旅行や出張の際にサウナ付きのホテルを検索しちゃう人、たくさんいますよね。中には「まずは『ドーミーイン』がその街にあるかどうかから確認する」なんていう“ドミニスタ”も、このサイトの読者には多くいらっしゃるかも？（かくいう筆者もその一人だったりします）。
そんなドミニスタの皆さん。この2月23日に東京・銀座の6丁目（東京メトロ・東銀座駅から徒歩約4分。同・銀座駅や各線・新橋駅からも至近！）に、新たなドーミーインがオープンしました。
気になりますよね？ 実は私たちSAUNA BROS.編集部もめちゃくちゃ気になっていたんです。ということで、その「天然温泉 七宝の湯 ドーミーインPREMIUM銀座」（以下、「PREMIUM銀座」）を早速取材させていただきました！
あざやかな緑に包まれたピースフルな建物が目の前に！
さて、上にも記しましたが、SAUNA BROS.編集部ではこの新たなドーミーインさんを秘かに注目し続けていました。いつくらいからでしょうか……もう相当な期間、その開業を待ちわびていたといっても過言ではありません。
実は、この「PREMIUM銀座」と編集部は徒歩数十秒ほど。目と鼻の先に、あのロゴがお目見えしたときの衝撃たるや!! 編集部がザワついた、いや騒然としたのは言うまでもありません。
オープンに向け、着々とととのえられていくその外観を見ながら、日々ワクワクは加速していきました。当記事のTOPに掲載している写真でお気づきの方もいらっしゃると思いますがめちゃくちゃグリーンに包まれているのです。なんというピースフルな容貌。期待するなというほうが無理というものです。
館内の随所に「五感でくつろぐ」仕掛けが
このグリーン＝壁一面の植栽ですが、やはり利用者への思いからあつらえられたものでした。この「PREMIUM銀座」では“五感でくつろぎを体感していただきたい”というコンセプトを掲げていらっしゃるそうです。銀座という、まさに東京の中心でもある街の中で、（建物の前に立っただけでも）自然を感じてなんだか癒される。いやぁ、たまらないものがありますね。
フロントに入ると、なんだかいい香りが。アロマがさまざまなフロアで利用者を迎えてくれるそうです（設置フロアによって、数種類の異なるいい匂いが待っていてくれました）。そして静かに耳を澄ますと鳥のさえずりも聴こえます。最高ですね。
地上12階、地下1階のこの建物。サウナ室を含む大浴場は、ドーミーインさんには珍しく地下1階にあるそうです（※ドーミーインさんの大浴場は最上階など高層のフロアにあるケースが多いですよね）。
でも、サウナ好きやお風呂好きの方にお聞きしますが高層階の大浴場もイイですが、地下にあるお風呂に降りていくのもワクワクしません？ そして、地下の浴室って、なんともいえない風情や雰囲気に満ちていたりすることが多かったりしますよね。
浴室に入るとやわらかな黒湯に、窓外にはなんと！
やはり期待どおりでした。照明も抑え気味で、落ち着いた雰囲気の大浴場。そして男性浴室にも女性浴場にも広く取られた窓があり、その先にはここにもグリーンが。さらには壁全体を伝っておちる、静かな“滝”も見えます。
その手前には、見るからに肌当たりがやわらかそうな天然温泉。黒湯って……銀座で唯一じゃないでしょうかね。たまらず手を浸けてみると、40〜41℃前後でしょうか。本当にちょうどいい“適温”です。見ただけでも癒されるし、あたたまりますね。
はやる心を抑えて（笑）、冷静に洗い場を振り返ると……カランの数もじゅうぶんです。
シャワーヘッドは、おなじみRefa。
気持ちよく洗体&洗髪したら、まずは静かに大浴槽に浸かって、とろみのある黒湯で“下茹で”をするのもいいかもしれませんね。
サウナ室も……じっくり心を休められる快適空間
では、サウナ室へいざ。男性浴室、女性浴室とも2段の造りで、やはり調光はほど良く暗めで実に落ち着いた空間です。
ストーブガードの向こうにはそれぞれ小ぶりながらしっかりと石が積まれたサウナストーブが2台。温度計を見ると95〜96℃前後を指していますね。
壁は上部が石造り。その輻射もキモチイイですし、背や腕などがあたる位置には木材の目が緻密な吉野桧（ヒノキ）が使われているそう。香りも良く、また温度計の目盛り以上にしっかりとした熱さが体を包み込んでくれます。
体が熱に十分に馴染んだ頃、気付けばサウナ室に設けられた窓から、浴室全体、そして大浴槽の向こうの“滝”やグリーンが見えます。テレビなどがなく静かな室内から、ぼんやりとこの景色を見ながら過ごす数分間。穏やかな心持ちで……いつの間にか自分の内側にすっかり集中してしまいました。
サウナ室を出て数歩のところにある水風呂は15～16℃前後。さっきまでの熱さとちょうどいいバランスですね。やさしく、でもきっちりと体表の熱を奪い去ってくれます。
浴室内に置かれたイスで休憩するも良し、また、窓をあけると、外気を浴場内に取り込むことができます。いやぁ、コレはいいなぁ。時間が許す限り、心ゆくまで居られる……そんなサウナ＆浴室でした。
浴後にはあっと驚く休憩場所で極上のリラックスも
ドーミーインさんでのサウナ＆入浴後のお楽しみといえば、のアイスキャンディー（午後〜夜の時間帯）や、乳酸菌飲料（朝の時間帯）のコーナーは浴室のすぐ前に。もちろん、おなじみのコミックの棚もスタンバイしています。
そして、この「PREMIUM銀座」には、もうひとつサイコーの浴後の時間を過ごせるスポットがあります。それが、屋上の「スカイテラス」です！
どーん！ いかがですか？ 空がチカいです。いい風も吹いてます！ この日は昼間におじゃましたので、青空が気持ち良かったのですが、夜間もきっと、ランタンなどの明かりで雰囲気バツグンなんじゃないでしょうか。夏の夜の涼風なんかを想像しちゃうとちょっと堪らないものがあります!!
