◆サウナでの意外&素敵な「マイ・ルール」

――そういういい思い出があるサウナ、ほかにもいろいろありそうですね。

「そうですね。ありがたいことに、全国いろいろ訪ねさせてもらっていますから」

――「神戸サウナ&スパ」やお話に出た「りんくうの湯」は、友野さんにとっては地元の関西ですが、全国でいうとどんな施設が印象に残っていますか?

「『スカイスパYOKOHAMA』(神奈川)ですね。サウナの奥深さを感じたというか、あそこも倒れるようにととのいました(笑)」

――奥深さ?

「なんていうのかな……いろんな“好きな要素”が存在しているんです。14階の高さにあるサウナ室には窓があって、そこからの景色もリラックスできますし、サウナ室の木の香りや温度も湿度もとても好き。そこで静かに過ごすこともできるんですが、アウフグースのときはエンタメ感のある熱波サービスも提供してくれる。そうした静かさと楽しさが両立しているのもすごいいいんですよね」

――そうですね。そしてすべてが高クオリティーです。

「浴室全体の景色もすごく美しいし、サウナ室の温度と相性バッチリの冷たい水風呂や休憩スペースも十分にあって。イスが並べられているところに、上から本当に微風なんですが風が吹いてくる場所もあって。いろんなものが本当にバランスよく詰まっていて、隅から隅まで全部楽しめる感じなんですよね」

――じゃあ、東京や横浜での試合のときは。

「行っちゃいますね(笑)。やっぱり関東なんで人は多いんですが、必ずと言っていいほど行ってしまいます。そして行く度に……感動してしまいます」

――ありがとうございます。この連載では、このようにサウナでのエピソードを毎回うかがっていきたいのですが、初回の今回は「サウナでなんとなくやってしまうこと」を一つ教えてください

「なんだろう……素敵だなと思った施設ではタオルを買ってしまう、とかはありますね」

――いいですね。でも、タオルを売っていない施設もありますよね。

「そうなんです。『スカイスパYOKOHAMA』のものも欲しいんですけどね。あっ、そうだ! ロッカーの番号は、自分で選べるところは一年間、同じ番号にしています」

――なるほど。好きな数字とかですか?

「その年の目標の点数にしているんです。ちなみに、去年(2021~22シーズン)は『101』でした。あの……フィギュアスケートってショートプログラムとフリープログラムで構成されているんですけど」

――はい。

「トップ選手の目安としては……ショートでは100点という点数がやっぱり必要なんですよね。僕もその点数を常に越えたいと思って競技をしているんです」

――で、「101」に?

「そう。『100』を越えたい、越えてやるぞ、って。それで去年はずっとそれを目標にしながら、ロッカーは『101』に入れ続けました(笑)。そして……最後、世界選手権で100点越えを果たしたんです(※101.12)。ものすごく嬉しかったし、達成感もありました。ちょっと願掛けみたいですけど(笑)、なにか目標を明確にするためにもって思って、ひそかにロッカー番号に……」

――いいですね。そして……昨季は達成したんですね!

「はい。今年はまた新たな目標をたてているので、その達成を目指して頑張りつつ、サウナにも行きたいと思っています(笑)」

――その数字、シーズンが終わった時にこの連載でぜひ教えてください!

「分かりました! 来月……次回もよろしくお願いします!」

【友野一希(ともの・かずき)】
1998年5月15日生まれ。大阪府出身。
4歳よりスケートを始め、ジュニア時代から表現力の豊かさには高い評価があり、「氷上のエンターテイナー」や「ナニワのエンターテイナー」等とも称される。2021ー22年シーズンには、四大陸選手権で2位、世界選手権で6位。新シーズンもさらなる躍進を目指す。