冷たさがやみつきになる十勝サウナのアヴァントの魅力
「北海道アヴァント、最高だね!」と余韻に浸りながら、サウナエリアに隣接した休憩所で水分補給。そして、再びサウナへと入っていきます。サウナは水着着用で男女共有で入れ、空いているタイミングで入っていくスタイル。初めて会う者同士でもサウナトークで盛り上がる様子も。「どこから来たの?」「大阪からです!」と、天野さんも全国各地から集まってきたサウナ好きたちと交流を楽しんでいました。
「僕も十勝に初めてきたんだけど、すごく魅力的な場所だよね! 白樺があったり、農業とか酪農が盛んだったり……そして、サウナもこんなにたくさんあるなんて。たしかにすごくフィンランドの環境と似ていると感じたけれど、”小さいフィンランド”と表現するよりは、もっとこの土地独自の良さを押し出していくのがいいんじゃないかな!」と、すっかり十勝の魅力にハマったと語る天野さん。
「十勝でサウナに関わる人たちは、地元に対する愛情が深い。僕も今回、サウナで街を面白くしたいと思っている人たちとたくさん出会うことができて、何か一緒にやりたいなと思えたんだよね。実は、昨日も予定にはなかったんだけど、フィンランドフェスの講演会に急遽登壇したりして。予定にはなかったんだけどね(笑)」
ただ寒いだけでない。十勝の自然に包まれる
再びサウナを巡っていく天野さん……を見失ってしまった編集部。探していると……見つけました、天野さん!
仲間と共にサウナを楽しんでいました。サウナの後は、北海道アヴァントの人気コンテンツでもある回転する氷の上で外気浴を楽しめる「ととのいメリーゴーランド」を体験。
そして、初めてのアヴァントを振り返ります。
「アヴァント体験はアトラクションみたいだよね! ととのいチェアーやメリーゴーランドに座りながら自然を眺めていたら、嫌なことも全部吹っ飛ぶ。いつも僕はサウナに入ったり、外気浴をしている時は何か考えていることが多くて、思考が巡っている状態なんだけど。アヴァントでは、そのルーティンがいい意味でぶっ壊れたというか。ただ寒いだけじゃなくて、空気がクリーンで澱んでいるものがない感じが気持ちよくて、何も考えられなかった」
さらに、アヴァントとサッカーの共通点も見つけたとか。
「サッカーの試合でゴールが決まったり、大逆転した時の瞬間はアドレナリンが出て意識が飛ぶというか、一瞬頭の中が真っ白になるような感覚があるんだけど、今回、アヴァントを体験して似ているものを感じたんだ。シチュエーションは全然違うけれど、サッカーは一気に噴火するように、アヴァントはゆっくりと広がっていくように頭が真っ白になっていく感じ。どこか似ているものを感じたな」と、天野さんらしい表現で語ってくれました。
天野春果(あまのはるか)
東京都出身。1993年からワシントン大学でスポーツマネジメントを学ぶ。帰国後は富士通川崎フットボール(現川崎フロンターレ)に就職。以降、”J最強企画屋”としてサポーターに愛されてきた。27年間勤めた川崎フロンターレを退社後、新会社Two Wheel Sports(略してTWS、公式HP:https://tw-sports.co.jp)を設立。代表取締役社長に就任した。
※天野春果連載「企画屋アマノ〜アイデアのととのえ方〜」はこちらから!
撮影/佐藤佑一
取材・文/對馬杏衣