ふと見ると、ここにも自動販売機が設置されていますね。ありがたい……。
この「スカイテラス」は、サウナの稼働時間（後3:00～深1:00、前5:00～11:00）の間はいつでも出入り自由。
銀座の真ん中で、サウナ＆天然温泉をたっぷり満喫したあとで、空とグリーンに囲まれる。この体感、この掛け合わせ。いやぁ、期待で胸を膨らませてはいましたが、これは想像以上のぜいたくさでした。
お腹が空いた方、レストラン「Hatago」は2階にあります。もちろんお馴染みの「夜鳴きそば」や旬の味覚を盛り込んだ朝食ビュッフェなども他店舗同様に提供されています！
ここは「野乃」!? さまざまな旅に対応した客室ラインナップ
日本一の繁華街＝銀座×「天然温泉（それもまろやかな黒湯）」、静謐で穏やかなサウナ体験×ルーフトップでの開放感、都心部の利便性×ボタニカルな癒し……。ほかにもたくさんの幸せな“掛け合わせ”を体感できる「PREMIUM銀座」ですが、宿泊用の客室でも、ドミニスタにとってめちゃくちゃうれしい新たな“掛け合わせ”がありました。
ドーミーインさんでは、そのホテル・店舗の立地や利用層に応じていくつかのブランドを展開しています（洋室の「ドーミーイン」や「ドーミーインPREMIUM」等、和のくつろぎを提供する「御宿 野乃」など）。
この「PREMIUM銀座」は3～11階は洋室フロアなのですが、最上階である12階を「和風プレミアムフロア」として「御宿 野乃」同様の“和”の文化を基調とする空間として展開。フロア全体を畳敷きにし、さらに同階の「スーペリアルーム」（7室）ではテラスとともに半露天の桧風呂も完備！ 「ドーミーイン」系スタイルと「野乃」スタイル……和と洋の“ハイブリッド”な客室構成にされているんです。
ここからしばらく、それら客室の充実ぶりを写真で紹介していきましょう！
ビジネスユースのようなニーズと、ファミリーや和の雰囲気を求める顧客層、その双方に対応している新たなモデル。この「PREMIUM銀座」のような新たなタイプのホテルが増えるのはユーザーにとって実にうれしい限り。
まだまだ注意や用心が必要とはいえ、コロナ禍による“先の見えなかった状況”から徐々に“日常”が戻りつつあります。きっと、こうした“進化系”の施設は今後も次々と登場してくるような気がします。ドーミーインさんのニューオープン等の情報には、やっぱり今後もアンテナを張らせていただきたいと思います。
それにしても、編集部の目の前にこんなホテルサウナが出現するとは！ いやぁ、仕事に対してより前向きに臨めるかもしれません!!
【天然温泉 七宝の湯 ドーミーインPREMIUM銀座】
■住所：東京都中央区銀座6-16-8
■営業時間：チェックイン＝後3:00、チェックアウト＝前11:00（サウナ利用は後3:00～深1:00および前5:00～11:00）
※現状、サウナは宿泊利用のみ。日帰り=デイユースでの利用は、現状では受け付けておりません（←今後については未定)
■宿泊料金：HPより予約時に確認
撮影／長谷繁郎
※過去のドーミーインの記事はこちらから＜ドーミーインEXPRESS富士山御殿場＞
