
モイ~。
本日も祖師ヶ谷大蔵駅前にあるマイホームサウナ「自問自答」の休憩イスに横たわりながらこの原稿をスマホでポチポチ書いています。
いまだ、猛暑日続きで暑いは暑いですけど、夏の甲子園が沖縄尚学の初優勝で幕を閉じ、アブラゼミ、ミンミンゼミの鳴き声に交じってツクツクボウシの鳴き声が増えてくると、夏の終わりを感じます。日焼けで顔がヒリヒリしてもシャツが汗びちゃになっても、僕は基本的に冬よりも夏が好きですね。とにかく「薄着」でいられるのが良き。週に4~5回はサウナ施設へ行き脱衣を繰り返すじゃないですか。夏なら裸足、短パン、下着のパンツ、Tシャツのみ。めちゃくちゃ暑い時は下着もはかず、ノーパンですからね。脱衣所で裸になる所要時間は10秒(笑)! 特にサウナ施設のロッカーって細長くて狭小じゃないですか。僕が今まで一番【狭細い】と感じたサウナ施設NO.1は川崎市高津区梶ケ谷にある「ホテル梶ケ谷プラザ(通称:梶プラ)」です。ここのロッカーなんて、テトリスのあの長細い「棒」ですよ。テトリスであの棒が出てくるとめちゃくちゃラッキーですけど、梶プラのロッカーは下手するとリュックよりも幅が狭いので、リュックの中身を出してスリムにさせてからロッカーに押し込んだりしてます。
それでも夏は衣服が少ないのでまだ良いですが、これが冬の仕事帰りにモコモコのダウンジャケットなんて着て、上下ヒートテックなんて履いてようものなら、もうロッカー前で格闘ですよ。夏なら10秒なのに冬なら5分くらいかかります。更にそんな時に限って、隣のロッカーを使用してるお客さんがサウナから上がってきちゃう! そのお客さんがロッカーを開けると、もう僕の隣のロッカーの間口なんて。半分以上閉まった状態ですからね。結局、そのお客さんが帰るまで待ってなきゃいけないから、到着から10分くらいかかる時も運が悪いとあります。
しかもですよ、これは受付スタッフにもよるのですが、梶プラは誰か連れと行くと、ロッカーが【連番】なんですわコレが。例えば僕が「65番」だと連れがその隣の「66番」。すっごい空いてて、隣のレーンのロッカーがめちゃくちゃ空いていようが「連番」!!
いや、誤解しないでほしいのですが、僕はそんな梶プラが愛おしくて大好きなんです。連番攻撃をしてくる理由は「ロッカーで並びながらさらに友好を深めてほしい」という施設側の想いからだと思います……。違うか(笑)。
さて、今回はすでにSNSで発信させてもらいました、今秋に実施する、生クラシック演奏×サウナ「♪ととのいクラシックサウナ♪」についてです。耳からもととのう今回の企画の裏側をレポートします!

クラシック音楽をもっと身近に
今年の初め、僕が代表を務めるツーウィルスポーツに「クラシック音楽をもっと多くの人が気軽に触れる環境を生み出したい」という今までとは毛色の違う相談が持ち込まれました。
地域スポーツクラブの運営コンサル&コンストラクション、スポーツイベント企画運営、施設や選手マネジメントを主とするわが社にとって初の「サウナ」関連の相談です。そもそも僕も含め我が社のメンバーにクラシック音楽に精通しているスタッフはおらず、「クラシック音楽って何?」といったレベル。
ウィキペディアで「クラシック音楽」と調べてみると以下のようにでてきました。
●クラシック音楽とは、長い歴史を持つ西洋の芸術音楽
●具体的にはバロック音楽から近代音楽までを、クラシック音楽と呼ぶことが多い
●クラシックという言葉はラテン語「一流の」という意味を持つ「class(クラス)」に由来
●音楽や文学などの芸術作品においては「古典」「格式のある」と言う意味でも用いる
うーーーん、良く分からないけど僕の人生の中では積極的に触れてない音楽ジャンルってことだけは、十分把握できます。
ただ、小中学校の音楽室の壁に肖像画として掲げられていた「ベートーベン」「シューベルト」「モーツァルト」「バッハ」などの人たちがクラシック音楽の作曲家ってことは理解しています。ベートーベンが『運命』と言う曲を作った人だということは知ってますが、それ以外の人の名前は知っていても何の曲を作った人かは分からない。オレ、中学の音楽の筆記テストでここらへん間違えてたなぁ。
