2022年10月にリニューアルオープンを果たした東京・豊島区の老舗銭湯「巣鴨湯」。リニューアル以前から、熱いボナサウナや地下から汲み上げる水のマイルドさは評判でしたが、そこにさらにさまざまな「快適さ」が加えられたこともあって、秋以降の賑わいが本当にスゴいことになっています。

その新たに加わった「快適さ」は、ズバリ「お客様の気持ち良さ」に関して研究と試行錯誤を重ねた結果でした。

12月20日に発売した「SAUNA BROS.vol.5」でも、たくさんの写真とともにこの巣鴨湯さんを特集していますが、その快適さと人気の秘密を、今回、改めて掲載してみたいと思います。

◆実は「巣鴨湯」には、「妙法湯」「松本湯」と同じDNA(!?)が……!

さて、ちょっと先に申し上げておきますが、「サウナイキタイ」のレビューをはじめ、すでにこの巣鴨湯を訪れた方の感想で、「東中野の松本湯に雰囲気が似ている」という声が数多く見られるのですが、それはその通りかもしれません。

実は設計・デザインを担当された方が、2021年の松本湯のリニューアルも手がけられた方なのです(もっと言えば、その方は、数日前にアップした記事にも記しましたが、2019年の妙法湯のリニューアルも担当されています!)。

つまり、この巣鴨湯のリニューアルは、ここ数年、人気を集めている(なおかつ、もちろん快適な銭湯である)「妙法湯」「松本湯」と同様の“「銭湯好き」「サウナ好き」のためのリニューアル”を(数年経ったことで)さらに「進化」「改良」させた、現時点での最新(深)型ともいえるのです。

では、本題に戻り、巣鴨湯のキモチいいポイントを改めて挙げていきたいと思います!

◆浴室の床まで畳敷き!? まるで和風高級旅館のような快適さ

男湯、女湯ののれんをくぐると、それぞれ広い脱衣場が! ロッカーも「大きめサイズ」が数多く用意され、仕事帰りなどの方も荷物の収納に困りません。

さりげなく、ここにも「ととのいイス」が!

足元がキモチイイなと思って見てみると……畳の質感のマットがキレイに敷き詰められています(本物の畳ではなく、水はけなども良いものなので、むしろ快適です!)。気づけば、この畳マットが浴室の床にも!

畳の質感は「心地よさ」とともに「安全」でもあります!!

まるで高級旅館の大浴室かのような雰囲気で(しつこいようですが)裸足になる浴室でも足裏がめちゃくちゃ快適。また、巣鴨は「おばあちゃんの原宿」なんて呼ばれますが、高齢の方やチビっ子がもし転んだりしてしまっても安心です。いずれにしても、この心遣いにまず気持ちが弾んでしまいます!

カランに座って、シャワーから水を出すと……なんともまろやかでウルウルな水質。上述しましたが、この巣鴨湯はもともと良質な地下水を全館で使用していることで人気でしたが、今回のリニューアルで、その地下水をさらに軟水化することにしたそうです。シャンプー、ボディシャンプーなどの泡立ちも良く、もうこの時点で、ゴキゲン度がさらにマシマシ!(アメニティーも、他の銭湯ではあまり見かけないものが。この心配りもうれしい限りです)

洗体、洗髪を済ませ、サウナ室へ向かいましょう。全体的な和の雰囲気ともマッチした「桶」がコンセプトで、その造形も目を楽しませてくれます。外観はもちろんのこと、ストーブガードの形も。そしてSAWOのストーブの上には銅製の「桶」が逆シャンパンタワーのように吊られています!

男湯のサウナ室。最上段の向かって右端には、めちゃアツい「特等席」も!!

この銅製の「桶」が、なんとオートロウリュの仕掛けになっています。毎時15分、35分、55分と20分おきに、およそ2分間かけてライトの点灯とともに、まさしく逆シャンパンタワーのように桶から「湯」がこぼれてきます。

「湯」と書いたのは、この銅の桶じたいがストーブ上にあることでかなり高温になっており、上から入れた水がストーンの上にこぼれ落ちる頃にはかなりの熱湯になっているからです。当然、水をかけるよりも石に負担が少なく、なおかつ蒸気になるのもスムーズ。

ゆっくりと「湯」がストーンの上に……

サウナ室じたいも90℃以上(95℃以上の日もあります)の高温の設定なのですが、そこにこのオートロウリュが定期的に(かつ、ゆっくり長い時間をかけて)行われるので、たとえ3段ある座面の最下段に座っていたとしても十分に体感温度はアチアチ。

尚且つ、実はこのサウナ室には座面の下にボナストーブも設置されています。つまり「SAWO」のストーブとボナストーブのW熱源の仕様ということ! サウナ室のサイズに対して明らかにスペックがオーバー気味のこのアツさ……いやぁ、最高かもしれません!

