大阪で新規開拓した銭湯サウナは……まさしくユートピア!
――さて。今回は京セラドーム大阪での連戦だったわけですが、招集期間中は、近くのサウナには?
「行きました。2施設ほど」
――どなたか、侍のチームメイトと行かれたんですか?
「いや、一人ですね。でも、松山から『種市さん、サウナ好きなんですよね』って言われて。彼もサウナに興味あるみたいな感じだったんで、一緒に行けたらよかったんですけど、今回はタイミングが合わなくて。『次、タイミングが良いときに一緒に行こうか』っていう話はしたんですけどね」
――ドラゴンズの選手が羨ましいですよね。サウナ好きにとっては名古屋という街が……。
「はい。大都市はどこも素晴らしい施設があるけど、僕も名古屋がいちばんいいなって思います。岐阜も近いですしね」
――それで、大阪では今回はどちらの施設に?
「大阪に入った日に『白玉温泉』っていう銭湯サウナ(「ユートピア白玉温泉」)に行きましたね。そして翌日の練習日には『なにわ健康ランド 湯〜トピア』に行きました」
――おぉ〜、いいですね。まず初日から振り返っていただいてもいいですか?
「白玉温泉は初めての訪問で。前から行ってみたいなって思っていたんですけど、ちょうど時間もあるし、今回の宿舎のホテルが大阪城の近くで、比較的、行きやすかったんですよ。『よし行こう』って。
スゴかったっすね。露天エリアにあるサウナ室は、入った瞬間にもう、ものすごくアッツアツで。でも温度計を見てみたら、90℃行くか行かないかくらいで。『エッ!?』ってなりました。そのくらい湿度とかもあって、体感的には本当にしっかりアツくて。めちゃくちゃ気持ち良かったです」
――はい。
「それで、サウナ室を出たらすぐに水風呂があって。これが水深もかなりある上に、水温もキンッキンに冷たくて。僕、どちらかというと冷たさにはあまりこだわりがなくて、むしろ、やさし目の水温が好きなんですね。
ただ、サウナ室が本当に熱いので、それとのバランスを考えると、あの冷たさが一番良いのかなって。そのあたりのメリハリが……総合的に素晴らしいなって思いました」
――あの施設は、外の電光掲示板に「氷風呂」という表示があったりして。氷がガンガン投入される仕掛けもあるんですよね。
「そうなんだ。僕はそれ見られなかったですけど、納得です。そのくらい冷たくて気持ち良かったです。
そのあと、階段を上っていくと外気浴のスペースがしっかりあって。イスをフルフラットにして体を預けられるんですよ。あいにく雨ではあったんですけど、屋根があるから外気浴中に濡れることはなくて。そういうつくりもまたサイコーでした」
――店名に偽りなしですよね。
「そうっすね。まさに『ユートピア』でしたね。大阪の銭湯サウナは、これからもいろいろ行ってみたいなって思いました」
狙っていた「なにわ健康ランド」も堪能。ただ……思わぬ後悔も!?
――「なにけん」こと「なにわ健康ランド」も施設名に「湯〜トピア」という語があります。
「そうなんですよ。こちらの施設も初めて行ったんですけど、やっぱり素晴らしかったですね。すごい人気の施設と聞いていたので、ちょっと覚悟して行ったんですけど、僕が居たのがたまたま空いている時間帯だったのかな? むしろ白玉温泉の方が混んでいたように感じました。めっちゃ快適に過ごすことができましたね」
――サウナ室が3つくらいあって(男性浴室)、そのどれもが個性的ですよね。
「はい。そもそも施設じたいも大きいし、浴室もめっちゃ広くて清潔で。で、清潔でキレイなのに、なんか親しみやすい雰囲気もあって。
今おっしゃったように、3つあるサウナ室もそれぞれ面白いつくりだったり特徴があるし、どれもが気持ち良かったです」
――どのサウナ室から入ったんですか?
