<連載>【12,37】(イチ ニ~、サウナ~!)千葉ロッテマリーンズ・石川歩の『ととのう日記』(#8)球春到来! キャンプ地・石垣島ではどんなサウナに!?

日本のプロ野球界きってのサウナ愛好家・千葉ロッテマリーンズの石川歩投手にご登場いただいている当連載。毎月、アスリートならではのサウナの愉しみ方をうかがっています。

(過去記事を未読の方は#1#2#3#4#5#6#7も、ぜひあわせてお読みください!)

ご存じのように、2月1日にプロ野球12球団が一斉にキャンプイン。石川投手も沖縄・石垣島で2023年の開幕に向けていよいよギアをアップ。チームメイトとともにグラウンドで、ブルペンで、痛快に汗をかかれているようです。

さて、キャンプ中のサウナでの発汗ぶりはいかがでしょうか? うかがってみると……意外な近況とシーズン開幕に向けてのある決意(!?)を教えていただきました!!

目次

石垣島でキャンプイン! さて、キャンプ中のサウナは……

――キャンプインされて数日。石垣島はいかがですか?

「やっぱり、かなりあたたかいですね。体も動きますし、楽しく、真剣に練習しています」

――マリーンズは、まずは1軍・2軍などの区別なく石垣島でのスタートですね。

「そうですね。若手でいいピッチャーも多いんですが、彼らとも一緒に。ベテランも若手もなく一緒に汗を流している感じですね」

――なにか若手から質問されたり、逆に刺激を受けたり、「俺もいっちょ、やったるか」みたいな感じもあったりするんですか?

「いや、そういうのはないですね。自分のやるべきことを淡々と(笑)。12月、1月でやってきたことを継続しながら、シーズンに向けて日々あげていくっていう感じです。昨シーズンは最後にちょっと離脱しちゃったんで、今季はフルシーズンいけるよう、いろいろケアやメンテをしながら。まぁ、いまのよころ順調に、楽しくやらせてもらっています」

――分かりました。ありがとうございます。さて、石垣島ではどんなサウナライフですか?

「あ~、それが……宿舎のホテルにサウナがあるんですけど、ちょっと水風呂の調子が悪いみたいで、入れていないんですよね」

――えっ。そうなんですね。もうキャンプインして数日が経っていますが、それでは石垣入りしてから、ずっとサウナに入っていない?

「そうなんです。ちょっとねぇ……ヤバいです(笑)」

――ヤバいですか(笑)?

「はい(笑)。あ、でも、近くにテントサウナとかに入れるところもあるようなので、休養日とか、行けるタイミングができたら行こうかなとは思ってるんですけど」

――あんなにサウナが好きなのに……。石川さん、大丈夫ですか?

「故障しているって聞いて、軽~くショックでした。いやいや、大丈夫です(笑)。まぁ、早く入りたいなとは思いますけど、耐えられない、とかはないんで。普通に大丈夫なんですけど……まぁ、早く入りたいなとは思っていますね(笑)」

――水のシャワーを浴びたり?

「そうですね。そういう、温冷交代浴っぽいことはしています」

――なるほど。早く行けたらいいですね。では話題を変えて。最近、行ってよかったなっていうサウナがあったら教えてください。

「あ、最近っていうわけではないんですが、年末に『渋谷SAUNAS』へ行ったんですけど、めちゃくちゃ良かったです」

――おお! オープンしたばかりですが、さっそく行かれたんですね。

「はい。あ、でも行ったのはオープン前ですね。マグ万平さんからご連絡をいただいたんですよ。『あの、今日、入れるみたいなんですけど、もしご都合がよければいかがですか?』って」

クセになりそうな新体感。「渋谷SAUNAS」がエグかった!

――万平さんから! いいですね!!

「そうなんです。それで、ちょうどその日は予定がなかったので『行きたいです!!』ってお答えして、夜に行きました。自主トレを一緒にやってた東北楽天ゴールデンイーグルスの西垣(雅矢)選手と」

――「渋谷SAUNAS」は男性側と女性側に分かれていて、日替わりで楽しめる施設ですがオープン前ということは、ひょっとして両方をその日すべて体験できたんですか?

「そうですね。ありがたいことに(笑)」

――うわぁ、いいですね。いかがでしたか?

「いやぁ、めちゃくちゃ良かったです。サウナ室の数も種類もたくさんあるんですけど、どれもそれぞれこだわってるなっていう感じがビシビシ伝わってきました」

――そうですよね。8種類のサウナ室が計9室あるんですよね。どこが印象的でした?