最上段の壁の後ろからも、いい熱さが放出されてます!

◆まろやかな水質の「水風呂のはしご」も可! 休憩スペースも超快適!!

心地よく、痛快に蒸されたら、水風呂へ行きましょう。男湯、女湯ともにサウナ室を出てすぐのところに15~16℃前後の水風呂がスタンバイしています。先ほども書いたように、上質の地下水をさらに軟水化しているので、肌あたりはこのうえなくマイルド。深さも広さも十分で、アチアチの体からすぐに熱を心地よく取り去ってくれます。

そしてその水風呂の横には、30℃ほどの、いわゆる“不感の温度”に設定された「美泡の水風呂」が! 隣の冷ための水風呂でシャキッと締まった体の表面を、このまろやかな温度の多めの泡が、撫でるように、くすぐるように動くんですよ!! コレは、ずっと入ってしまうアレです。めっちゃ広くて足も伸ばせますし、いやぁ~、冷々交代浴好きには本当にたまりません!

休憩スペースがまた、銭湯としては破格です! 男湯には外気浴エリア、女湯には内気浴エリアがそれぞれ充実のチェアの数とともに完備しています。

昼でもほどよい暗さ! 男湯の外気浴スペース

なお、女湯は名前こそ「内気浴」スペースですが、風通しが本当に良く、ほぼ外気浴といってもいいくらいのキモチいい休憩を体感できます。こちらの光量もかなり抑えられているため、本当に落ち着く空間でもあり、さらに言えば、なんだかとてもいい香りが……。あちこちに吊るされた袋の中に、ハーブが入っているのです(日によって香りは異なるようです。ラベンダーなどもいいですが、実はイグサなどもとてもいい香りです!)。

女湯なので天井も壁もあるけれど「外気」はしっかり味わえます

心ゆくまで体を横たえ、じっくりと、ととのっちゃってください! あ、お湯の浴槽も、あつ湯から、シルキーバス、ジェットバスなどのアクション風呂まで種類も広さも満足のラインアップです!

◆ほかにもこんな「最先端」な快適さが!!

と、時間の許す限り、サウナを楽しめる巣鴨湯ですが、その「前後」にも利用客の快適さを考えた新たな仕掛けも用意されています。

浴室から脱衣室に上がってすぐのところにあるのが「ぼでぃどらいや~」と命名されたスペース。なんと、天井からほどよい風が吹き降りてきて、体をやさしく乾かしてくれるのです(季節やその日の温度によって「外気」と「内気」のどちらかが吹いてくるので、“冷たい”なんてことはありません。あくまでも快適です)。男性の短髪なら、数分で髪だって乾かしてくれそうな風量。あ、もちろんヘアドライヤーも、機種も数も豊富にスタンバイしています。

これ、本当に心地よいです! もし、誰も使っていなければ外気浴(内気浴)がわりに、ここで風を一瞬浴びる、なんて使い方もアリかもしれない!?

ちょっと入浴順とは前後してしまいますが、フロント横にはこんな大きなモニターもあります。

女湯サウナ用の表示モニターもあります!

人気施設ならではの悩みというか宿命というか、やはり訪問時間によっては、どうしても「入館待ち」が発生してしまうのですが、このQRコードをいったん読み込んでおけば、あと何人待ちかを外でもスマホでいつでも確認できるのです。こういう細やかなサービスも、やっぱりうれしいですよね!

さて、ざっくりと挙げただけでも、これだけの「進化」&「深化」したサービスが提供されている巣鴨湯。現在発売中の「SAUNA BROS.vol.5」では、他のたくさんの写真やご店主のコメントなどを掲載し、その魅力をさらに紹介させていただいています。よろしければ、そちらも併せて読んでいただき、ぜひ巣鴨湯の快適さを実際に体感いただければと思います。

それにしても、またしてもすごい銭湯サウナが都内に誕生してしまいました!


【巣鴨湯】

住所/東京都豊島区巣鴨4-13-9
営業時間/後3:00~深0:00 毎週火曜日定休
料金/入浴料500円+サウナ利用料450円

撮影/岡本武志

巣鴨湯はSAUNA BROS.vol.5でも紹介中!
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