どちらも心地よい2つの水風呂。ココは両方楽しむべし!!
ふわ〜っ、もうタマらん! と、サウナ室をあとにして水風呂へ。
水風呂は水温が異なる2種類があります。サウナ室に近い手前のほうが15〜16℃前後、そして奥にシングル……約9℃前後という、それぞれの温度設定。
浴槽はともにヒノキの角材を美しくしっかりと組み上げて作られていますが、この見た目もヒノキの香りもなんだかいいですねぇ。常にオーバーフローしているのも実にたまりません!
薪ストーブのおかげで、こちとら体の芯、足の先までアッチアチにしてもらってるので、まずは余裕で冷たい方に行けちゃいます。
おぉぉ〜、気持ちいいですね。上水を使用しているとのことですが、水質も肌に心地いいというか、とってもマイルド。その肌感もあってか、いわゆるシングルなのに、低温特有の刺すような感覚や痛さみたいなものがほとんどない気もします。かなり長く浸かってられるというか、浸かっていたくなるというか。
ひょっとすると、上から打たせ水のようにかけ流しの水が降ってきているからかもしれませんね。一緒に空気が入ってやわらかさを増しているのかも。
15〜16℃の方も、めっちゃマイルド。いやぁ〜、最高です。なめらかさはシングルの水風呂同様か、むしろそれ以上かもしれません。あ、なるほど、こっちには備長炭も入っているようですね。
このくらいの水温(15〜16℃)がいちばん好き、という方、本当に多いと思います。何を隠そう、筆者もあえて聞かれれば、このくらいの温度帯と答えますね(まぁ、ぶっちゃけてしまうと、水温じたいは何℃でも好きなんですけどね)。誰しも、この水風呂だけでも、きっと満足だとも思います。
でも、ココであえておすすめしたいのが、さっきのシングルの水風呂にまず入ってから、この浴槽に移ってくる、いわゆる「水風呂のはしご」。15〜16℃とは思えないほど、ゆるやかな気持ちよさを味わえます。なんなら(シングル後なら)「あったかい」とすら感じる人も少なくないはず。そしてきっと「あぁ、こういうことか……」と思ってもらえるんじゃないか、と!
「俺は(私は)冷たいのがちょっと苦手で」なんていう方も騙されたと思って(笑)、ぜひ一度やってみてください。たぶん、あのイケメンな薪ストーブでしっかりあたためられれば、シングルの方にも入れるはずです。
まぁ、もちろん無理はせずに、というのが大前提ですので、そこはご自身でご判断いただければ、と。でも、よろしければ……是非!
この“冷々交代浴”の心地よさはどの施設でも味わえるものではありません(そもそも複数が必要ですからね)。そして、ただ水温が異なるものがあれば気持ちいいというワケでもないものだと(経験上)感じます。だからこそ、この施設での交代浴は、ぜひ挑戦してみてほしい。新しい感覚、きっとひらけちゃいますから!
外気浴も、内気浴も。選べてともに快適なんて……贅沢過ぎ(!?)
いやぁ、実に気持ちイイですね。本当に。冷々交代浴がバッチリとハマる施設に出会うと、休憩を入れずとも気持ちよくなってしまってサウナ室にすぐに戻ったりもしてしまいますが……ここの休憩スペース、スゴいです! コレは、ここに立ち寄らないともったいないです!!
まずは内気浴スペース。イス(アディロンダック)も、ベッドもこの通り! いったい何台あるんでしょうか。おまけに、天井やコーナー部分などあちこちにさりげなく配されたサーキュレーターからのやさしい風が、満遍なく周ってきます。
デトックスウォーターに、麦茶に、ほうじ茶など。よりによって、ココに置いてくれているなんて! 場所も種類も、どんぴしゃじゃないですか! 心の中で「素晴らしい!」と呟いちゃいますね。
少し進むと、まだまだイス&ベッドがたっくさんありました。
そして、さらに、外気浴スペースもあります!
ここにも十分な数のイス&ベッド。この取材の日はやや薄曇りだったんですが、ベッドに体を横たえれば、晴れた日には青空が。そして夜には、星空や月も見えちゃうんですよ。目の前は磨りガラスで、姿はもちろん見えないけれど、車のヘッドライトが、時折、心地よく視界を横切ったり。何より、郊外エリアの空気。自然のやわらかな風が全身を撫でてくれる気持ちよさがやっぱりサイコーです。
ニュースでも、東京で雪が降ったりすると、必ず八王子からの中継映像って入りますよね。そのくらい、都心部に比べると数℃は気温差があるエリアにあって、外気浴と内気浴それぞれが充実してるのは本当にありがたいです。ホントに冬は寒い日もありますからね。う〜ん、感服です。
ほかにも、洗体や洗髪、汗流しに使うシャワーヘッドは、マイクロバブルにも切り替えできるものだったり。
上述したように「アウフグースサービスがほぼ1時間に一度」というのも、実は……絶妙な頻度だったり!
まさに利用客の「使い勝手」や「ととのい勝手」を「突き詰め」た施設が爆誕したなぁというのが、訪問してのシンプルな思いです。
東京の中心部=たとえば新宿からなら、最寄り駅である京王線北野駅まではおよそ40〜50分ほど(駅からはわずか7〜8分くらい)。車やバイクでも(新宿からなら)同じく40〜50分くらいでしょうか。駐車場も広く充実しています。
都内に(なおかつ、ほどよく郊外のエリアに)こんな施設が出来たなんて……このサウナ、都民はもとより、南関東のサウナ好き、いや、全国からもアクセスできちゃウナですよ、皆さん。
次回記事=「②」では、冒頭にも記したように、この八王子店でアウフギーサー=アタランドさんとしてもタオルを振る、支配人の安宅正範さんへのインタビューをお届けしたいと思います。
毎日サウナ 八王子店(2023年12月22日 グランドオープン)
■住所:東京都八王子市長沼町1076-4
■営業時間:<平日>=後3:00〜深0:00、<土日祝>=後0:00〜深0:00 年中無休
■料金:<平日>60分 1,100円、90分 1,450円、120分 1,800円(以降、30分延長につきプラス350円)
<土日祝>各料金とも平日料金にプラス100円。30分延長時プラス400円
※男性専用施設ですが、2024年1月以降、毎月第2・第4水曜は女性専用(レディースデー)に。
撮影/長谷繁郎