そんなクラシック音楽をどう「身近」に感じてもらうか……。どんな施策なら話題性があるか。パッと「2つ」のアイデアが浮かびました。
まず1つ目は「クラシック音楽」×「地域プロスポーツチーム応援歌」です。
以前、メディアでゲーム音楽「ドラゴンクエスト」×「オーケストラ」が人気というニュースを目にして、面白いなと思ったことがありました。オーケストラは格式高いけど、演奏曲を身近なものにして興味を引くというやり方ですね。それ以外にも、映画「銀河鉄道999」とオーケストラ演奏を掛け合わせた「銀河鉄道999シネマ・コンサート」という組み合わせも面白いと思いました。ただ単純に「銀河鉄道999」の曲を演奏するだけじゃなく、オーケストラ演奏バックの大型モニターに、映画を上映するという手法は「聴く」だけでなく「見る」も加わってより興味関心を高めるなと。
クラシック音楽業界も色々施策をうっており、最近では演奏ホールの客席にソファやハンモックを設置し、飲み物片手に寝そべりながら歌謡曲を中心とした、音楽をオーケストラ演奏で聴く「CHILL CLASSIC CONCERT -チルクラシックコンサート-」なるものも人気とか。
クラシック音楽をホールで聴くとなると、襟付きシャツを着て、演奏中は咳払いも憚るような静寂な空気の中で、やや緊張感をもって参加はいささか敷居が高い。そこでリラックス&ラフな格好と環境で、身近なJ-POPなどの人気曲を特別アレンジしてオーケストラ演奏で聴くとなれば……それは身近になりますよね。
そこで僕が考えたのが、上記の真逆、「野球、サッカーなど“チーム応援歌”、“選手応援歌”をオーケストラに演奏してもらい、一緒に歌っちゃう『SPORTS SHOUT CLASSIC CONCERT(スポーツシャウトクラシックコンサート)』」。
ホール内は「ねそべりリラックス」ではなく、逆にオールスタンディングで「ここはスタジアムの客席か!?」と思わせる雰囲気。客席には、ビールの売り子がウロウロしてるみたいな(笑)。例えば、Jクラブの応援歌(チャントと呼びます)は、そのクラブのサポーターが考えたオリジナル曲と、J-POP、海外の曲をはじめ、アニメ、演歌、駅の発車メロディ……何ならクラシック音楽が混在。チャントとしてサポーターに歌い親しまれています。いろんなジャンルの曲がオーケストラ演奏される中で、「聴く」だけでなく、自分の声という「楽器」で「参加=歌う」するコンサートがあったら面白いなと!
イメージとしては甲子園のアルプススタンドの吹奏楽応援ですね。あれって、みんな演奏に合わせて声出して応援してるじゃないですか。野球もサッカーも、それぞれ応援歌が違いますからね。それぞれのホームタウンにあるコンサートホールで、ファンサポーター対象に特に「声出し」に飢えているオフ期間に開催したら面白いのではと思いました。

もうひとつのアイデアが「クラシック音楽」×「サウナ」です。
サウナは、言わずもがな「サウナ→水風呂→休憩」のルーティンで心身ともに気持ち良くなる「ととのい」を感じます。サウナ室では体で「熱さ」を感じるだけでなく、薪サウナならばその燃える炎を「見て」、サウナストーンにかかるアロマ水の香りを「嗅ぐ」。
水風呂で「冷たさ」を感じて、休憩スペースのチェアに横たえた体で「安らぎ」を感じる。
サウナは「思考」の世界から「感覚」の世界へ、と良く言われますが、まさに人間の五感を限られた時間内で凝縮して刺激するから気持ち良いんだと思います。
そしてそこへ「耳(聴覚)への刺激」=「クラシック音楽」を加えたら化学反応を起こして更に気持ち良くなるのでは、と考えました。それこそが今回実施する「♪ととのいクラシックサウナ♪」です。
会場は「The Sauna」一択 ! サウナ全5棟贅沢貸切利用!
