◆サウナを介して地域の産業にも貢献
さて、この「喜助の湯」と菊間瓦とのコラボは、今回のイベントに留まらないそう。両施設を運営するキスケ株式会社の田中誠さんによると、今後も継続してストーンは「喜助の湯」で使っていくほか、他のサウナ施設などにも、ぜひ薦めていきたいと考えているそう。
「今回、菊間瓦で作っていただいたところ、思った以上に蒸気がじっくり発生するなどさまざまな良い副次効果もありましたので、全国の施設さんにもぜひ売り込んでいきたいと思っています。実は日本家屋が減少していることもあって、菊間瓦の生産も減っているんだそうです。菊間瓦の良さを知っていただきたいですし、サウナを介して、地元や地域の皆さんにお役に立てたらという思いもあります」(田中さん)
「また、グッズとして、小さい『鬼玉』と『トントゥ』も菊間瓦で作っていただくことにしました。こちらは2つの『喜助の湯』で販売させていただきますので、ご来店の際はぜひお手にとってみてください」(田中さん)
◆アップデートが止まらない!?
さて、このイベントが行われる両施設ですが、冒頭にも触れた通り、サウナにとても力を入れていらっしゃいます。とくに「しまなみ温泉 喜助の湯」は昨年11月に、それまであったオートロウリュ装置のあるスタジアムサウナに加えて新たなサウナ室を新設! なんと外気浴スペースにセルフロウリュのできる「サウナ小屋」をまるまる作ってしまったのです!!(※「サウナ小屋」は男湯スペースのみ)
「サウナブームもあって、サウナに入られるお客様が増えてきたというのもあるんですが、よりさまざまなサウナの気持ち良さを知っていただこうと新設しました。それまでにあったスタジアムサウナよりも高い温度設定で、さらにセルフロウリュができるように。ストーブも国産の特注で、載せる石のサイズや蒸気のスピードなどにもこだわっています」(「しまなみ温泉 喜助の湯」サブマネージャー・土居成光さん)
定員は4名とコンパクトながら、本格的なストーブを完備。雰囲気の良さもあって、愛好家たちからも好評というこのサウナ小屋。水風呂や外気浴との動線の良さもポイント。
「お客様それぞれのお好みや、その日の体調などで2種類を使い分けて楽しんでいただいています。しまなみ海道を渡ってこられるサイクリストの方にも『疲れがすっかり取れた』など言っていただけて」(土居さん)
今回の「厄除けロウリュ」も、もちろんこのサウナ小屋でも楽しめます。(女湯はスタジアムサウナで実施)