雪より細やかなこだわりー。KIELO SAUNAからの思いとは

北海道釧路市阿寒町にあるKIELO SAUNA。KIELOとはフィンランド語で「スズラン」という意味があります。フィンランドの国花と阿寒町の町花も「スズラン」ということから「KIELO SAUNA」という名称に。スズランの花言葉は「再び幸せが訪れる」という意味もあり、KIELO SAUNAという名前には、”KIELO SAUNAから幸せを届けていきたい”という想いが込められています。

3回(1回目、2回目)にわたってご紹介してきたKIELO SAUNAですが、3回目となる今回も池田一洋さん(以下、池田さん)にお話をお伺しています。サウナ室の細かいセッティングや北海道ならではのエピソードを話してくださいました!

目次

シンプルだけど”いいサウナ”を目指す

ーーサウナ室の細かい部分についてお伺いさせてください。

「サウナストーブは、フィンランドのメーカー「Narvi」を使用しています。見えない部分にもストーンがたくさん積まれているので、ロウリュをすると下まで流れでいきます。下まで流れ込んだロウリュが、ゆっくりと蒸気になって上がっていくので、常にあたたかい熱に包み込まれるようになっています」

ーーサウナ体験をしてすごく心地よい熱だな、と感じました。しっかりと熱いのにフレッシュな空気といいますか、息苦しさを感じません。

「サウナ棟の天井を若干斜めに設計することで、ロウリュの蒸気が全体に流れるようにしています。こうすることで、一定の場所に熱が篭らないようになります。あとは、どこに座っていても蒸気を感じるように、サウナストーブよりも座面をだいぶ高めに設計するようにしています」

ーー確かに椅子の位置は高いなと思いました。シンプルな作りながら、小さい椅子や足掛けがあったりといろいろな楽しみ方ができるな、と。下の段に座ったり、1番の上の段でさらに椅子を使ったりといろいろ試させてもらいました。椅子を使うのとまた熱の感じ方が違いました。

「座面の段によっても温度差があるので、自分にとって心地のいい場所を見つけることができると思います。誰でも楽しめるようなサウナを目指したので。ちなみに椅子は、私の手作りなんです(笑)」

ーー手作りだったとは! あと個人的には、サウナ室のマットがやわらかいワッフル生地でいいなぁ〜と。ここもこだわりましたか?

「ありがとうございます。タオルよりかは柔らかい生地ものを探しました。あとはなんとなく、自然っぽいといいますか……シンプルなサウナ室にあっても違和感のないもの選んでいます。結果として、お客さまには同様に良いご意見をいただいたりしています」

だれもが安心して、満喫できる空間に

ーーそうだったんですね。サウナ室の前室のようなところも気になったのですが、これはどういった意図でつくられたんですか?

「内気浴スペースになればいいなと思いました。夏の日差しや、冬の寒さに耐えられない人はこの前室を使っていただきたいです。あとは、小さいお子さんの待機スペースになればいいな、とも思っています。お子さんを連れてきた方にもサウナを純粋に満喫していただきたいんです。でも、子供が勝手に外に出てしまうのは心配だと思うので……。前室で遊んだりしてもらえればいいかな、と」

ーーまさに、お客さまそれぞれに合った楽しみ方ができますね。あと、印象に残ったのは、水風呂に氷柱が下がったり、ハンマーが近くに置いてあったり……ほかでは見ない光景ですよね。

「普段は氷柱は崩してしまうんですけどね。北海道の朝を感じてもらいたくて今日だけは特別に残しておきました。水風呂の淵のハンマーは常に置いています。こんな施設はほぼないですよね(笑)」

ーー初めて見る光景でした(笑)。水風呂も入りましたが、率直に……冷たかったです!

「自然の中にあるので温度も常に変わります、なので生きる水風呂ですね。冬は一段と冷たいです」

自然の中にあるからこその体験を

ーー生きる水風呂、いいですね。まさにその通りだと思いました。KIELO SAUNAだからこそ体験できる、自然に恵まれたサウナを求めて、道外からも訪れる方は多いのではないでしょうか?

「ありがたいことに日本全国多くの方にお越しいただいています。先日も関東から来られたお客様がいました。どうやら、友人の方が『すごく良かったよ』と言ったのを聞いて、来てくれたと話してくれました。その数日前にも東京から来てくださった方々がいて。その方は普段あまりサウナへ行かないらしいのですが、勧められたと言ってくださって。口コミできてくださる方が多いのは、本当にうれしいです」

ーーこの景色、そして開放感を求めて日本全国ら訪れる方は多いと思います。池田さんはもともと釧路に住んでいたのですか?

「いえいえ。KIELO SAUNAの開業のために京都から釧路へ移住してきました(笑)。ちなみにプロジェクトメンバーには北海道出身者はいません」

ーーそうだったんですね。施設運営とは別に大変だったこともありましたか?

「冬の北海道暮らしも初体験なもんで……。最近は水道管が破裂するトラブルがありました(笑)。手探りだけど、まぁ楽しんでいます」

最後に「次は、この自然の中に宿泊棟を建てる予定です。全然未定ですけどね(笑)」とお話ししてくれました。

四季折々の楽しみ方ができるKIELO SAUNA。やわらかい熱に包みこまれるサウナ室、生きる水風呂、阿寒町ののどかな雰囲気と澄んだ空気……訪れるどこかほっこりとして、まさに幸せを感じることができます。

サウナを楽しみながら自然の中でワーケーション、リトリートなサウナ旅などにぴったりな場所になっていくことでしょう。

支配人の池田一洋さん。
オリジナルグッズのパーカーを着用してくれました

KIELO SAUNA
■住所:北海道釧路市阿寒町15線40番地2(阿寒ロイヤルバレイ内)
■営業時間:朝サウナ=前10:00〜後0:30、昼サウナ=後1:00〜3:30、夕サウナ=後4:00〜6:30
■料金:平日=3,300円、休日4,400円 (貸切利用も可)
※その他詳細は公式HP(https://reserva.be/kielosauna)からご確認ください。

シェアお願いいたします
  • URLをコピーしました!
目次