フィンランド式公衆サウナへの熱き思い!「サウナヘヴン草加」②

目次

さすがはサウナの母国! ヘルシンキで受けた数々の“洗礼”!!

「ヘルシンキでも、いくつもの公衆サウナを廻りました。数ある施設の中でも最先端というか……どこかセレブな雰囲気もある『ロウリュ』であったり、やはり都会的な雰囲気でプールが併設されている『アッラス・シー・プール』だったり。同じく公衆プールなんですけど、歴史がある『ウルヨンカトゥ市営プール』という施設にも行きましたね」

「ロウリュ」のサウナ室
(写真=岡見さん提供)

――やはり多種多様なチョイスをされたんですね。

「そうですね。『ロウリュ』は、数年前につくられたこともあって、スタイリッシュなサウナでした。水着着用で男女が一緒に入れるんですが、外国人観光客も多くて『ヘルシンキに来たら、サウナに入っておこう』みたいな人もおそらく多いんだろうなという感想ですね。

ただ、ラグジュアリーなんだけど、どこかシンプルでもあって。また、しっかりしたスモークサウナもあったので、すごく勉強になりました」

「ロウリュ」にて
(写真=岡見さん提供)

「『アッラス・シー・プール』も、『ロウリュ』同様、アーバンというかお洒落な施設で。男性用、女性用のサウナ室に加えて、やはり水着着用で男女で一緒に入れるサウナ室があるんです。

実はフィンランドで最初に訪れたのがこの施設で、その男女共用のサウナ室で中年女性と一緒になったんですが、その人が気さくな感じで話しかけてくるんです。笑顔を返すと『フィンランドではこうやって楽しむのよ』って言いながら、バケツの水をそのままバシャ〜っとかけるという思わぬ“洗礼”も受けました。めちゃくちゃアツかったです(笑)」

「アッラス・シー・プール」
(写真=岡見さん提供)

――すごいですね。強烈過ぎます(笑)。歴史があるという「ウルヨンカトゥ市営プール」というのは?

「ウルヨンカトゥ市営プール」
(写真=岡見さん提供)

「ヘルシンキを舞台にした日本映画『かもめ食堂』(’06)にも登場するんですが、曜日によって男女が利用できる日が決まっていて、何種類かのサウナとともに、裸でプールでも泳げる公営施設なんです。

ここも、プールという名称だけど、どちらかというと日本でいう銭湯に近い、憩いの場のような雰囲気があって。自分たちが行った日は、周囲はおじいちゃんばかりだったんですが、すごくローカルというか、地元の方が思い思いに過ごす施設で。ヘルシンキの人たちの日常、リアルな暮らしを見ることが出来たような気がして。

いわゆる“ヌシ”のようなおじいちゃんが黙々と“投げロウリュ”をしていて、なんだかその場をつかさどっているかのような姿だったのが、強烈に印象に残っています(笑)」

「ウルヨンカトゥ市営プール」
(写真=岡見さん提供)

これを日本に持ち帰りたい……ついに出会ってしまった「大切なもの」とは!?

――どのエピソードを聞いても……やはりフィンランドでは、サウナが暮らしにものすごく密接しているんですね。

「そう思います。そんな中でも『あ、僕たちもこういうことをサウナでやっていきたい』と強く思わせてくれた施設がヘルシンキにありまして。それが『コティハルユ・サウナ』と『ウーシ・サウナ』という2軒です」

――どちらも世界的にも有名な施設ですが、「サウナヘヴン草加」のネオン看板の書体やエントランスの雰囲気などからは「コティハルユ・サウナ」へのオマージュを強く感じます。

「そうですね。リスペクトを込めて(笑)。そもそも、フィンランドでも最も訪ねてみたい公衆サウナではあったんですが……実際に体験してみて『この“文化”を、そのまま丸ごと日本に持ち帰りたい』と思わずにいられないほど素晴らしかったんです。

サウナ室のアツさや体感といった機能的な側面だけでなく、店や利用客に宿っている精神性みたいなものも、とにかく感動的でした」

――「ウーシ・サウナ」は、どんなところが?

「サウナ施設としてのあり方というか。もちろん心身の健康に効果のある保養の施設ではあるんですけど、そこに留まらない“場所”としての魅力をすごく感じたんですよね……」



サウナに対する“価値観”。そして、自分たちでも最高のサウナをつくりたいという“思い”が一致し、フィンランドに向かった岡見さんとオーナー。

慌しくも充実した、至福の数日間。 
滞在の最終日、帰国便に乗る直前に、各施設の感想を述べ合ったところ……なんとそれも見事に一致したんだとか。

上記の2軒で感じたこととは、果たしてーー? 

近日公開予定の3回目の記事では、お2人が「草加に持ち帰ったもの」、そして「今後、草加でやっていきたいこと」について、詳しくうかがっていきたいと思います。



サウナヘヴン草加
(男性専用施設 ※不定期でレディースデーあり)
住所:埼玉県草加市高砂1-10-45-1F
営業時間:年中無休/平日=後3:00〜11:00 土日祝=前9:00〜後11:00(※翌日が平日の際は後9:00まで。最終入館は閉店時間の1時間前まで) 
料金:1.5時間=1,400円 2時間=1,500円(※それぞれ以降は30分延長ごとに+500円)/※平割 1時間=1,000円 (※平日、後3〜4時入場受付限定)、アサウナ割 1.5時間=1,200円(※土日祝、前9〜10時入場受付限定)などあり。
※レディースデー営業時は2時間=1,400円 2.5時間=1,500円になります。
※その他の情報は公式Instagram(@sauna__heaven)、公式X(@saunaheaven)と公式HPをご確認ください

1 2 3
シェアお願いいたします
  • URLをコピーしました!
目次