薪ストーブの熱とロウリュが最高のサウナ室
――その段々になった水風呂を上った先にサウナ室の建物が見えます。
「扉を開けると、まず驚くのがストーブの迫力ですよね。デッカイ薪ストーブが3つあって(※MOKI製)。やっぱり薪の熱っていいな~と思いました。室内も3段の座面に20~30人くらい入ることができるくらい大きくて、天井高はちょうどよくて。オートロウリュも頻繁にあるから(※10分毎)、80℃くらいだった温度計の数字よりも熱く感じられますし、かと言って空間が広いから暑苦しさもなく。じわじわ~っと温まる感じが、僕は好きでした」
――ゴウゴウと音を立てながら燃える薪の炎を見ていると時間が過ぎるのを忘れます。
「薪が燃える火を眺めながら、あっという間に1セットを終えました。施設の方がこまめに薪を足してくださるので温度も安定していますし、見守られている安心感もありました」
――天井は2.5mほどあったでしょうか。上下の段で温度差も感じられてよかったです。
「グループもいれば、カップルもいて、1人でいらっしゃった方もいて。広いので会話もしながら、それぞれがそれぞれの楽しみ方をしている。薪ストーブに、広々とした空間。これぞアウトドアサウナの醍醐味だなと思いましたね」
――支配人は日本全国、そしてフィンランドと、合計90カ所ものサウナを巡って、結果「フィンランドのように年齢や性別に関係なく、誰でも気軽に楽しめる施設にしたい」と思ったそうです。
「だからなんですね。日本にはない雰囲気と言いますか。海外だと思えば、それこそ北欧のどこかの国にいると思える。あの燃え盛る薪の迫力も、日本ではなかなか味わえないだろうなと思います」
五感で楽しめるのは屋外のサウナならでは
――水風呂も、日本ではあまり見かけないサイズ感に驚かれたと思います。
「あれだけ広いのもアウトドアサウナならではだな~と思いましたし、水温もピッタリで(※15℃前後の井戸水を使用)、サウナ室からの動線もいい。水風呂も深い部分と浅い部分があるのもよかった。僕は浅瀬で寝転がって、やわらかい地下水を味わせてもらいました」
――水風呂を中心とした、そこかしこにある外気浴スペースでのととのいも、屋外のサウナならではのよさが。
「『The Sauna』(長野県上水内郡信濃町)のときも『(御船山楽園ホテル)らかんの湯』(佐賀県武雄市)のときも言いましたが、五感で楽しめるサウナですよね。サウナチェアがズラッと並んでいて、順番待ちもなく、いろんな角度で景色を眺めながらととのえて」
――夜はライトアップされて、また違った雰囲気があります。
「そうですね。『8Seas Sauna』へは夕方に行ったので、日が落ちた雰囲気もよかったですし、虫の声も鮮明に聞こえてきて。木々の音、草木の匂い……すべてに癒されました」