サウナ旅で観光も楽しむ! YUKULUの後は長崎市街へ

長崎に誕生したスタジアム一体型の大型複合施設・長崎スタジアムシティはサウナもすごい! みんなが楽しめるサウナライフマガジンとして誕生したSAUNA KIITOS(3/31発売)でご紹介した温浴施設「ONSEN&SAUNA YUKULU」と「スタジアムシティホテル長崎」について、SAUNA BROS.WEBで深掘りしてきました(未読の方は#1#2#3、#4をご覧いただければ!)。そして、いよいよ今回、長崎サウナ旅の締めくくり。せっかくなので観光スポットも回りましょう。

目次

異文化融合の和華蘭文化が魅力の街

長崎は鎖国時代の約200年も日本で唯一の海外貿易港として世界と交流を続けてきた街。そのなかで育まれてきた独特の文化が魅力的であり「長崎らしさ」といえます。それが和華蘭(わからん)文化。日本の「和」、中国の「華」、オランダの「蘭」のミックスカルチャー。それが表現されたサウナが#2でご紹介したYUKULUのサウナエリアにある「和華蘭サウナ」です。

石畳、中国格子、ステンドグラスが組み込まれた異文化融合の空間デザインで長崎らしさを体感できるサウナです。ステンドグラスは職人の手によって作られた本物! 一見の価値ありです。

江戸時代の姿に戻りつつある出島

その和華蘭文化が生まれた場所とされるのが出島。鎖国政策の一環として長崎港につくられた扇形の人工島です。明治時代以降に周辺の埋め立てが進み、海に浮かぶ扇形の原型は失われてしまっていましたが、その歴史的遺産としての価値から復元を望む声が多く、江戸時代の建物や景観を取り戻しつつあります。

全国に知られる観光地の長崎だけに、訪れないと「本当に長崎に行ったの?」と疑われてしまいそうな場所だらけ。とくに建造物に歴史的な価値の高いものが数多く、見て回っていると、長崎が海外からの文化が日本で唯一伝わる場所だったことを体感できます。知識としてある。頭で理解している。そうではなくて、実際に訪れる、経験して体感する、肌感覚で理解する。サウナと同じように、そうありたいものです。

白い洋館が並ぶグラバー園で異国情緒を満喫

旅行会社の長崎ツアーで訪れるスポットとしてほぼ100%入るのがグラバー園。かつての外国人居留地に木造の白い洋館が高台に並んでいて異国情緒にあふれています。長崎港を一望する景色は壮観で、肌をなでる海風が心地よく感じます。

大浦天主堂のステンドグラスは必見!

大浦天主堂は国内に残る最古のカトリック教会。居留地の外国人のために、パリ外国宣教会のフランス人司祭らによって1864年に創建されたゴシック様式の建物です。ステンドグラスが美しく、とくに有名なのが正面祭壇の奥にある「十字架のキリスト」。十字架に架けられたキリストと聖母マリアが描かれています。

唐寺の唐僧によって架けられた眼鏡橋

眼鏡橋は長崎市内を流れる中島川に架かる日本最古のアーチ型石橋で、皇居の二重橋のモデルといわれます。1634年に長崎市内にある興福寺の僧侶である黙子如定によって架けられたそうです。興福寺は日本最古の唐寺、つまり中国の寺院で、黙子如定はその2代目住職で海を渡ってきた唐僧だそう。これも長崎らしいエピソードですね。

ちゃんぽんをはじめご当地グルメがたくさん

長崎は食文化も独特で、全国的に知られるちゃんぽんはもちろん、皿うどん、点心、卓袱(しっぽく)料理、ハトシなど、気になるご当地グルメがたくさん。ちゃんぽん発祥の店といわれるのが四海樓(しかいろう)で、その生みの親といわれるのが中国出身の創業者です。ハトシはエビのすり身などを食パンで挟んで油で揚げた郷土料理で、中国語の蝦多士(ハートーシー)が訛って「ハトシ」と呼ばれるようになったといわれています。

稲佐山から眺める「100万ドルの夜景」は息を呑む美しさ

夜なら稲佐山の展望台から長崎市内を眺める景色は外せません。「100万ドルの夜景」と称されていて、息をのむ美しさ。香港、モナコと並んで世界新三大夜景にも選ばれています。

路面電車での移動がスムーズ&リーズナブル

観光スポット巡りをするのなら路面電車が便利でリーズナブルです。料金は乗車区間に関係なく大人1回150円で小児は80円。交通系ICカードも使えます。全線乗り放題の一日乗車券は600円(小児300円)でスマホで買えるモバイル乗車券もあります。

長崎の路面電車の正式名称は長崎電気軌道で、YUKULUなら最寄りの停留所はスタジアムシティサウス(旧・宝町)で徒歩約6分。スタジアムシティホテルなら停留所はスタジアムシティノース(旧・銭座町)で徒歩約3分です。

レンタカーを利用するのもいいですが、長崎は坂が多く、狭い道もたくさん。場所によっては路面電車を並走しますので、慣れていない人は運転していてちょっとこわいと感じてしまうかもしれません。

長崎スタジアムシティはJR長崎駅からも徒歩10分程度。長崎市内で人気の日帰り温泉施設「稲佐山温泉 ふくの湯」は長崎駅から無料循環バスを利用できます。

長崎駅から西九州新幹線に乗れば、SAUNA BROS.vol.9でも紹介した「OND HOTEL」、そして「らかんの湯」がある佐賀県の武雄温泉駅まで約30分で到着します。ほかにも長崎県内に諫早の「御湯神指しベストパワーランド」、島原の「「南風楼」、佐世保の「サウナサン」など、ぜひ訪れたいサウナがありますし、長崎~佐賀はまだまだ気になる、目が離せないエリアといえそうです。

ONSEN&SAUNA YUKULU
■住所=長崎県長崎市幸町7-1 長崎スタジアムシティ STADIUM CITY SOUTH(スタジアムシティサウス) 6階
■営業時間=7:00~23:00(最終受付は22:00)※サウナエリア7:00~22:00(最終受付は21:30)
■料金=大人(土日祝)=1時間700円(900円)、2時間1,200円(1,500円)、フリータイム2,000円(2,300円)/子ども=1時間400円、2時間500円、フリータイム700円 ※貸出タオルセットと館内着は入館料込み ※サウナエリア入館料+700円
※その他詳細はこちらからご確認ください

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