
モイ~。
本日も祖師ヶ谷大蔵駅前にあるマイホームサウナ「自問自答」の休憩イスに横たわりながらこの原稿をスマホでポチポチ書いています。
10月5日(日)に大阪万博の北欧館で行われたフィンランド政府観光局公式イベント「Celebration of Sauna Life」のトークショーに登壇してきました。仕掛け人はこのSAUNA BROS.WEBの連載にも度々登場している僕のポジティブクレイジー仲間・フィンランド政府観光局の沼田晃一さん。「せっかく日本で(大阪で)万博があり、北欧館という箱があるんなら、ポジティブクレイジーを集めてフィンランドとサウナを楽しく発信しよう!」と今年の初めから動き出し、日本中から「沼田さんの愉快な仲間たち」が集結。僕もその内の一人としてありがたいことに声をかけていただきました。


僕は、何となんと! 能楽師の塩津圭介さんとサウナ対談トークショー。え? アマノって能楽の世界に精通してるの? って思ったそこのアナタ! お目が高い! そうです、わたくしアマノは能楽に精通していま…………せん!! 全く知らない世界です(笑)! それではなぜ能楽師の塩津さんと対談することになったかというと、ズバリ「沼田さん直感」。
「何かアマノさんと塩津さんが対談したら化学反応がおきて面白くなりそう」(沼田)とのこと…。
いや、これ「混ぜるなキケン」でしょ(苦笑)。しかも、モデレーターも付かず2人だけでメインテーマ「サウナ」を語るんですよ。スポーツの世界で生きてきたアマノが能楽師の方と「サウナ」テーマで話すって、もちろん人生初だし、情報量多すぎ! いったい何を話せばいいのよ! って最初はなりました。能楽師の塩津さんとはもちろん面識もないため、不安に駆られたアマノは、沼田さんに頼んで一度、塩津さんとのオンラインミーティングをセッティングしてもらいました。そしたらこの塩津さん、日本の伝統文化中の文化ど真ん中・能楽の世界の人とは思えないほどぶっ飛んでて(やはり沼田さんのポジティブクレイジー仲間)、面白くて、話し上手でサウナ好き。あっ、これは「混ぜたらキケンだったけど毒と毒で混ぜたらなぜだか中和されて大丈夫」って即座にビビッときました(笑)。そして僕自身も固くならず、サウナを楽しむ時と同じように「思考から感覚の世界への移行」で楽しんでやろうと気持ちが軽くなりましたね。
で、トークショー当日、塩津さんと対談してみたら、めちゃくちゃ楽しかったです。能楽とスポーツ、能楽とサウナ、スポーツとサウナ、能楽とスポーツとサウナ、なんだかんだ共通する要素や部分もあり、塩津さんがリードしてたくさん話してくれたので、客席の皆さんも聞いてて楽しかったと思います。



僕自身、「万博」と呼ばれるものに触れるのは、1985年「つくば万博」以来、40年ぶり。あの時はまだ中学生で、学校の友達と電車に乗ってつくば万博へ行って「4〜5時間待ち」が当たり前のパビリオンに並んだっけ。結局、3つくらいしかパビリオンは入れなかったけど、今でもその時の記憶があります。今回は、大阪万博に「観客」としてではなく「登壇者」として参加するわけですからね。40年前の自分にコソッと「オマエ、もっと深く万博と関わるぞ!」って教えてあげたいですよ(笑)。正直、「これが見たい」「あのパビリオンに行きたい」とか言うのは全然なくて、とにかく「大阪万博にオレは関わった」という事実を今後の「記憶」のためだけに行った感じです。小雨が降っていて、会場の外も中もどこもかしこも、超絶混んでて疲れたけど、大好きなサウナの話を沼田さんネットワークで日本中から集まった、サウナ大好きなメンバーと共に大阪万博という舞台で体験させてもらえたのは、一生の思い出になります。沼田さん、キーーートス!
ただひとつ! 究極に残念だったのは、『Celebration of Sauna Life』イベント終了後、本イベント登壇者やサポートスタッフは大阪万博内にある予約が取れない人気サウナ「万博サウナ・太陽のつぼみ」に特別に入れたこと!! 僕は、次の日午前中から仕事のため東京に戻らなければならず、泣く泣く会場を後にしなければならなかったんですよ!!! 後日、沼田さんからメンバー皆で楽し気に「太陽のつぼみ」で記念撮影する画像を見せられて「トークショー登壇よりもコッチのほうが永遠の想い出じゃん!」と悶絶しました…(泣)。
さて、今回はこの大阪万博の翌週、10月11日(土)に長野県野尻湖畔にある「The Sauna」で実施させてもらった「サウナ後にリクライニングチェアに横たわりながらクラシック生演奏を聴いたら、それでなくてもThe Sauna のサウナで超絶キマッてるのに、その先にある天井知らずの突き抜けた、気持ち良さを感じるのか??」という実証実験イベントの結果レポートをお届けします!

