SAUNA BROS.編集部では、12月20日(火)に「SAUNA BROS.vol.5」を発売しました。この号でも全国のさまざまなサウナ施設さんに取材でうかがわせていただきましたが……やっぱりサウナっていいなと痛感する日々でした。施設の方々のやさしさや思い、ホスピタリティーにふれるだけで、実に心地よくなってしまいます。

この「vol.5」の巻頭特集『サウナEVOLUTION』にて掲載させていただいた「SHIIYA VILLAGE」さんも、あらためてそんな思いが込み上げてきたサウナでした。なにしろ若き運営者たちが、本当にあたたかくて。いや、あたたかいを通り越して、その思いがもう……アツいのなんの!

ということで、今回は「SAUNA BROS.vol.5」でもたくさんの写真やスタッフの方々のコメントを掲載している「SHIIYA VILLAGE」の訪問リポートを、この「SAUNA BROS.WEB」でもお届けしたいと思います!

◆築100年の古民家を……自分たちでDIY! したとは思えない出来栄え!!

東京からだと、実は思っていたより近いことに驚いてしまうと思います。新潟県柏崎市の日本海に面した小さな町、椎谷町。上越新幹線に乗ってしまえば、東京から長岡まで1時間半ちょっと。そこから車で30分くらいでしょうか。

見えて来ました! 築100年の古民家を改装したというサウナが!!

グッとくる外観。モダンなんだけどあたたかい感じ!

事前情報では「築100年以上」と聞いていたけれど「そんな風には見えないな」とも一瞬思いましたが……近くに行ってみると、板張りの壁に屋根に載った和風の瓦。ともに黒く塗られてキレイではあるけれど、いやいや、たしかに古民家です。

モダンだし、手入れ具合は新築同様ですが、味わいがすごい! この雰囲気、たしかに一世紀モンですね。

引き戸を開けて中に入ってみて、また驚きます。梁(はり)や柱は風情を感じるものの、床や内壁は新築同様。

どこを見ても、ぜんぜん「DIY」とは思えません……

古くても良いもの、使えるものは残す……大事なことに気づけますね

サウナ後に休憩するのにぴったりの、広いスペース&ベンチや、ドリンクなどを楽しめるカウンター。大きな薪ストーブもあって、屋根裏に「中2階」風に設けられているこれまた広い休憩スペースも、あたたかさに満ちていて快適そのもの。

聞けば、なんとこの建物すべてを、現在運営しているスタッフたち自らが、数年かけてDIYで改装したそう。

「はじめは仲間たちで集まれる場所として、この古民家を改装し始めたんです。そのうちに、もともとサウナが好きだったこともあって『サウナも造っちゃおうか』っていう話になり、準備し始めたんですよね」

そう語ってくれたのは、ここSHIIYA VILLAGEの代表でもある大谷廉さん。

「でも『どうせ造るなら本格的な方がいいよね』って、こだわり始めたんですよね(笑)。さらに、地下を掘ってみたら、すごくいい水も出ちゃったんです! 『これは……真剣にやってみよう!』ってことになって、そこからさらに、こだわりに火がついたんですよね(笑)」(大谷さん/以下同)

地下水は通年16℃ほどだそう。近所で譲り受けたという古い樽で、この清冽&まろやかな水に浸かれます!

◆こだわりを追求して2年。文字通り「アツい思い」に包まれるサウナ室

「真剣」にサウナを造ろう、と決意を新たにした大谷さんたち。その後2年ほどかけて、全国のサウナを次々にめぐりながら、ここ椎谷に戻って来てはDIYに精を込める……理想のサウナ施設を造る日々が続いたとか。

「僕は、近くの町の出身なんですが、高校生の頃からこの椎谷の町が大好きで、毎日のように遊びに来ていたんです。海で魚を突いたり、夕陽を眺めたり。人もあたたかくてすごくいい町なんですが、近年では人口も減ってきたりして、ちょっと寂しいことになってきてるんですね。

だけど、いいサウナが出来たら絶対に来てくれる人っていますよね? 俺たちが造るサウナで大好きな町を盛り上げられたら……最高じゃないですか!」

有名な人気施設へも、その土地の人にしか知られていないようなサウナにも……多いときには1日に3~4軒の施設を回る。そんな全国へのサウナ旅の日々(なんと皆さん、本職は別にあるそうです!)。

そんなアツい大谷さんたちが、時には気になった施設の人たちにさまざまな質問をして、持ち帰ってきた「結晶」が、この古民家のサウナ室にありました!

