<特集>【GO! 1010-37!! 銭湯サウナの魅力にハマる。第5回】東京・台東区「三ノ輪 改栄湯」(#1) 都内屈指の人気銭湯サウナが再リニューアルを敢行! 利用者の“満足度”を追求したサウナ室は衝撃的な仕上がりでした!!

目次

サウナ利用者専用の「ととのいスペース」も爆誕!

サウナ室で心ゆくまでアチアチに蒸されたら、もちろん水風呂へ。改栄湯では、地下から汲み上げた井水をチラーで冷やし水温管理しているので、とてもやわらかな質感で快適な温度の水風呂を楽しめます。

肌あたりのまろやかな井戸水を、チラーで14℃前後に。さらに、ほどよい水の流れ=動きもあるので体感は「キンキン」です!

クールダウン後はイスに座って休憩を楽しむ方が多いと思います。男湯側には、今回のリニューアルで、実に快適な「水風呂後のととのいスペース」が新たに設けられました!

「露天スペースを中心にある程度の数のイスを用意していたのですが、銭湯だけの利用のお客様も休憩されるので、どうしても数が足りなくなってしまっていました。その改善のために、今回、別の用途で使っていたサウナ室の裏のスペースを『サウナ利用者専用の休憩スペース』にすることにしました。実はこれが想定以上に時間がかかってしまって大変だったんですが(笑)」

新設のサウナ利用者限定休憩スペース。写真には写ってませんが……手前側にももう数脚のイスがあります!

なんと……前回のリニューアルでいったん作った壁を、「今回あらためて取り払った」とのお話も聞きました。

「ちょっともったいないな、みたいな思いはやっぱりありました。でも、長い目で見たら、どんなに大変でも、(以前の作業が)ゼロになろうとも、この工事もやったほうがいいな、と。実際に『最高だったよ』って言ってくださる方もいますし、休憩スペースが数席分増えたことで、サウナ室→水風呂→休憩の回転がかなり改善されましたから。やる価値はあったと思います」

そのコメントどおりでした。ここに座った気分は……もう“楽園”ですね! しっかりと体の芯まであたためられたあとに清冽な水で一気にクールダウン。そのうえで、このデラックスなタイプのイスに体を預けられるんです!! 壁の扇風機と床のサーキュレーターから吹いてくる微風は、立体的に、そして優しく体を撫でてくれます。昼は陽光を取り込みつつ、台風などの悪天候の日は雨をしのげるような、半透明の屋根もスタンバイ! 

扇風機とサーキュレーターが、いい仕事をしてくれます!

「あの扇風機も、当初は予定していなかったんですが、この休憩スペースがほぼ完成したあとに『やっぱり付けよう』って。その取り付け位置も最初は別のところでしたが、いろいろ試したりして今の位置に落ち着きましたね。やってみないと分からないことが多く、この休憩スペースにはかなり時間がかかってしまいました」

そう話しながら、どこか楽しそうに微笑む翁さん。利用者の満足度を第一に考え、納得がいかなければやり直しも辞さない姿勢は、まさに屋号の文字の通り! 躊躇せずに「改め」ることで、きっとさらに「栄え」ていくのでは!?

「そう言っていただけると、ちょっと嬉しいですね。大きな規模のスーパー銭湯やサウナ施設ではないので、出来ることと出来ないことがありますが、やれることは全てやっていきたいと思います」


今回は「混雑の解消」をきっかけにした、この夏の「男性側サウナ室」のリニューアルを中心に紹介しましたが……改栄湯さんは、こうした大きな改装以外にも、日々の小さな「気づき」をすぐにアップデートし、さまざまなサービス拡充や改善に繋げています。

今回リニューアルをしていない箇所――たとえば女性側のサウナ室なども、上記で記した通り湿度調整にかなり気を配っているので十分に快適。そのうえ、女湯のみでのサービスや設備=女性利用者ならではのニーズに応えたさまざまなホスピタリティもあふれています。

次回(10月10日UP予定)の記事では、(今回触れられなかった)改栄湯さんのそうしたさらなるピースフルなポイントの数々を、男湯女湯ともに、あらためてチェック&ご紹介していきたいと思います! お楽しみにお待ちください!!

女性サウナ愛好家には必読の情報も!? 次回も若旦那=翁洋平さんにご登場いただきます

【三ノ輪 改栄湯】
■住所:東京都台東区三ノ輪2ー10ー15
■営業時間:月~木=後2:00~深0:00、土日=後0:00~深0:00
■定休日:金曜日
■料金:入浴料500円+サウナ料金(男性=600円/女性=400円)
※入浴料は小学生(6歳以上12歳未満)=200円、未就学児(6歳未満)=100円

撮影/長谷繁郎

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