4月29日は「昭和の日」です。皆さんおなじみのサウナ大好き芸人、マグ万平さんと、万平さん出演の「のちほどサウナで」を手掛けていらっしゃるプロデューサーの柳橋弘紀さん(ほかにも数多くのサウナ関連番組を作っていらっしゃいますよね!)、そして我々「SAUNA BROS.」編集部で、新たな試みをスタートさせました。「ノスタルジックサウナ写真集」と名付けた写真集のクラウドファンディングのオープンです。
ことの始まりは、万平さんと柳橋さんからのご連絡でした。クラウドファンディングのページでも万平さんが語ってくれていますが「言葉ではうまく言えないんだけど……まるで実家に帰ったかのように心が安らぎ、ほっとするようなサウナってありますよね。あのノスタルジーあふれる雰囲気や施設のたたずまいを写真集にできないでしょうか?」というご提案でした。即座に「ぜひご一緒させてください」と答えました。
「サウナブーム」という言葉とともに、ここ数年、次々に日本各地に新しいサウナ施設が誕生しています。最新式の設備などで、ととのいを快適に提供してくれるのは我々サウナ好きにとってはうれしい限りです。
その一方で、古くからずっと存在しているようなサウナ施設へ行ったときに、最新式の施設へ行ったときのものとはまたちょっと違った心地よい感覚、感情に包まれることがあります。
「あぁ~、なんかいい。たまらないなぁ、この雰囲気」……そんな言葉が思わず口からこぼれ出そうになるのです。
かなり旧式の、今ではもう見られないような形のシャワーヘッドだったり、カランの蛇口だったり。LEDの明るい光ではないけれど、あたたかみを感じる電球が据え付けられた照明、まぁるくアーチ型に壁をくりぬいた通路、少し色あせてはいるけれど、足の裏や皮ふにとてもやわらかくてあたたかい肌触りのじゅうたんやソファの生地……。
どれも新しいものではないのに、でも、とても使い勝手も使い心地も良いんですよね。水やお湯は最新式のものと変わらないくらい勢いよく出てくるし、どこもかしこもとても清潔。本当に丁寧に清掃や手入れが施されているから、見た目はとても古いのにめちゃくちゃ快適なんです。逆に言えば……手入れをしっかりしているから、今でもまだ使えちゃう。だからほかのところではもう代替わりさせた機器が、今でも現役で稼働しているのでしょう。
「お客さんが、心からくつろいでくれるように」という言葉を、さまざまなサウナ施設や温浴施設の方から聞きます。手入れや清掃をはじめ接客にいたるまで、心を配ってとにかく快適にお客さんを温めてくれる。それを数十年にわたって実践してくれているのってすごくないですか? そんな施設の方のずっと変わらぬ心遣いが建物のあちこちからあふれ出たり、こぼれ出たりしているからこそ、あのなんともいえない心地よさを感じてしまうんでしょうね。その様子を雰囲気や空気感ごと写真という形で切り取り、皆さんに見ていただきたい、伝えさせていただきたいというのが今回のプロジェクトの趣旨です。
岩手県久慈市「久慈サウナ」
東京都台東区「サウナセンター」
千葉県木更津市「サウナきさらづ つぼや」
愛知県豊橋市「サウナピア」
岐阜県大垣市「大垣サウナ」
愛媛県今治市「ナニワサウナ」
長崎県佐世保市「サウナサン」
鹿児島県鹿児島市「ニューニシノサウナ&天然温泉」
沖縄県宜野湾市「大山サウナ」
私たち自身が訪問したことのある施設だけでなく、さまざまなサウナ好きの知人にも協力して情報を教えてもらい、全国の「たまらないグッとくる感じ」「たまらない心地よさ」を覚えてしまう施設さん=「ノスタルジックサウナ」をあらためて訪ね、今回、取材と撮影をさせていただいています。上記が本日現在、掲載が決定している施設さんになりますが、誌面の締切まではまだ時間があり、引き続いてリサーチや取材・撮影のご相談は継続して行っているところです。こちらの9施設さんはすべて、昭和からずっとサウナ好きに心地よさを提供し、温め続けられている施設さんです。
クラウドファンディングの実施期間や、パートナーになっていただいた方へのお返しなど、詳細はこちらからご確認いただければと思います。皆さん、よろしければご支援いただき、私たちとともに「ノスタルジックサウナ」の素晴らしさを見つめていただければと思います。