千葉ロッテマリーンズ『ととのう日記』⑰2月は東條投手が登場!

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最低でも週に3〜4回は…サウナを静かに愉しみたい。

――さて。以前に取材させていただいた際、東條さんの表情を見たり、お話を聞いて「あ、この人もガチ(サウナー)だな」と思いました。

「そうですか……。はい、大好きです(笑)。行かれるなら毎日行きたいくらい(笑)。まぁ週に3〜4回は、確実に行きたいですよね」

――あの取材のときは、千葉・館山の「Sea Sauna Shack」にお越しいただきました。

「気持ちよかったですね。石川さんたちも一緒だったからか、ガツンとした熱さの上に、ロウリュも結構されたので、湿度もかなりあって。水風呂も天然水だったので、サイコーでしたよね」

――普段もアツめのサウナ室がお好みですか?

「う〜ん、そうですね。そんなに“○℃以上じゃないと”とかはないんですけど、温度は高い方が好みかもしれないですね。100℃近くとかあるとやっぱり嬉しいです。それで、湿度も結構ある感じが好きです」

――なるほど。体感的にしっかりアツいサウナ室がいい、と。ちなみに水風呂の好みは?

「水風呂は、基本的には15〜16℃くらいが好きですね。でも、シングルみたいに冷たいところも嫌いではないです。日によっては、キンキンの水に入りたいなって思うこともありますし。あとは、15〜16℃くらいとかもう少し冷たいものがあって、さらにもう一つ、もう少しぬるめというか、やさしい温度の水風呂とかがあると一番嬉しいですけどね」

――あ、冷たいものから、マイルドなものに移動する……いわゆる「冷々交代浴」がお好きなんでしょうか。

「好きですね〜。そういう施設では、かなりずっと水風呂にいちゃいますね」

――お話を聞けば聞くほど、ますますガチの香りがします(笑)。静かに、ゆっくりサウナを愉しむタイプ。

体だけでなく頭の中もすっきりとーーサウナに目覚めたきっかけ

――そんな東條さんがサウナと出会ったきっかけ、ハマったきっかけもお聞きしてもいいですか?

「サウナは……いいなと思って本格的に入り始めたのはプロになってからですね。だからここ8〜9年くらいです。昔からお風呂は大好きで、学生時代からよく温浴施設には行ってたんですけど。

で、ロッテに入団して1年目くらいだったかな。休みの日に温浴施設に行って、ちょっとサウナ室に入ってみたんです。そこで『うわっ! めっちゃいいな』ってなって」

――そのときの「いいな」っていう感覚は、体=フィジカル的なものですか? それともメンタル的なことだったんですか?

「両方ですかね。もちろん体も軽くなった感じが気持ちよかったですけど、どちらかというと、結構、サウナに入って頭がすっきりする感じの方が、僕にとっては大きかったかもしれないです」

――頭がスッキリ。

「はい。サウナ室に入って、だんだんアツくなってきて。それにしばらく耐えるじゃないですけど、じっとしていると頭のなかが空っぽになってくるじゃないですか。なんかもう、何にも考えられない、考えてない、みたいな」

――はい。いわゆる“無になる”というか。

「そうそう。あの感じ、あの時間が好きなんですよ。それでそのあと水風呂に入って、休憩したときの感覚も好きなんですよね」

――無になって、水風呂で一瞬、生き返った感じになって。で、そのあと休憩しているとまた無になりますよね。サウナ室とはまた違う感じで。

「はい。その感じも最高じゃないですか?」

――はい。いろんなことがクリアになって、最後には、一日がリセットされるというか。

「そうそう、そんな感じですよね。あの感覚も気持ちよくて。それでいくつかの施設に行ってみているうちにハマってしまった感じです」

――毎日が勝負ですしね。プロ野球選手は。

ハマり始めて通い詰めた「舞浜ユーラシア」の魅力

――ちなみに、その目覚めた施設というのは? 差し支えなければうかがってもいいですか?

