「天然温泉 湯どんぶり栄湯」の進化と継承。若旦那のこだわりとは

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「うちは銭湯ですから!」 銭湯になくてはならないもの

――変わったもの、新しくしていくもの。でも逆になくなってしまったことも……。例えばリニューアル前は、男性サウナ室内にテレビとピンクサファイア岩塩、若旦那が「山梨の山奥で拾ってきた」という薪が置いてありました。

「なくなったものって言われてしまうと悲しいですね(笑)。基本はあったものはなくさずに、と考えていますよ。岩塩と薪は導線的に置く場所がなくなってしまったので、どうするか考えているところです。テレビは、もうすぐ設置する予定があります(予告通り取材後に復活!)。うちは銭湯ですから。やっぱり銭湯にはテレビがないと始まらないと思っているので、そこはこだわりたいですね」

テレビが設置された奥には露天スペースも見えます♪

――従来のサウナ室からレイアウトを変更したのにはどんな狙いがあったのでしょう?

「どうしてもストーブを増やしたかったんですよね。で、ストーブが2台ある中、できるだけ広く感じていただけるようにしたくて。あと、最近はアツいサウナが好きなお客さまも多いので、3段目を作りたかったこともあります。もともとあった遠赤のストーブ、新たに導入する電気ストーブの『ヒマラヤ』。この2台のストーブを生かすためにはどうレイアウトすればいいのかを考えました。そして、座る場所によっても熱の感じ方を楽しめる工夫をしました。あと、レイアウトとは別かもですが座面の広さも変えましたね」

ーー2段目が広くなっていましたね?

「はいほかの施設さんでやられていることも多いですが、いいものは取り入れようと、2段目の座面は広くしました」

丁寧に敷かれたサウナマット。「オープン前の最終確認のときにもきちんと敷けているか1番気をつけて確認します」と梅田さん

ーー実際に入ってみてコンパクトなサウナ室の中でも、座る位置によってこうもアツさの感じ方が違うなと思いました。サウナ室の調光も絶妙で落ち着くなという印象でした。光の加減にもこだわりがあったりしますか?

「サウナ室は暗めにしたかったんです。単に暗い方が落ち着くんで(笑)。だから今よりもう少し暗めでもいいかな、とか思ったんです。ただ、あまりにも暗くしてしまうと天井に頭をぶつけたりしてしまうかな、足を踏み外してしまうかな……とか心配になっちゃって。当初私が思い描いていたものよりかは明るめにしました。ただ、天井の明かるさの調整だけだとつまらないので、座面の下に明かりを入れました」

サウナ室を開けた時から座面下のライトアップがかっこいい!
サウナ室に入って左側には元々あった遠赤のストーブ、正面には新ストーブ「ヒマラヤ」があります

ーーこのサウナ室の明るさは若旦那の優しさがつまっているんですね。

「そうですね(笑)。お客さまには単純に良い状態の湯どんぶりを楽しんでいただきたいんで、そのためであればなんでも挑戦していきたいと思います」

前半はリニューアルの経緯やについてお話をお伺いしました。後編では「天然温泉 湯どんぶり栄湯」の歴史や展望を中心にご紹介します!

天然温泉 湯どんぶり栄湯
■住所:東京都台東区日本堤1-4-5
■営業時間:平日・土曜日=後2:00〜11:00、日曜日・祝日=後12:00〜11:00※最終受付=後10:30
■定休日:水曜日
詳細は公式HPをご確認ください

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