好調&人気が裏目(!?)に? 男湯サウナ室の再改装を決断した理由とは
ところが、そんな中で、今年(2022年)の春ごろ、「男湯のサウナ室を一時休止して改装する」とのニュースが! 「こんなに気持ちいいし、まだ再改装しなくてもいいのでは!?」――そう思ったのは筆者だけではないはず。しかしゴールデンウィークが迫ったころ、「5月7日から男性のサウナ室が改装工事に入り、しばらくクローズする」ことが正式に発表されました。
「ありがたいことに、リニューアル以降、徐々にお客様も増えてきていたんですが、それに伴って(とくに男湯のサウナで)頻繁にお客様にお待ちいただくような状況にもなってしまったんです。
サウナ室の前で列ができたり、フロントで順番待ちをしてもらったりで、それについては本当に申し訳ない気持ちがありました。いろいろ考えた結果、その混雑の解消と、さらに快適なサウナ室にするべく、“再リニューアル”することにしたんです」
一時的とはいえ、好調な中での「サウナ営業停止」という決断は、決して簡単なものではなかったのでは?
「それはもちろん、その通りです。前回のリニューアルからまだ1年半ほどですから、設備的にもぜんぜんどこも悪くないですし。ただ、“サウナ待ち”でフロント前で過ごす時間が長くなったり、浴室に入っても、“自分の好きなタイミングでサウナを楽しめない”というのは、満足いただけるサービスが提供できていないということでもあるので、いずれは(再リニューアルを)しなくちゃいけない。
もしそうであるなら、早いうちにやるべきなのでは? って思ったんです。1日でも早く、マイナスの状況をなくすべきだし、どうせやるなら、さらに良いものにアップデートしよう、と!」
約2ヵ月の期間をかけて改装を実施し、7月2日に営業再開した男性側のサウナ室。さっそく足を踏み入れてみたところ……見事に“パワーアップ”を果たしたサウナ室がそこにはありました!
全身をたちまち包み込む心地よい熱。その正体は――!?
まずは最大の課題だった混雑緩和・収容人数のアップですが、以前の男湯のサウナ室のサイズは、だいたい6~7人が入れるくらいかなと感じる広さでした。それが……。
「余裕をもって座ってもらっても、10人は入れるようにしたかった」と翁さん。その言葉どおり、体感的には2倍近い広さになった気がします。現在はコロナ禍もあるので10人で制限されていますが、収束してもう少しずつ詰めれば……きっともっと多くの人が座れるはず!!
そして、もともと「しっかり汗が出る」タイプのサウナ室ではあったのですが……なんとその部分がググ~ンとさらにパワーアップしていました! ベンチに座ると、たちまち心地よい熱さと湿度に全身が包まれ、すぐに滝のような発汗!!
その理由を知りたいという思いから室内を見まわしてみると……目の前には、ドドーンと大きな遠赤外線サウナストーブが堂々と鎮座。さらに、その横にサウナストーンが積まれたストーブが1台。そう、あわせて2台の熱源が並んでいたのです。
「そうですね。メーカーの方にもいろいろうかがって2台のストーブを併用することにしました。まず、向かって右側に配置した遠赤外線のサウナストーブですが、これまで使っていたものから2まわりほど大きなものに替えました。このサウナ室のサイズからするとややオーバースペックなほどで、出力もパワフル。より安定して熱さをしっかりキープできるように、という狙いです」
やっぱりこの遠赤外線のストーブは、大きくなってますよね! このストーンが積まれたもう一つのストーブは……ロウリュして室内の湿度をさらにアップさせるためのものですか?
「そうです。『オートロウリュ用のサウナストーブ』です。20分おきにロウリュ用の水が、それぞれ3回に分けて噴き出されるように設定しています」
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