劣等感を武器に“ととのった”岸明日香の人生をサウナで紐解く

目次

「横乳のラインが綺麗」の一言で人生がととのっていく

岸さんが自身で人生が“ととのった”と感じる言葉は、なんと「横乳のラインが綺麗」。高橋さんも「僕もこんなにハッキリ“横乳”というワードを言ったことないんですけど……(笑)」と、思わず笑ってしまう。

この言葉は、雑誌のキャッチコピーとファンの人からもらった言葉だそうで、この言葉をきっかけにグラビアの仕事がさらに増えていきました。岸さんも「こういう見せ方もあるんや」「コンプレックスに感じていた胸を綺麗って言ってもらえるんだ」という自信につながっていったそう。

自分の中での“マイナス”が武器に変わった瞬間だった

両親が厳しかったため、グラビアの仕事をしていることは隠していた岸さん。しかし、週刊プレイボーイに載ったときに、親戚がたまたま岸さんを見かけたことで、両親に連絡が。母親から鬼のように電話がかかってきて「アンタ今すぐ帰って来なさい!」と実家に呼び 戻された岸さん。

ドラマのようなシチュエーションで、テーブルの上にグラビア雑誌がおいてあり、「アンタこれ何? いい加減にしなさい」とまくしたてる母を横目に、「全国誌ってすごい!」と、それまで感じていなかった、自分の影響力の大きさを実感しました。

怒り心頭のお母さんは「今日は眠られへん夜を過ごす」という、捨て台詞を残してリビングを去ってしまうが、兄が間に入ってくれ、その場のパニックは収集したそう。

大阪から東京に通って仕事をしていたが、CMに出演したことにより仕事が急増! 両親にも内緒で上京を決意し、なんと一軒だけ内見して家まで決めてしまう。完全に上京してしまうと母が悲しむため、2拠点生活とし、リュック一つで大阪を飛び出すなど、岸さんの一度やると決めたことは貫く性格が垣間見えるエピソードでした。

最初は反対していた母親も、現在は応援してくれているそうで、実家には岸さんが載った雑誌がすべて保管されているそう。父親は多くを語らないタイプらしく、「グラビアについてどう思っているんだろう?」と思っていたとき、父親の部屋にある宝物入れの中に、自分が出ている雑誌の新聞広告の切り抜きが大事にしまわれているのを見つけ、応援してくれているんだなと実感したそう。

グラビアアイドルとして駆け抜けた20代

グラビアアイドルとしての仕事が増えてからは、とにかくスタイル維持が大変だったと語る岸さん。撮影の3日前からご飯を抜いて、ジュースクレンズのみで仕上げてくるも、現場には美味しそうなロケ弁が。岸さんがロケ弁に手をつけないと、撮影現場のみんなも食べられないため、撮影当日は食べる&撮影前日までに我慢する、というルーティンで撮影に臨んでいたそう。岸さんの気遣い屋な一面がよく分かるエピソードです。

若い頃は尖っていて、20代の頃はほとんど休みを取っていなかったという岸さん。休みがあると不安でとにかく仕事を入れてもらって、寝ることも疎かにしていたという。収録中に気絶することもあったそうで、高橋さんが「その頃だったんじゃない? 幻の原宿ロケは……(笑)」とつっこむと、現場は笑いに包まれた。

29歳の頃、ふと20代を振り返ったときに「プライベートの思い出が全然ないな」と思ったことからマインドが切り替わったそう。休日も仕事のための休みになっていて、もっとプライベートを大切に、休みは休みとして楽しもうというモードになった。これには高橋さんも「楽しいことをしている人のほうが魅力的に見えるもんね」と、深く共感している様子でした。

1 2 3 4 5
シェアお願いいたします
  • URLをコピーしました!
目次