今、学生だったら、ありがたかっただろうな~
――浴槽とサウナは6F(屋内)と7F(屋外)に。屋上の展望浴以外で気になったところは?
「サウナを出た後の水風呂の温度もすごくよくて。上の階が15℃と20℃くらい。下が18℃くらいかな? どれも最高でした。温度の違う上の階の2つは、気候とか季節、その日の体調によって選べますし、下の水風呂も7Fへ行く階段がすぐそばにあるので外気浴に行きやすいし、温度もちょうどいい。この3つの水風呂があるだけで“神”だと思いました(※オフィシャルHPによれば、7Fは14℃の強冷水と20℃の冷水、そして6Fには最適な温度と言われる17℃の水風呂が)」
――気になるサウナはいかがでしたか?
「もちろんサウナもよかった~。各階に水風呂もできたから上は上、下は下で完結できるようになったところもうれしいです」
――コンセプトが違うサウナが3ヵ所あって、6FにはIKIストーブを備えたメーンサウナ(約90℃)、7Fにはフィンランドサウナ(約80℃)と塩サウナ(約70℃、温度すべてオフィシャルHP)があります。
「スタッフさんのロウリュあり。セルフロウリュもあり。温度、心地よい木の香り、照明、水風呂から外気浴までの動線……もう、すべてがパーフェクト! とにかく行って、体感してください」
――2F、3Fがカプセルホテル。4F、5Fがレストランやリクライニングスペース。こちらは利用されました?
「泊りではなかったのですけど、休憩スペースもガッツリ寝れるくらいのリクライニングチェアーがあって、雑魚寝できるところもあって。自分がまだ学生で、ちょっと飲みすぎて電車がなくなったときに今の『ルーマプラザ』があったら、ありがたかったろな~と(笑)。場所柄ビジネスホテルもたくさんありますが、“いやループラ一択だよね”ってなると思います」
今シーズンはループラのようにありたい
――6Fの浴槽(電気風呂とジェット風呂)をはじめ、“旧ルーマプラザ感”も残っていますね。
「そうなんですよ。昔からある施設の雰囲気を残しつつ、みんなの“ほしい、あったらな”を実現して、全サウナファンの欲求を満たして。昔ながらのよさを消さずにスーパー進化してる。自分でもいろんなサウナ施設に行って、SAUNA BROS.さんにも連れて行っていただいて。もう、さすがにないだろう……と思ったら、すぐ近くにありました、最強のサウナ。“自分もこうなりて~!”って思わされましたね(笑)」
――それはフィギュアスケーターとして?
「そうです。より自分のよさを伸ばしつつ、なおかつ足りなかった部分を補う。しかも補っただけではなく、それが強みになる。決して新しい施設ではないけれどリニューアルすることで生まれ変わる――。あれだけ“すげえ!”ってなったことは最近なかったので、僕もそうありたいなと。……なんだか無理やり自分と重ねた感はありますが(笑)、『2024-2025シーズンの友野一希は?』と聞かれたら、本当にそんな感じです」
――グランプリシリーズは第3戦「グランプリフランス2024」(11月1~3日)、第5戦「フィンランディアトロフィー2024」(11月15~17日)への出場が決定しました。
「ベテランと言われる年齢になりましたが、自分では今が一番の成長期だと思っています。オリンピック(ミラノ・コルティナ2026)に向けて羽ばたく、もう一度、飛躍するシーズン。これまで経験してきたものを、すべてぶつけます。引き続き応援、よろしくお願いします!」
【友野一希(ともの・かずき)】
❜98年5月15日生まれ。大阪府出身。
4歳よりスケートを始め、ジュニア時代から表現力の豊かさには高い評価が。見ていて楽しくなるその演技で“氷上のエンターテイナー”“浪速のエンターテイナー”と称されることも。2023-24シーズンはシリーズ第4戦中国杯第4位。1月に行われた「国民スポーツ大会」ではショート・フリーで逆転優勝を。オフシーズン中は、さまさまなアイスショーに出演。エンターテイナーぶりを発揮する。第一住建グループ所属。
写真/SAUNA BROS.vol.8(佐藤佑一)、そのほかは友野さん提供
取材・文/橋本達典