「サウナ後にクラシック音楽を聴く」と言ってもめちゃくちゃ大事なのは、そのロケーションじゃないですか。クラシック音楽を聴くタイミングとしては、やはり、サウナ、水風呂後の「休憩」時間となります。クラシック音楽は、スピーカーからCDなりに収録された曲を流すだけなら何にも面白くない。やるからには「クラシック生演奏」がマストな訳で、スーパー銭湯の宴会スペースで演奏しても全くととのわない!(というかサウナ→水風呂後に宴会場まで行く間に体も気持ちも冷めちゃう) となると野外の、しかも大自然の中で休憩できるサウナ施設となる。もう、僕の頭の中にはThe Saunaしか浮かばなかったです。長野県野尻湖の湖畔に佇む「日本のフィンランド」と言っても過言ではない、あのロケーションの中でクラシック生演奏を聴いてみたい! TheSauna一択! もうわがままな駄々っ子状態で、The Sauna代表のマメさんに本企画を相談しました。
The Saunaでは4年前から「LAMP FES」なるサウナ×音楽×食が融合したイベントを開催しており、毎年大いに盛り上がっています。「LAMP FES」で繰り広げられる音楽はクラシック音楽ではないものの、あの解放感MAX大自然のなかで、サウナに入って美味い飯を食べて気の合う仲間たちと音楽を楽しむ宴の前例があるのは心強い。
そしてマメさん自身「クラシック音楽好きです!」とクラシック音楽愛好家だったこともあり、なんと今年10月11日(土)10:00~17:00を今回の「♪ととのいクラシックサウナ♪」のために会場提供とサウナ5棟全て貸切で使用させてもらえることになりました!!!
マメさん本当にありがとうございます!!



そして、8月中旬にロケハンも兼ねてクラシック音楽関係者とThe Saunaへ行ってきました。約1年ぶりのThe Sauna来訪でしたが(前回訪問記録はこちらから)、やはり、いつ何度来ても最高ofサイコーです。10月11日のイベント当日は、「午前の部」「午後の部」各3時間、The Saunaが誇るサウナ全5棟全てに入り放題! 通常、The Saunaは一棟貸切予約制のため、1回の来場でひとつのサウナ棟しか利用できませんが、この日は1日で5つすべてのサウナ棟が楽しめますからね。それだけでも、めちゃくちゃ価値があると思います。そしてサウナとサウナの間の休憩中に極上のクラシック生演奏を楽しんでもらうべく、ロケハンでは演奏場所や演奏スケジュール、演目などを会場を念入りに確認。当日は、弦楽四重奏に電子ピアノが加わった形での演奏スタイルを予定していますが、実際にサウナに入った後、スマホからではありますが演奏予定曲を流して「サウナ×クラシック音楽 in The Sauna」を予行体感。インフィニティチェアに横たわり、空を見上げ、木々の木漏れ日と爽やかな風を感じながら聴覚からクラシック音楽を脳&体内注入。
う~~~ん、これは最上の上にある「極上」です! イクラ丼でも最高ですが、イクラにウニが山盛り加わったイクラウニ丼のよう! あ~、語彙と表現が乏しく全然伝わらねえ! この極上感! クラシック音楽の中でも特に「♪カノン♪」が最高でした。カノンを聴きながら空を見上げている時、フランダースの犬の最終回、パトラッシュとネロが天に召されるシーンが頭に浮かびましたもん(それくらい昇天するってこと)。これが生演奏になるわけだから、更なる化学反応が起こると思います!!
午前、午後の部共に料金は18,000円。少し割高かもですが、フィンランドへ行く渡航費を考えれば「日本のフィンランド、The Sauna」でアナタの五感を揺さぶる最上級ととのい体験ができるのでお値打ちだと思います! 今秋ご自身へのご褒美にぜひ皆さまご参加ください!
それではモイモイ~!








♪ととのいクラシックサウナ♪
■開催日:2025年10月11日(土)<午前の部>10:00~13:00(3時間)<午後の部>14:00~17:00(3時間)
■会場: LAMP野尻湖(The Sauna)長野県上水内郡信濃町野尻379−2
※チケットの購入はこちらから
天野春果(あまのはるか)
東京都出身。1993年からワシントン大学でスポーツマネジメントを学ぶ。帰国後は富士通川崎フットボール(現川崎フロンターレ)に就職。以降、”J最強企画屋”としてサポーターに愛されてきた。27年間勤めた川崎フロンターレを退社後、新会社Two Wheel Sports(略してTWS)を設立。代表取締役社長に就任した。
※天野春果連載「企画屋アマノ〜アイデアのととのえ方〜」はこちらから
自問自答 祖師ヶ谷大蔵店
■住所:東京都世田谷区祖師谷3丁目32−14 YAMATOYA BLD 1F
■営業時間:24時間営業
※男性専用、会員制のサウナ施設
※その他詳細はこちらから