「一番最初に入ったのが、メディテーションサウナみたいな感じのサウナ室です。もう本当にサウナストーブより座面の方が高く配置されていて、めちゃくちゃ熱さが感じられる上にセルフロウリュもできて」
――はい。
「で、僕1人の貸切状態だったので、もう、静かに暗い中に入っていってじっくりと……。座面も高さがしっかりあり、2段とか3段ある感じで。最上段でゆっくり愉しませてもらいました」
――まさしく、じっくり没入系、メディテーション系のサウナ室ですよね。
「はい。気持ち良かったなぁ。で、次は『森のサウナ』みたいなところに入ったら、そこもかなり良くて。ウィスキングができるんですかね、あそこは」
――そうですね。ウィスキングの施術をしていない時間は自由に入れますよね。
「ドライサウナっていうよりは、スチームサウナに近いくらいに湿度があって。その分、温度じたいは70℃くらいなのかな。蒸気口、スチームが出るみたいなところがボコボコッってなっていて。
あのくらいの高すぎない温度と、アツい湿度でバランスの取れた感じのサウナ室が本当に好みなんで、ここもめっちゃ気持ち良かったです」
――そして、メーンのサウナ室ですね。
「そうっすね。その次=3セットめでメーンに入りました。入った瞬間、すごく広いなと思ってびっくりしたんですけど、よく見たら形状もやっぱりちょっと不思議な構造になっていて、またびっくりして」
――入ってすぐぐらいの位置に、ストーブがまずボン、ボンとあって。
「そうですそうです。『お? どこ座ろう』ってなりました(笑)」
――はいはい(笑)。
「このサウナ室に入ったときには、結構、他のお客さんも居て。奥の方にくぼんでいるというか、曲がってへこんでるところがあって『あそこはめっちゃアツい』みたいな声が聞こえてきて。
僕にとっては、室内の真ん中あたりでもう十分な熱さだったし、すでに他の方が居らしたので、その奥まったエリアには行かなかったんですけど。もう、真ん中あたりで全然気持ち良くて。しっかり熱さを堪能できました」
――どのサウナ室も体を芯からあたためてくれて、水風呂も冷たいですよね。14〜15℃くらいで。
「そうですね。浅めだけどデカいのと、深いのとがあって。どっちも全然よかったです。
その後の休憩スペースも畳敷きでゴロ寝できる内気浴と、フルフラットではないけど足を伸ばして投げ出せるゆったりした大きなイスがあって。僕は外気浴の方が気に入っちゃいました。
割と早い時間帯……午後7〜8時くらいに行ったのと、翌日からの試合がナイターだったこともあって、ゆったりと時間が使えて。『なにけん』にはトータルで2時間ちょっとくらい居たかな。バッチバチにととのいました。おかげで、その日はホテルで12時間くらい、爆睡できて。試合も、最高の体調で投げに行きました(笑)」
――「なにけん」では、館内着も着ました?
「アロハみたいな柄のやつですよね? 着ました着ました。この柄、すごいなぁ、なんか大阪にきたなぁ……って感じだ。なんて思いました。着心地も良かったです。
あっ、でも失敗した! あの館内着を着て自撮りとかしてくれば良かったっすね。鏡のところとかで。ととのい過ぎて撮り忘れました」
――(笑)。次回、もし行かれたらぜひ。でも……似合ってました? ご自分で見て。
「いや、めちゃくちゃ似合ってたっす(笑)」
――大阪は今回、2軒とも新規開拓だったんですね。
「そうですね。いつもは宿舎が梅田寄りというか北新地の方なので、『大東洋』とか『ニュージャパン』(「ニュージャパン梅田店」)、『アムザ』とかになっちゃうんですけど、ほかにもいろいろ行ってみたいなと思っていて。今回はチャンスだったんで、それぞれ初訪問しました。今年はさらにもっと他の施設も行ってみたいと思ってます」