「は~い」という元気な声とともに、スタッフの方がフロントへ。「いらっしゃい!初めてですか?」と声をかけてくださったのは、この施設の代表・中島恵美子さん。「初めてです!」とこちらも元気よく答えると「あら~、よく来てくださいました」とまたまた元気な返事。
そしてまず、施設全体について少しお話ししてくれました。ドーム型のサウナに入って体を芯から温める施設であること、我々編集部のように「サウナ(の一種)」として体験しに来る方も少なくはないけど「治療」「湯治」目的で訪れる方も多いということ、などなど。そして丁寧にも、実際に奥に案内してくれて食堂兼休憩所、宿泊の出来る棟なども見せてくれました。その宿泊の出来る棟の横には施設名の入ったマイクロバスも。団体さんが見えるときには、遠方までお迎えに行くこともあるんだそう…。
また、ついつい気になる『神指し』というワードについても…。実はこちらを創業した恵美子さんのお父様が「人々を癒す温浴施設をつくりたい」と願っていたところ、ある方が「ここを掘れというお告げがあった」と、この地を掘削してみることを薦めてくれたそうで…。掘ってみたら温泉、そして良い地下水が湧出したそうなんですね。
さて、その後、この「ベストパワーランド」での入浴法というか体験手順を教えてもらいます。ここはいわゆる「炎のサウナ」。石積みで造られたドームの真ん中で炎が焚かれ、その炎で体を熱して汗をかく…蒸されるというよりは、まさに焚かれる施設なのかな、と思っていたのですが、その想像が正しかったことをここで知ることができたのでした(笑)。
説明によると、炎の熱を受けるのはおよそ10分間×3回。その前に浴室のお湯のお風呂で体をじっくりあたため、水分補給をしたあとに、ドームの中に入るそうです。ドームで3回の熱を受けるタイミングの合間にも、それぞれ休憩と水分補給を挟み、最後に天然水の水風呂で体を冷やす。これが一通りの流れになります。
「わかりました」と伝えると、「來磊」(“らいらい”と読みます。“おいでおいで”という意味だそう)と染め抜かれたのれんをくぐって、だだっ広い脱衣室兼休憩所に案内してくれたのでした。
教えられたまま、浴室で体を清め、お湯で体をあたためます。水風呂と教えられた浴槽とお湯の浴槽がつながっており、「水風呂」はかなりぬるめ。いわゆる不感の温度ってやつくらいですかね。30℃前後はありそうな体感温度でしたが肌触りは心地よく、良質の山の水なのかな、と。
好奇心で浴室の奥の戸を開けると、そこには……むき出しのトイレ(笑)。いやいや、このワイルドな感じ、最高です! 女性浴室はどうなってるのでしょうか(笑)? ここまでの流れを振り返りつつ、このあとの体験がますます楽しみになってくるのでした。
◆炎に“焚かれる”10分間は…まさにエクストリーム!?
湯から上がり、教わった通りにバスタオルを腰に巻きます。十分に水分を補給したら、ドームへと続く扉をノック。するとスタッフの女性が現れ、麻の袋をかぶるように指示されます。そしていよいよドームの扉の前に…!