千葉ロッテマリーンズ選手連載⑳ 種市投手/最高のサウナのために

サウナを愛するアスリートはたくさんいらっしゃいますが、プロ野球・千葉ロッテマリーンズもガチなサウナ好きが数多く所属するチーム。そんな同球団の“サウナ愛好家”選手たちに、さまざまなお話をうかがっている当連載。

今回は、1月、そして3月に続き、種市篤暉投手を直撃! 2024年シーズンも開幕からおよそ1カ月半が経過する中で、最近のサウナライフはもちろんのこと、先発ローテーション陣の柱として“奮投”する日々について。さらには新たなモチベーションにもなりそうな新たな発見(?)についてなど……今月もストレートにいろいろ聞いてみました!!
<当連載の過去記事はこちらから。また、種市投手に“登板”いただいた過去記事(#16#18)も、未読の方はぜひあわせてお読みください>

目次

開幕から1カ月半……新たな「気づき」で得た手ごたえ

――今月もよろしくお願いします! 先日のゲーム(5月6日、ライオンズ戦)もナイスピッチングでした。

「よろしくお願いします! そうですね。前回登板は自分でも久しぶりに納得のできる投球ができたかなと思ってます」

――開幕からおよそ1カ月半ほどになりますね。

「そうですね。個人としては良かったり、あまり良くなかったりと反省点も少なからずあるんですけど、ここからまた状態を上げていって、きちんと役割を果たしてチームにしっかり貢献していきたいと思います」

――こんな言い方をするとアレですけど……ちょっとドキドキしてしまう展開の日もありました。

「あぁ〜、そこは本当にすいません。でも、制球が今一つだったり、そういう日は……僕自身がいちばんドキドキしてましたから(笑)。チームにもファンの皆さんにも申し訳なかったです」

――ただ、繰り返しになってしまいますが、前回のゲームは本当に頼もしかったです。

「ありがとうございます。これも僕自身がいちばんホッとしました(笑)。本当にここ数試合は自分でも投げながらしっくり来ないというか……(調子が)良くなかったので。

基本的に自分の感覚で次の登板に向けて調整したり、実際にマウンドに立つんですけど……前回登板ではあえて監督やコーチ、それと周囲の選手にもいろいろアドバイスをもらったりして丁寧に1週間を過ごしたんですね。それが良かったのかなと思います。久しぶりにいい感覚で臨めましたし、いいパフォーマンスにつながったので」

――本来の調子を取り戻せた?

「そうですね。いい感覚で投げ込めましたし、手応えもありました。具体的にどこが、というのはうまく言えないですけど、全体的にしっかり修正できたのかなと。

今は……シーズンの早い段階で、良くない自分に気づけたことは良かったんじゃないかとプラスに捉えてます。これがシーズンの中盤や終盤にまた出てしまうことのないようにしていきたいですね」

――はい。いいですね。

「もちろん、いつも完璧な調子で行けるのがいちばん良いんですけど、どうしてもそうではない日もあるんですよね。ただ先発を任される以上はきちんと試合を作って長いイニングを投げないといけない。調子がいいとか悪いとかは言ってられないんです。できるだけすぐに良くないポイントに気づいて改善、修正する力が必要かなって思うんで」

「大垣サウナ」で……最高の体験&思わぬ交流を愉しんだ!

――分かりました。ありがとうございます。では、今回も、最近のサウナライフについて教えてください。

「そこまで最近の話ではないですけど……行ってみたかった施設を“開拓”した話でもいいですか?」

――おっ。いいですね。

「全国のいろんな都市の中でも、名古屋って大好きなんですけど」

――以前もそうおっしゃってましたよね。そして私たち編集部員も全く同意見です。

「名古屋からって、岐阜も近いじゃないですか」

――はい。ということは……。

「少し時間ができた日があったので、岐阜のサウナに行ってみようと思って。『新岐阜サウナ』とか『田辺温熱保養所』とか、行きたいところはいっぱいあったんですが、『大垣サウナ』に行ってきました」

――あぁ〜、その悩みも全く同意です。岐阜で一軒を選ぶのは本当に難しい問題。

「さっき“近い”って言っちゃいましたけど、そこまでは近くないじゃないですか。だから、いざ向かう中で、結局かなり考えて……」

――めっちゃ分かります。で、今回「大垣サウナ」にされた決定打は何だったんでしょう?

「最終的には、石川(歩)さんの言葉ですね。『大垣(サウナ)はいいよ』っていうコメントを思い出しまして。『昭和ストロング系のアツさで、水風呂もめっちゃいいよ』っていう」

――実際に訪ねられて、いかがでしたか?

「いや、まったくもって、その(石川さんの言葉)通りで。素晴らしかったです。まずは何より、着いたときからすでに『あぁ〜、最高だな』って」

――あぁ、それもめっちゃ分かります。

「もう、めちゃめちゃ味があるんですよね。見た目からして」

――今回も、お写真もありがとうございます。夜に行かれたんですね。遠くからこのネオンが見えてくるの、最高ですよね。

「建物の中に入っても、すごく落ち着くんですよね。ああいう雰囲気、大好きなんで。あと『サウナパンツがあるんだ!』って思いました。僕の中では大阪のサウナ施設の印象が強いんで」

――たしかにそうですね。名古屋のサウナ施設では履いていない人の方が多いですしね。「大垣サウナ」あたりが東西の境界線の始まりかもしれませんね。

「サウナ室も最近多い湿度高めじゃなく、カラカラ系で。110℃超えのアツさもめっちゃ気持ち良くて。あぁ〜、気持ちいいなぁって。水風呂の気持ちよさも相まって、ホント最高でした」

――水風呂の感想も教えてください。

「そうっすね。なんだろう……あの『しきじ』(「サウナしきじ」)とはまた少し違う軟らかさというか気持ちよさというか。入った瞬間から、長く入っていたいなぁと思ってしまう水風呂というか」

――たしかに。なめらかさもありつつ、どこかスッキリ感というかシャキッとしているというか。清涼感はスゴいですよね。

「はい、まさしく。どこか澄んだ感じもすごい気持ち良かったですね。だからなのか、しっかり(身体を)冷やしてくれるんだけど、ずっと入っちゃうな、って……。かなり長く入ってました」

――水温もわりと冷たいですけどね。だいたい14℃くらいですかね。

「いや、あのアツいサウナ室のあとっていうのもあるし、水質も気持ちいいんで。僕の中ではぜんぜん体感的に15〜16℃くらいかなぁ、なんて思える感じでした。

あとは、ちょうどテレビでドジャースの試合をやってたんですよ。山本由伸投手が投げていて。それを観ながら入ってたんで……隣に座ったおっちゃんにめちゃくちゃ話しかけられたりしましたね。それもなんか、あたたかみを感じて楽しかったです(笑)」

――いいですね。

「『今日の由伸は、あまり調子良くないのかね』とか。それに対して僕も『まぁ、シーズン始まったばっかりですからね』なんて答えたりして。で、ドジャースの攻撃のイニングでは大谷(翔平)選手がヒットを打ったり、打ち取られたりするじゃないですか。皆さん、そのたびに大盛り上がりで」

――あはは、目に浮かびます。

「皆さん、大谷選手の打席が終わるまで、本当にギリギリまで粘ってるんですよね。打球の行方を見届けて、ものすごい勢いで出ていくのも面白かったです(笑)」

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