扉を開くと、そこには燃え盛る炎が(笑)! そのドームはおよそ直径10メートルで高さは約5メートル。麦飯石を積み上げて造られており、炎の熱が壁や天井にあたり、その輻射熱で全身を温める仕組みなんだそう。神秘の炎が「おいでおいで…」と我々を呼び込みます。
スタッフの女性に手を引かれて、ドーム内に進みます。炎の燃える音が「ゴゴーッ」「パチパチッ」と耳に届き、足取りは少し恐る恐る…。説明によると炎の付近は150℃くらいにはなっているそうなんですが、でも思ったほど熱くもなく、息苦しくもなく…(そりゃあ炎なので、熱は感じますが)、麻袋のお陰なのか、思ったほど、ビビっていたほどのヤバい感じは一切ありません。
「じゃあ、このへんでうつ伏せになって。10分したらお迎えにきますね」。
そう言って、スタッフの方はドームの外へ。後から見たら、タイマーがいくつも用意されており、一人ずつきっちり時間管理をしてくれているのでした…。
麻袋の間から目をこらすと、真っ赤な炎。「木の薪だけを燃やすと、こういう赤い炎になるよね」、っていう色味で炎が燃え盛っています。その煙っぽい白い空気が水平に薄く漂ってはいるものの、その上と下はクリアな空気の層。換気がしっかりなされていることが視覚的にもはっきり。息苦しさもまったくなく、じわじわと汗が滲み出してきます。すげえな、コレ…予想外に余裕のある感じ(笑)も含め、自分のおかれたエクストリームな状況に、思わず笑ってしまいます。
熱さも炎から直接というよりは、壁や上から熱が降ってくる感じなんですね。さすが麦飯石。相当な輻射熱。「お時間で~す」と再びスタッフ女性に声をかけられたときには、全身からじっくりびっしょりと汗が噴き出していたのでした。
◆唯一無二の体験。そして明るく元気な接客に何よりパワーを!
さすがにドームから出ると体がちょっと煙たいというかススっぽい(笑)。お湯で体を軽く流し、脱衣所兼休憩所でおよそ20分ほどかけてゆっくり体を冷やして再びドームの中へ。それを計3回繰り返したら、最後に水風呂もつかって、ゆっくりフィニッシュ。