で1人になったアマノでしたが、ゲートを出た僕をフロンターレのユニフォームを着て迎えてくれる男性の姿が! その男性とはアルビレックス新潟やセレッソ大阪でもプレーし、現在フィンランドリーグ優勝28回を誇る名門・HJKヘルシンキで活躍する田中亜土夢選手(以下アトムくん)でした。アトムくんは昨年実施したフロンターレ創立26周年企画でコラボし、イベントを盛り上げる「026(おふろ)サポーター」に就任してもらっていました。ZOOMやLINEでのやり取りはしていたものの実は直接会ったことはなく、この日空港で会うのが初対面。しかも、アトムくんには僕がロバニエミからヘルシンキに到着する時間しか伝えてなかったのですが、サプライズで出迎えに来てくれるというナイスガイ!
SNSでたくさんサウナの話で盛り上がっていたこともあり初対面の緊張感はなく(まぁ、僕は誰に対してもあまりありませんが)、すぐ意気投合。ヘルシンキの街を知り尽くしているアトムくんの案内で自身がプレーするHJKヘルシンキのスタジアムへ。10月でリーグ戦は終了し丁度OFF期間に入っていたため、プレーするアトムくんを見ることはできませんでしたが、代わりにスタジアムの中を貸し切り状態で案内してくれるというプレミアサービス!
前々からアトムくんに「選手ロッカールームにサウナが併設されているんですよ」と聞いていたので視察するのを楽しみにしていたアマノ。まず日本のスタジアムでは見たことないですからね。スタジアム自体も収容人数が約1万人とJ1リーグが使用するスタジアムと比べるととてもコンパクト(フロンターレのホームスタジアムは26,000人収容)。なので、選手用サウナと言ってもスタジアムサイズを考えれば3~4人が入れる大きさなのかなと思っていました。
ところがところがこれがとんでもない! 優に20人、上下段合わせて詰めて座れば30人は入れるかという大きさ。下手したらロッカールームより大きいんじゃないというサイズでしたね。
真ん中にサウナストーンが積まれた塔があり、みんなでワイワイやりながらサウナを楽しめる。選手間同士のコミュニケーションをサウナがさらに深めてくれる。HJKヘルシンキがチームワーク良く成績を出せている理由が分かった気がしました。
HJKヘルシンキのスタジアムには選手用のサウナ以外にもなんと「観客用」のサウナもあるんです。最近では北海道日本ハムファイターズの新スタジアム・エスコンフィールドに併設された「試合観戦しながら入れるサウナ」が話題ですが、その何十年も前にフィンランドには「観戦しながらサウナ」が存在したんですねぇ。さすが人口550万人の国で300万のサウナがあると言われているフィンランド! 多種多様ですね。
観客用のサウナはメインスタンドのVIPルームの中にあり、外側からはマジックミラーのようになっていてサウナ室内の様子は見えないようになっています。
現在、Jリーグのシーズンは春秋制ですが、近未来に秋春制に変更されると言われています。そうなると冬にも試合があるわけで、「ブルブル寒さに震えながらの試合観戦をお願いしまーす!」と言ったって観戦の意欲は湧きませんよ。もうこれは「全席サウナ完備」をうたい文句にしたスタジアムを誕生させたクラブが一人勝ちする時が来ますね……、そんなことないか (笑)。
今回の第7話でフィンランド訪問記を書ききろうと思ったのですが、今回もやっぱり無理でした(笑)。次回、第8話でも引き続き衝撃のフィンランド訪問記をお届けいたします~。
それではモイモイ~。
天野春果(あまのはるか)
東京都出身。1993年からワシントン大学でスポーツマネジメントを学ぶ。帰国後は富士通川崎フットボール(現川崎フロンターレ)に就職。以降、”J最強企画屋”としてサポーターに愛される。
※川崎フロンターレ事業部部長・天野春果「企画屋アマノ〜アイデアのととのえ方〜」今までの記事はこちらから!