「その頃にめちゃめちゃ好きで行ってたのは舞浜の『ユーラシア』(「スパ&ホテル 舞浜ユーラシア」)ですね。いくつかサウナ室があるんですけど……」

――はい。熱い高温サウナ室と中高温の「ケロサウナ」。それとミストのサウナ室がありますよね。

「スパ&ホテル 舞浜ユーラシア」外観

「あそこのケロサウナが本当に好きでした。温度じたいは意外とマイルドなんですけど(※80℃台〜90℃ほど)、使っている木材=ケロの香りがかなり好きで」

――いいですよね。そして、温度と湿度のバランスも良いのか、かなり長く入っていられて、そのうちに体が芯からあたたまります。

「そうなんですよ。あの高温サウナのほうも100℃オーバーで好きなんですけど、僕はあのケロサウナのほうの香りとか雰囲気が本当に大好きで。サウナブームになる前は、ホントによく行っていました。最近はかなり混むようになってしまって、あまり行かなくなってしまいましたが」

――いい施設はやはり人気が出ますからね。東條さんにとっては静かに過ごせるかどうかも、やはり大事。

「はい。そうですね。水風呂もマイルドですけど、あそこは温泉も大好きで。温泉の匂いもめっちゃいいんですよね。で、その香りに包まれながら外気浴も出来て。静かに落ち着いてスッキリできるから本当に好きな施設の一つです」

錦糸町「ニューウイング」は、こんなところが好きで惹かれます

「あと、よく行った施設といえば……東京・錦糸町の『ニューウイング』(「スパ&カプセル ニューウイング」)とかですかね。サウナブームになって以降はやっぱり人気が出過ぎてしまって、行く機会は減ってしまったんですけど」

「スパ&カプセル ニューウイング」外観

――あぁ、「ニューウイング」もやっぱり気持ちいいですよね。

「はい。サウナ室の感じも熱さも好きですし、そのあとの水風呂で泳げるのも好きなんですよ(笑)。あとは、かかっている音楽が、微妙に古いというか、最新じゃないけど、ぜんぶ好きな感じの曲だったりするのがいいなって」

――あの、セルフロウリュできるサウナ室、「テルマーレ改」の方ですね。

「はい。あの小さなサウナ室もすごく好きなんですよ。落ち着くなぁって感じで。いいサウナだからやっぱり人気で、人が多いのはちょっとアレなんですけど、コロナ禍の頃に貸切で入れる時期があって」

――ありましたね。緊急事態宣言下で、普通の営業ができなかった頃。

「そうです。あのときに石川さんとかチームの選手何人かと、貸切でめっちゃ満喫させてもらったことがあって。本当に最高でした。一人ではさすがに貸切は無理でしたけど(笑)」

――お話を聞いていると、やっぱりサウナは東條さんにとって、体もさることながら心を落ち着ける場所なんですね。

「そうですね。でも、僕の周りにはそういう人が多いですね。少なくともマリーンズの選手は、みんなそうなんじゃないかなと思います」

ルーティーンといえるのは「サウナ室での2分間」くらい

――ちなみに東條さんのサウナでのルーティーン(決まりごと)みたいなものはありますか?

「施設によって、サウナ室も水風呂も違うので、施設に合わせた入り方をするというか、とくに決まったものはないですね。入っている時間……分数とかも、その施設のコンディションや、日によってバラバラですし。

まぁ、3 セットくらいはしたいなっていうのと、そうすると短くても1時間半くらいは施設にいちゃうかなっていうのはありますかね(笑)。

あとはサウナ室で『あ〜、キツくなってきた』って思ってから、『あと2分がんばろう』みたいのはありますね。そのあとの水風呂をより気持ちよく味わえますから。で、そうすると、休憩もめっちゃ良くなりますし」

――なるほど。快適な水風呂のために。そして、その後の休憩でより「無」になるために追い込む、と。

「そうです。あとは2分がんばると、サウナ室でも『無』になれるんですよ。もう、サウナ室の時計……12分計の針だけに集中して、余計なものが一切頭の中からなくなるので。12分計がないサウナ室だったら、目を瞑って120数えるんですけど、そのときも見事に頭カラッポになります(笑)」

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