【GO!銭湯サウナ】とくに女性は絶対注目〜ゆパウザひばり(1)

ご近所にあったり、料金もお手頃だったりと、さまざまなサウナ施設の中でも私たちの暮らしにとても身近な存在といえる「銭湯サウナ」。それぞれ個性豊かだったりもして、年に2冊のペースで発行している雑誌「SAUNA BROS.」、そしてこのサイト「SAUNA BROS.WEB」では、その魅力を「GO!_1010-37(GO! 銭湯サウナ)」という特集シリーズで掲載しています。

今月、2回に分けて紹介させていただくのは、西東京市にある「ゆパウザひばり」。
西武池袋線で、急行なら池袋から2駅めのひばりヶ丘。副都心から遠からず近過ぎずという、その気になればフラっと気軽に行けてしまうのに、どこかのどかな雰囲気をまとった、そもそもゴキゲンな街にあるのですが……サウナ好きの間では、男性ファンも女性のコアなファンも実に多い銭湯なんです。

目次

とにかく「水」が良い! 環境省「平成の名水百選」の水質にまず……高まっちゃう!!

「男性ファンも女性のコアなファンも〜」なんてもったいつけた言い方をしましたが、実は、ここの女性浴室にあるサウナ室がめちゃくちゃキモチいいんですよね。
誤解しないでほしいのですが、男性側のサウナ室もサイコーではあるんですよ。けど、特に女性側がそうですね、“じっちゃんの名にかけて”レベルで、本当にずっと入っていたくなると言えてしまうサウナ室なんです。

さて、そんな男女サウナ室それぞれの魅力についてはのちほど順に記していきたいのですが、男女を問わず浴室に入ってすぐに驚嘆・歓喜してしまうのが「水質」なんですよね。

銭湯に限らずですが、浴室に入ってまずはシャワーやカランをひねったり、かけ湯をされると思いますが、その瞬間、水や湯のやわらかさや肌あたりに、思わず高まってしまうことってありませんか?

この、ゆパウザひばりも、まさにそんな……とんでもない水質なんです。

実は、このひばりヶ丘や隣駅の東久留米駅あたり一帯は、環境省選定による「平成の全国名水百選」に、都内で唯一選ばれた「落合川と南沢湧水群」という水脈の地。

その豊かで恵まれた天然水を地下およそ100メートルから汲み上げて使用しているんです。

男性浴室も女性浴室も、入ってすぐのところにその水を静かにたたえる水風呂があるんですが、「この水が、あの水風呂に、あんなになみなみと……。このあと、あそこに入れるんだ」なんて思ってしまうワケですよ。そりゃぁ、気分をアゲるなという方が無理ってものです。

体や髪を洗っている間に、そして人によってはサウナ室に入る前に水風呂で「水通し」したり、お湯の浴槽で「下茹で」をするのが好きだなんて方もいらっしゃると思いますが……そのときから既に、心がほぐれて弾んできちゃうんです。

体の芯まで輻射熱が届く、じっくりアツアツ系な男性サウナ室!

さぁ、いざサウナ室ですまずは男性側サウナ室ですが、扉を開くと同時に、しっかりとした熱が全身を包み込んできます。

L字型のベンチは2段仕立てなのですが、上段はもちろん、下段に座ってもヌルさなんて皆無。

壁の下側、約6〜7割ほどは木材ですが、上部は石張りという造り。大型の遠赤外線ヒーターからの輻射熱が、壁や天井からも輻射となって、満遍なく室内に満ちているということなんでしょう。上段下段だけでなく、ヒーターからの距離が近くても遠くても……同じ熱さが室内をくまなく、足下まで回っている気がします。

壁の温度計の針が指しているのは、だいたいいつも100℃過ぎくらい。う〜ん、熱いです。遠赤外線ガスヒーターの、いわゆる「カラカラ系」ではあるのですが、浴室からの湿気なのか、壁の半分が木材だからか、ノドや鼻腔がヒリついたり、肌が痛くなったりすることもありません。苦しさやツラさがない、重厚なアツアツさ。いやぁ、いいですね。

そんな熱と、じっと静かに対峙していた男たちが席を立つときには、皆さん体を艶やかに紅潮させています。そう、静かに体の芯までじっくり熱してくれるサウナ室なのです。

女性側はセッティング抜群のロッキーサウナ。心地よい発汗がとまらない!!

お待たせしました。女性側サウナ室です!

サウナキーを差し入れて、静かに扉を開くと……。

いいですね。壁全体が板張りの、ログなサウナ室。そして2段のベンチの中央にはたくさん石が積まれたストーブが鎮座しています! ハイ、いわゆる「ロッキーサウナ」です!!

皆さんご存じのようにロッキーサウナにはオートロウリュ機能があって、心地よい熱さ……絶妙な温度と湿度のバランスを実現してくれるのですが、こちらのオートロウリュも頻度も水量も実に快適。

約5分おきくらいに、少量ずつジワ〜っというかシャァ〜っというか。上から石を目掛けて、ほどよく射出され続けるんです。

室温はだいたい80℃前後ですが、このロウリュによる湿度によって体感的にはもう少しアツく感じます。やわらかく、しっとりしていてしっかり熱い、ずっとここに座っていたくなる空気。とめどなく出てくる汗が本当にキモチいいんです。

「こんなサウナ室にいつも入れているなんて、いいなぁ」と、男である筆者としては実に羨ましい限りではあるんですが、(一般論として)男性専用施設が多かったり、スペースの大きさやスペック的なこともまだまだ男性のほうが恵まれているのが現実。そんなこともあってこの女性サウナ室の存在は、ちょっとうれしかったりもします。女性のサウナ好きの皆さんには、一人でも多く、このゆパウザひばりを知ってもらいたいな、味わってもらいたいな、なんて思っているところです。

ちょっと話はそれますが、もちろんほかにもいくつか、とくに女性に知ってもらいたい銭湯サウナはたくさんあるので(東京でいえば豊島区・西池袋の「湯〜ゆランドあずま」なども女性側がロッキーサウナだったりしますね)、今後も取材、リポートをがんばっていきたいなと秘かに考えています!

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