<GO! 1010-37!! 銭湯サウナの魅力にハマる。第6回>東京・品川区「新生湯」(#1) 銭湯デザイナーも驚いたチャレンジとは。そのこだわりに時代が追いついた!?

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浴室内の水はすべて100%天然地下水。最高の水風呂の横には……!

「大地の湯」側も「太陽の湯」側も、サウナ室を出てほんの4~5歩ほどのところに水風呂がレイアウトされています。これがまた、なんとも心地よいんです。地下23メートルから汲み上げた100%天然地下水は、肌触りもとてもまろやか。

サウナ室を出てすぐの、露天を望む外光が差し込む位置に水風呂が!!

「幸いなことに、水質が良質なんですよね。年間通じてあまり水温も変わらないので、とくにチラーで冷やすことなく、かけ流しで浸かっていただいています」

その水温は約20~21℃ほど。とはいえ、ほどよい水流、動きが設けられているので、体感温度はもう少し低めです。身体をしっかりとクールダウンできるとともに、長く入ってもいられます。

「ただ、サウナ室やあつ湯からのお客さんが集中するとどうしてもぬるくなってしまうので、そこは水を頻繁にじゃんじゃん入れ替えて、オーバーフローさせることで水温もフレッシュさもキープするようにしています」

接写してみました。気持ち良さ、伝わるのでは!?

広さも十分。心地よくゆったりと身体を冷やされながら、ふと隣の浴槽を見ると、水面に細かい気泡が見えます。そう、高濃度炭酸泉です! ここで、水風呂からの交代浴もできてしまうんですよね。

「炭酸泉なので、もちろんぬるめにしています。隣の水風呂から入っていただく“交代浴”も心地よいですし、お好きな入り方を楽しんでもらえたら」

キーワードは「健康」への思い!

実はこの炭酸泉の浴槽の横にもヒマラヤ岩塩が。これに炭酸泉のお湯をかけて楽しむこともできます。先述のように岩塩の温熱効果も掛け合わせると、さらにじっくりと身体を温めることもできるし、血管がより拡張するため、疲労回復効果も!

寒くなるこれからの季節は、外気浴後にサウナ室へ戻る際、ここに少し浸かって、ほどよく身体を温める……なんていう入り方も。これも最高だったりします。

「炭酸泉はじっくりと入ることができるので、健康にいいんですよね。サウナ室や水風呂、休憩スペースも含めて、とにかくお客さんの心身の健康に貢献できる施設でありたい、というのが一番の思いなんです。ほかの浴槽……薬湯やさまざまな部位をマッサージするジェットのお風呂、電気風呂など、種類を豊富にしているのもそれが理由です」

薬湯に電気風呂、ジェットなどのアクション風呂と多種多彩な浴槽がズラリ。露天風呂も、心が本当に休まります!

さて、冒頭に記したいくつかの新生湯を象徴するキーワード。“おもしろ発想”や“健康増進型~”というワードについては、ここまで記したリポートでいったんはご理解いただけたのではないでしょうか(実はもっとたくさんネタはあるのですが)。

もうひとつ挙げた“動と静”について触れると、実は今回ご紹介した「大地の湯」側は“静”を大いに楽しむことができる浴室です。では「太陽の湯」側が“動”かというと――?

個人的には“動と静”の両方を兼ね備えた浴室じゃないかと思っています。

次回の「後編」では、そんな「太陽の湯」側をご紹介するとともに、きっと皆さんも「まさに健康増進型銭湯だ」、「すごい発想!」と思ってしまうであろう、新生湯のさらなる推しポイントと魅力に迫ってみたいと思います。


【新生湯】
■住所:東京都品川区旗の台4ー5ー18
■営業時間:平日(火~金)=後3:30~深0:00、土=後3:00~深0:00、日・祝=前11:30~後11:30
■定休日:月曜(※祝祭日の場合は営業。後1:00~深0:00)
■料金:入浴料500円+サウナ料金300円(貸バスタオル付き)

撮影/長谷繁郎

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