<特集>【GO! 1010-37!! 銭湯サウナの魅力にハマる。第5回】東京・台東区「三ノ輪 改栄湯」(#1) 都内屈指の人気銭湯サウナが再リニューアルを敢行! 利用者の“満足度”を追求したサウナ室は衝撃的な仕上がりでした!!

目次

2基のストーブのハイブリッドにより、サウナ室内の温度が下がりづらくなった!?

座って待っていると、ほどなくオートロウリュがスタート! 翁さんの解説のとおり、1分間隔で3度、それぞれ10秒ほどサウナストーンに水が噴きかかります。「ジュウ~」という音のあとに、じっくりと体を熱い蒸気が包み込んでくること3回。これ、最高です! うぅ~、アツキモチイイ!!

勢いよく噴き出るオートロウリュは 各回3杯(!?)ずつ。直後にはなんと「熱風」も……!!

「3発にわたって水が出たあとに、そのストーブから約2分間、ブロワーで送風もされます。ここまでがワンセットになります!」

この「オートロウリュ&オート熱波」が20分おき(毎時00分、20分、40分)に行われます! 改装前のサウナ室も十分に温度と湿度はあったと記憶していましたが、今回の新しい熱&蒸気を生むシステムは、格段にパワフルかもしれません。

「そうですね。実はサウナ室の『湿度』についてはずっと以前から重視していて、水やアロマ水を入れた鍋を遠赤外線ストーブの上に置くなどして、心地よいセッティングを心がけてきました。今も女湯側のサウナ室では、引き続きそれを提供しています」

女性側のサウナ室。遠赤外線ストーブの上に鍋を置いて絶妙な湿度を創出! 写真の「ほうじ茶」のほか数種のアロマ水を日替わりで使用し香りも最高です!!(以前は男性側のサウナ室でも行っていました)

「その『湿度』をさらにパワーアップさせ、今回、男湯側をこの新スタイル=2台のストーブを組み合わせた方式にした理由としては、このスタイルは温度の管理をしやすいというメリットがあるからなんです」

たしかに、1台のサウナストーブの場合は、湿度を高めるためにロウリュすると、水がかかることでストーンやストーブの温度、ひいては室内の温度までもが下がったりもしますね。

「このやり方なら、ロウリュ用のストーブで蒸気を発生させ、湿度を上げる一方で、遠赤外線のパワフルなストーブによって室内の温度を高めに保ったままキープすることができます。より快適なセッティングを、より持続できるんですね。ほかの銭湯サウナさんでも、ほぼ同時期に同じシステムにされたところもあると聞きました。

それと、うちの男湯のサウナ室は露天スペースにあるので、人が出入りする際に温度が下がってしまわないよう、これまでも常によい方法を探してきました。『二重扉』にするなど、熱さが逃げないような工夫を重ねてきたんです。今回のリニューアルでも、その部分……温度の管理をより徹底できればという思いがありました」

以前からこの「二重扉」で、人の出入りによる温度の低下を抑制! さまざまな工夫に感謝です……

ふぅ~。アツキモチイイなぁ~ということで、リニューアルで出来上がったのは、ものすごい体感温度が味わえる最高のサウナ室でした。

ちなみに、翁さんがおっしゃる通り、この夏やはりリニューアルを敢行した「アクア東中野」(東京・中野区)のサウナ室でも、この「2台を組み合わせた」スタイルを取り入れていらっしゃいます! 

同店でも思ったのですが、試行錯誤や実験的なトライを重ねることによって、まだまだこうして新たな快適さを創出することが出来るんですね!!

サウナは実に奥が深いです。そしてそれを実践され続けている施設やストーブメーカーの方々には、実に頭が下がります……。

<次ページ→:試行錯誤の末に生まれた「珠玉のスペース」とは>

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