「あの、音にこだわったサウナ室(※「SOUND SAUNA」)は凄かったですね。いい意味で変な感覚になるというか。あんなの体験したことないですね」

――音がすごいんですよね。ボリュームも、重低音とかも。

「スピーカーとかサウンドシステムがめちゃくちゃすごいやつなんですよね。ビートとか重低音が『聴く』というより、体に直接響いてくる感じで。いろんなところに座ったりしたんですけど、場所ごとにまた感じが違うのもすげぇなって。音だけじゃなく、ロウリュもしたんですけど、その熱さや伝わり方も……サウナ室としてもすごく気持ちよかったですし」

「SOUND SAUNA」です。石川さん、写真撮るの上手いですね……

――なんか、体感型のサウナですよね。

「そう、まったくその通りでした。あれはクセになるかもしれないです(笑)。

あと、お茶のロウリュのところ(※「TEETÄ SAUNA」)も良かったですね。あれは何茶だったんだろう。分からないけど(笑)、お茶でロウリュができるんですよ」

――香りが良い?

「そう。いい匂いでした。熱さもしっかりと伝わってくるし、ほとんど明かりがなくて、その暗い感じもすごく好きでしたね」

――あのサウナ室も、小さな窓から入ってくる光くらいですよね。

「そうなんです。渋谷とは思えないくらい静かで落ち着いた空間で。じっくり味わいました」

――この写真は、あのアウフグースができるサウナ室(※「TUULI SAUNA」)ですか?

「そうですね。天井が高くて、部屋の前のほうが広くなっていて、アウフギーサーの方がやってくれるみたいですね。僕が行った時はオープン前なので、アウフグースとかはなかったんですが、普通にロウリュしただけでも十分に気持ちよかったんで、きっと実際に熱波をタオルで送ってもらったら最高なんだろうなって思いました」

こちらも、石川さん撮影です

――じっくり、いろんなところを味わいましたね(笑)。

「はい。ほかにも、あの横になれるサウナ室(BED SAUNA)も、足の方が頭よりも高い位置になるようになっていたので、それも新しい感覚でしたし、ほかのどのサウナ室もそれぞれ面白かったし。水風呂も深い(160センチ)のと、横になって入る浅いものも、めちゃくちゃ冷たくて気持ちよかったですし。最高でした」

――サウナ好きにはたまらない施設のひとつですよね。

「そうですね。かなり満足しました。唯一不満があるとしたら、全種類をもっと楽しみたいので、時間が足りないですよね(笑)」

――たしかに!

バッキバキにととのってらっしゃいます(笑)

念願のあのサウナに……ついにドロップ!

「あとは……年末年始に富山へ帰ったので、地元で新しい施設へ行った話はしましたよね。あ、そうだ『大垣サウナ』へ行きました!」

――岐阜ですね。そりゃまた、遠征ですね(笑)。「大垣サウナ」はいつ以来ですか?

「いや、僕、初めて行ったんですよ。これまでずっと行きたかったんですが、シーズン中はもちろん、なかなかタイミングが合うときがなくて。今回、近くで用事があったんで『よし、行くぞ』と思って。その用は夕方からだったんで……朝から出かけました(笑)」

――意外です! でも、念願だったんですね。いかがでしたか、初の「大垣サウナ」は。

「いやぁ、たまらなかったです。あの実家感というか、田舎の祖父母……ばあちゃんの家へ行った感じというか。アットホームな感じがすごく好きでした」

――分かります(笑)。建物に入った瞬間から、最高ですよね。

「そうですね。あの、クツを入れる下駄箱というかロッカーがなくて、フロントに預けるスタイルじゃないですか。『あ、これだ』って思いながら、僕もアレやりました(笑)」

――サウナはいかがでした?

「いや、サウナ室の熱さも最高でしたし、水風呂も気持ちよかったし。あのコンパクトな感じもすごくいいですよね。サウナを出たあとのリクライニングスペースも良かったし、レストランとかもあの入口を見た瞬間、グッときちゃいましたね。ご飯も美味しかったし……」

――サウナめしは何を食べました?

