重量級の熱圧に、考え抜かれたストーブや構造も圧巻。サウナストーンはなんと1.7トン!
サウナ室です。扉を開くと……これは想像以上です。“重量級の熱”というか、とにかくガツンとくるアツさが体全体を一気に包み込んできます。いやぁ、アツいわ、コレ。でも……気持ちいいっすねぇ。
5段あるベンチですが、正直に言って1段目でもしっかりアツいです。もちろん温度自体は2段目、3段目、そして4段目、5段目のほうが高くなりますが、初めての訪問の際は無理に上段を目指さなくてもいいかもしれません。むしろ、私は低めの段に最初は座りました。
まぁそれは、ストーブをよく見たかったからなんですけどね。見てください、ほら!
1回目の記事で、「1トンのサウナストーンを準備していたけど、なんと足りずに追加発注をされた(笑)」とリポートしましたが、その追加で到着した石が、さらに満載されて山盛りに!! やはり神々しさを感じさせるほどのド迫力です。
このストーブですが、メジャーで寸法を測ってみると高さが140センチ、幅が340センチ!
以前の記事にも書きましたが、熱源となるエレメントはなんと27本も入っていて、その周囲をくまなく包み込むように積み上げられた石は……結局なんと、1.7トン(!)にもなったそうです。
床にもしっかり敷かれていますね。ビジュアル的にも素晴らしいですが、実は熱効率的にも、周囲に敷き詰めるメリットは高いそうです。
1段目や2段目でストーブの真ん前に座ると、石から立ち上る熱の対流とは別に、目の前の石から放たれる輻射熱がダイレクトに体にクるのが分かります。
どストレートでストロングな“熱”が好きな人には、このあたりをすごくオススメしたいですね。
このメーンのストーブに加えて、左右にそれぞれ大きなストーブが1台ずつ鎮座しています。ドア横にあるので、サブの熱源としての機能に加えて、扉の開閉による室温の低下を防ぐ効果があるのでしょうが、これが見事に機能しています。
男性でもおそらく1段に20人ほどは座れるので、5段で100人。人の出入りの頻度は高いと思いますが、そうそう室温は下がらなそうです。そのくらい強力!
座面はアバチ材。木材の中でも熱の伝導率は低いので、いわゆる「尻焼き」とまではいきませんが、上段に行くと、足裏はそれなりにアツいですね。
好みによりますが、足の裏を前の段の座面に着ける座り方よりは、ひょっとしたらあぐらのスタイルの方がいいかもしれません。もともと、座面のスペースがゆったりしていますから、ゆとりはあります。ちなみに、1人あたり幅も奥行きも80センチ四方分が使えるようにと計算しているそうです(※家具やオフィスで使うイスが、だいたい40〜50センチ四方くらいですよね)。
壁や天井はヒノキです。節目の模様のある部分をあえて使っているそうで、少しワイルドというかナチュラルというか。妙にかしこまらない、「自然」な雰囲気。照度を抑えているので、室内全体の雰囲気も心落ち着きます。
それにしても、天井の傾斜も、熱や蒸気の対流がよく回るように、実にいい角度で計算されていますね。
インパクト大の「ナイアガラロウリュ」。怒涛の数秒間は満足度も◎
そして、この特大ストーブに、10分に一度、猛烈なオートロウリュが噴出されます。
見てください。この射出量!
別角度や、離れたところから撮ったものもご覧ください!
その名も「ナイアガラロウリュ」。それまで見えていたガラス越しの水風呂が、白い瀑布の水しぶきによって視界から消え去る……まさに怒涛の数秒間!
このとき私は最上段の中央に座っていたのですが、数秒ほどでアツい蒸気を含んだ空気が、前から、上から襲って(!)きました。いやぁ、めちゃイイですね、これも。
しっかりアツいのですが、室内の換気もいいせいか、イヤな湿度じゃないんです。いわゆる“ヌケ”がいいんですよね。気持ちよさにしばらく包まれ、発汗のギアがさらに一段上がるんですが、いつの間にか、めちゃアツな蒸気はス〜ッとなくなっていきます。ただ、余韻はあるから、しばらく汗は出続けてはいるんですけどね。
実は4段目の左右の壁付近に換気口があるんですが、これがたぶん排気口……つまり空気が出ていく箇所になります。ここ、アツい空気が必ず来ますからね。ココあたりもおすすめのエリアですよ!
自分の体が芯まであたたまる頃、「もう十分にアチアチだ〜」っと実感して、閉じていた目を開くと水風呂が見えるんですよ! この瞬間のこの視界。まさしく絶景です。満足度マックスの瞬間です。
気がつくと、ほんのりといい香りも漂っています。これ、オートロウリュとは別に、アロマの香りが定期的に室内に射出されているそうです。裏側を見にいくと、こんな仕掛けがありました。ちょっとDIYっぽい作りではありますが(笑)、いやぁ、初めて見るものがマジでここにはいっぱいあります!!
最後に。ご参考までに、この日の温度ですが……室内前方に現時点で温度計が2つ設置されていたのですが(下の温度計は2段目あたりでしょうか。そして上は4段目相当くらい?)。
こちらが下の温度計。
で、こちらが上の温度計です。
この温度帯を常にキープする、これだけデカいサウナ室。まさしく世界最大級、モンスタークラスのサウナ室の爆誕と言えるでしょうね!
あ、聞いたところ、もう少し温度は検討とテストを重ねてオープンされるとのことでした。あと、温度計は、もう少し高い位置(5段目にあたる部分)などにも追加するかも、とのことでした。
いいですねぇ。実際、体感が可視化されるとちょっと楽しいですもんね!
ただ、皆さんくれぐれもご無理なさらず、自分の好み、自分のペースで楽しんでください。なにしろ、相手はモンスターなのですから!!