薪入れも温度調整も頻繁に行ってくれます。やっぱりいいサウナって「人」なんですよね

ドーン! どうですか、皆さん!! このクールな石貼りのサウナ室、そして重厚な薪ストーブ!!

「とにかく、居心地のいいサウナ室にしたかったんで、やわらかい熱と湿度に包まれるような造りを目指したんです」

その言葉どおり、蓄熱性に優れた「石」のおかげで、室内のどこに座っても薪ストーブからのやさしい熱に包み込まれるようなサウナ室です。湿度も壁に吸われないので、なににも邪魔されることなく常に空気中を対流していて、セッティングは最高! 

温度じたいは70~80℃ほどになるように設定・計算されているそうですが、とてもそうとは思えないほどのしっかりしたアツさなんです。

「実をいうと、手間もコストも電気式のストーブのほうが全然いいんですけどね(笑)。でも、本当に気持ち良くしたかったし、皆さんに『最高のサウナに来た』って思ってもらえるようにしよう、と。頑張っちゃいましたし、頑張ってます(笑)」

その言葉どおり、まったく息苦しくもない、本当にやさしい熱さなのに、入ってすぐにドバドバと汗が出てきます。セルフロウリュは、地元のお茶を使ったアロマ水。これが香りも最高で「来た甲斐があった!」と誰もが思うであろう心地よさ。ずっと居られて、ずっと汗をかいていられて、まだまだずっと居られる……。いやぁ、本当にすごいサウナ室なのです!

◆樽だけじゃない! めちゃBIGな「水風呂」へのダイブ&夕陽も魅力!

「あれが出ちゃったことで、本気にさせられた」と大谷さんが話す、心地よい地下水をかけ流しで使用している水風呂も最高でした。なんでも、このあたりは「椎谷の御膳水」と呼ばれる名水の里でもあるそうで、肌当たりがとにかくまろやか。この水風呂も……ずっと居られる、ずっと浸かっていられるやつです!

屋内にも、同じ地下水をたたえる水風呂がもう一つ! 雨や雪の日も安心!!

広いパティオには、これでもかとばかりに大量のチェアが。外気浴スペースも雨や雪をしのげる屋根も完備しています。

ととのい放題なんです……

そして、日本海からの強風をさえぎってくれる高い壁の向こうに続くドアを開けてみると……。

ドーン(本日2回目)! 見てください!!

目の前に広がるのは、そう、海です(海があると予想はしていましたが、思いのほか、近い!!)

「もちろん、入っていただけますよ。秋以降は寒いし冷たいですが、皆さん、ぜんぜん入られますね(笑)。もちろん“天然の水風呂”としての海もイイんですけど、ここは夕陽がめちゃくちゃキレイなんで、それを見てもらいたいな、っていう思いもあります。ここでサウナを味わってもらいたいと思う大きな理由の一つです」

取材日は曇っていたのですが、その夕陽をこのチェアで見ると……本気で感動しますよ!!

いやぁ、書きたいことはもっともっとたくさんあるのですが、ちょっと長くなってしまいそうなので(笑)、続きは皆さん「SAUNA BROS.vol.5」で、ぜひお読みください。

この施設が「SHIIYA VILLAGE」という名称になった理由や、ほかにもたくさんある、この「古民家サウナ」の魅力とヒミツを、たくさんの写真と大谷さんへのインタビューなどで紹介しています。

アツい思いに満ちあふれたサウナ施設。これからも日本中でそんな魅力的な施設を訪ねては、ご紹介していきたいと思います。そして皆さん、「百聞は一見に如かず」です。ぜひ実際に体感してみていただければと思います!


【SHIIYA VILLAGE】

住所:新潟県柏崎市椎谷1839

営業時間:[平日]後1:00~9:30 [土日]前10:00~後9:30 ※要予約 毎週木曜休

料金:150分=2,200円/1棟貸切17,600円 ※1棟貸切は最大10名まで

※予約は、公式サイトより可能です ※男女で利用可能な施設です(水着着用)。友人同士やカップル、ご家族でのご利用もOK!

SHIIYA VILLAGEはSAUNA BROS.vol.5でも紹介中!
ご購入はこちらから!

撮影/長谷繁郎