「めちゃくちゃメニューの種類があるじゃないですか。けっこう悩んだんですけど、結局、サバの塩焼きの定食にしましたね。それで単品で一品料理をいくつか。1月だったんで、雑煮とかも気になったんですけど……あぁ、頼んでも良かったな(笑)」

――めちゃくちゃ堪能されましたね。

「そうですね。4時間くらい居たんじゃないですかね(笑)。サウナは4セットくらいしました。また機会を見つけて、再訪したいですね。でも、岐阜はほかにも行きたいところが結構あるんですよね。『新岐阜サウナ』とか」

――長良川球場とかで試合があるといいですね(笑)。

オープン戦、そしてシーズンに向けてのモチべーションUPサウナ!

――オープン戦の期間って、公式戦は開催されないような地域にも行かれますよね。

「そうですね。たとえば、沖縄でのキャンプが終わったあとは宮崎とか高知に行きますね。僕、宮崎では大好きなサウナがあって。『宮崎第一ホテル』なんですけど」

――あ、素晴らしい(笑)。「サウナMIYAZAKI」ですね。

「そうですそうです。サウナ室が面白い形なんですよね。たぶん2つのサウナ室が合体しているのかな。めちゃくちゃ広いし、熱さもしっかりしていて。すごく気持ちいいんですよ。水風呂もけっこう冷たくて、外気浴もあって。あとは、食べ物とかドリンクがホントにいろんな種類が並べられていて、それを食べたり飲んだりできて。あのサービスはすごいな、って。ここも味わい深い外観や内装で。3~4日滞在したら、2~3回は行っちゃうな、みたいな感じ(笑)」

――毎日……ですね(笑)。

「高知は『グリンピア』(「SAUNAグリンピア」)に行ってみたいんですよね。数年前から行きたいなって思ってるんですけど、外出禁止とかでダメだったんですよね……」

――ここ数年は、いろいろ制限がありましたからね。ぜひ機会が合えば行っていただいて、また教えてください。そのあとは草薙、静岡とかですかね。徐々に北上して。

「『しきじ』(「サウナしきじ」)……ですかね(笑)」

――ですかね(笑)。では、そのあたりもよろしくお願いします! あ、そういえば、以前「ZOZOマリンスタジアムにもサウナが欲しい」とおっしゃっていました。

「そうだ。僕、それをあらためてお願いしたんですよ。球団に」

――おっと。ファイターズの新球場(※「エスコンフィールド 北海道」)のサウナの話題を聞こうとしたんですが(笑)。えっ、球団にお願いしたんですか。契約更改とかのときに?

「はい。まぁ……合間に、雑談的な感じではあるんですが」

――すごい(笑)!

「『球場の浴室にサウナストーブを入れてください』って。そうしたら……そんなに悪くない手応えだった気がするんですよね。ただ、まだ変化はないんですけど(笑)」

――あはは(笑)……いや、失礼しました。あの、ミストサウナはあるんですよね。

「そうなんです。ハコはあるんですよ。作り的には壁も木材で普通にドライサウナとしても使えるような内装なんで……サウナストーブを入れれば、たぶんもうOKなんですよね。俺が買っちゃおうかな(笑)」

――石川歩が個人で。

「そう。買ったら置いてくれますかね(笑)」

――石川さん、いろんな施設でじっくり見たり、施設の方に普段からいろいろ聞いていらっしゃいますもんね。ストーブについてとか、換気口の位置とか。年末の取材で「Sea Sauna Shack」に入っていただいた時も、支配人に断熱について聞いてらっしゃいましたし。

「いつか、サウナは作りたいんで(笑)。いや、本気で買おうかな、ストーブ。Ikiストーブとか、HARVIAとか」

――それ、サウナストーンを積む気マンマンじゃないですか。

「はい。プロ野球選手はドM体質というか、熱いのが好きなヤツが多いんで。僕も相当、追い込むタイプです。なので、めっちゃ石を積みたいですね(笑)」

――再度、聞いてみてはいかがでしょうか。「(ストーブを)買ったら、置かせてくれますか?」って。

「そうしよう。『僕らで買います』って、言ってみますね(笑)」

――うわぁ、どうなるんでしょうね。気になるなぁ(笑)。ぜひその直談判の行方も、進捗があったらまた教えてください!


石川 歩(いしかわ・あゆむ)
1988年4月11日生まれ。富山県出身。
右投右打。滑川高から中部大、東京ガスを経て、2013年ドラフト1位で千葉ロッテに入団。2014年に新人王。2016年に最優秀防御率のタイトルを獲得。ストレート、シンカー、カーブ、スライダー、フォーク等多彩な球種と精緻な制球力を武器に活躍。

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