独自の個性を放つ、3つのサウナ室が味わえる! YUKULU②

長崎県長崎市の新しいランドマーク、「長崎スタジアムシティ」に誕生した温浴施設 「ONSEN&SAUNA YUKULU」(以下、YUKULU)。SAUNA KIITOS(3/31発売)でも、YUKULUの魅力をお伝えしましたが、SAUNA BROS.WEBではもっと詳細にご紹介していきます。前回はサウナとともに地下1500mから汲み上げた天然温泉を露天風呂でも楽しめる浴場をご紹介しました(①を未読の方はこちらから)。いよいよ今回はお待ちかねのサウナエリアへ。異国情緒あふれる長崎で満喫するサウナ、サウナ、サウナ……。それぞれ独自の個性を放つ、コンセプトの異なる3つのサウナ室に注目します!

目次

男女共用でパートナーと一緒にサウナを楽しめる空間

サウナエリアを利用するには入館料に加えて700円が別途かかります。施設入館時と同じようにゲートにバーコードをかざすだけ。浴場を利用するだけのつもりがやっぱりサウナエリアへも行きたくなった……というのでも、まったく問題ありません。むしろ、そこで我慢するのは不健全(!?) なので、こういう欲望には従って正解です。

浴場のサウナとはうって変わって、サウナエリアはエンタメ要素が強く、それぞれの個性的なサウナ室が3つ用意されています。なお、こちらは男女共用のスペースなので、館内着に加えて水着が必要です。貸切サウナやアウドドアサウナは別として、パートナーと一緒にサウナを楽しめる機会って、なかなかないもの。思い出に残る、貴重なひとときを過ごせます。

「光と音のサウナ」のド派手な演出にテンション爆上がり

定員17名とサウナエリアでもっとも広いのが「光と音のサウナ」です。音響と照明による演出で楽しませてくれるサウナ室で、時間帯によって光と音が変化。季節ごとの違いもあります。セルフロウリュができて、会話もOK!!

J-POPが流れるとテンションは爆上がり。定期的なアウフグースイベントのほか、プロサッカーチームとプロバスケットボールクラブがホームとするスタジアムシティだけに、スポーツ絡みのイベントも開催され、ワッと盛り上がれます。コミュニケーションが生まれやすく、高揚感、さらには一体感や連帯感も味わえるサウナ室です。

洞窟の暗がりのような「瞑想サウナ」で自分と向き合える

「瞑想サウナ」は、静寂に包まれ、孤独に浸り、自分を見つめ直すような空間に。定員は5名で会話はNG。まるで洞窟の暗がりにぽつんと身を置いているような感覚を覚え、これぞ“おこもりサウナ”といった趣きです。

熱量が高いストーブが設置されていて、セルフロウリュで体感温度を上げることもできるようになっています。タイミングよくひとりなら自分好みに熱さを調節できて、ラドルで注ぐアロマ水がサウナストーンにかかってはじける様子をじっと見つめることも。聞こえるのは小気味よい蒸発音だけ。心を静かに保てます。

異文化融合都市・長崎らしさに満ちた「和華蘭サウナ」

そして長崎らしいエッセンスに満ちているのが「和華蘭サウナ」。ネーミングの意味は分かりましたか? 日本の「和」、中国の「華」、オランダの「蘭」で“わからん”です。石畳、中国格子、ステンドグラスが組み込まれた異文化融合の空間デザインで、鎖国時にも多文化が共生していた長崎という土地の歴史や個性を見事に表現。ステンドグラスは職人の手によって作られた本物というから、なんともぜいたく空間です。まさに一見の価値あり! こちらもセルフロウリュができて、和華蘭をイメージした香りのアロマ水が登場することもあるそうです。

温まった体はシャワーとクーリングルームで冷却

サウナエリアに水風呂は設置されていないものの、シャワールームとクーリングルームで体を冷まします。シャワールームは個室型。男女共用スペースということもあり、しっかり区切られ、人の目が気にならないように配慮されています。

クーリングルームで火照った体を“空冷”するのも、水風呂による水冷とはひと味違った快感で気持ちが良いものです。ヒヤッとした冷気に包まれて、ぽかぽかの体がじわじわと冷めていくなかで、細胞が少しずつ反応していくようなあの感覚が心地良いんですよね。

脚をまっすぐ伸ばせるリクライナーも設置された休憩室はゆとりある広さ。隣席との間隔が空いているので、周りが気にならず、深くリラックスできます。フリードリンクで水分補給でき、長崎市内に本店を構え、スタジアムシティにも出店している地元の名店「長崎茶會 秋月園」のお茶を味わうこともできます。

特別なひとときを過ごせるサウナエリア誕生秘話

シンプルながら確かな内容で、質実剛健といった浴場のサウナ室に対し、こちらはエンタメ性が高い魅せるサウナ室と言えるでしょう。きっと特別なひとときを過ごせます。ところが実はこのサウナエリア、当初は設置される予定ではなく、フィットネスやスポーツジムが検討されていたそう。それがYUKULUのプロジェクトが進むなかで、これまでにないサウナをめざしてみようと方向転換。そのおかげで、こんなにぜいたくで、強烈なインパクトを残す、ユニークなサウナ空間ができあがったというわけです。

すでにお伝えしている通り、サウナエリアの利用は入館料に加えて別途700円かかりますが、平日限定の早朝プラン「おはよう朝YUKULU」なら入館料600円でサウナエリアも無料。9時までの退館が条件となりますが、施設は7時オープンですから、最大2時間を過ごせます。どれだけすごいか、ちょっと気になっているからまずは見て確かめたい。そんな人におすすめです。

……ただし、一度入ったらきっと思うはずです。「帰るのが惜しい」「ずっといたい」「しばらく住みたいくらい」と。YUKULUは“長期滞在型温浴施設”をうたっていて、サウナと温泉を満喫したあとも、ゆっくり過ごせます。その裏付けとなる理由が……。次回詳しくお伝えします。

ONSEN&SAUNA YUKULU
■住所=長崎県長崎市幸町7-1 長崎スタジアムシティ STADIUM CITY SOUTH(スタジアムシティサウス) 6階
■営業時間=7:00~23:00(最終受付は22:00)※サウナエリア7:00~22:00(最終受付は21:30)
■料金=大人(土日祝)=1時間700円(900円)、2時間1,200円(1,500円)、フリータイム2,000円(2,300円)/子ども=1時間400円、2時間500円、フリータイム700円 ※貸出タオルセットと館内着は入館料込み ※サウナエリア入館料+700円
※その他詳細はこちらからご確認ください

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