The Saunaってホントに素晴らしい !!
今回で「The Sauna」へ行くのは3回目なんですけど、毎回毎回「The Saunaサイコー!」「ビバ! The Sauna!」って思います(笑)。たくさんサイコーな要素はあるんですが長くなるのでベスト3だけ発表します。
まず3位が「ズバ抜けた非日常ロケーション」です。今回は長野駅からレンタカーでThe Saunaに向かいましたが、時間にして40分くらい。この行程が小学生時の遠足に向かうバス車内の心持ちなんですよね。街の喧騒を抜け、段々と自然豊かな田園エリアを車が進んでいくわけです。少し傾斜のある山道の道沿いにあるリンゴ畑なんかを眺めていると、日常生活で溜まっていた心のシコリみたいなものがスーーっと萎んでいくのを感じます。日常から非日常空間に突入することで、ポジティブで明るい気持ちで満たされる。The Sauna の手前にある「野尻湖ナウマンゾウ博物館」の看板サインが目に飛び込んで来る頃には、完全に非日常ロケーションに心はオールクリアに(笑)! 特に、大きすぎず、小さすぎず……野尻湖がこれまた良いんですよね。僕が行った時はいつも静かにたたずんでいて、湖面はいつも穏やか。3年前にフィンランドで見た湖の雰囲気と本当に似ているんですよ。誰に言われることなく、深く、深く、深~く鼻から思いっきり空気を吸いこんで口から吐き出していますからね。そんなこと都会で絶対やらないじゃないですか。
第2位は「施設の配置」ですね。現在、The Sauna は5つのサウナ小屋が敷地内に建ってるわけですが、それらの配置が近すぎず遠すぎずこれまた絶妙なんですよ。いきなり5棟を建てたわけではなく、1棟ずつ増やしていったとThe Sauna運営会社「LAMP」代表のマメさんから聞いたので、どこまで計画的に計算して配置したのか分からないですけど、母屋からでてサウナ施設全体を見渡せる位置からの風景はひとつのアート作品ですよ(好きすぎてホメ過ぎかもだけど)。
The sauna のシンボリックな木彫り看板、川からひいている水風呂、休憩スペース、そしてサウナ棟全てがバチコーンと1枚の画におさまるという! 特に僕が好きなのは、5棟それぞれのサウナ小屋の煙突から出る”煙と木々のコンビネーション”。燃焼の良い薪は、白煙ではなく「ほぼ透明」なので煙があまり見えないんですよ。たぶんですけど、サウナストーブに薪をくべて火がちゃんと燃え移る少し前だけ「白煙TIME」があるんではないかと。少し白い煙が煙突から木々の間を抜けて空へ消えていく様が、童謡「シャボン玉」の歌詞じゃないですけど、「屋根まで飛んで壊れて消えた」的な刹那を感じるんですよねー。いやぁ~、オレ感受性豊か(笑)!
第1位は、ぶっちぎりで「まさしくサウナのような施設スタッフ」です。
The saunaのスタッフってマメさんを筆頭に全然、肩肘張ってないんですよ。自然体というか…思考で感情をコントロールしていないというか。サービス業によくある、作り笑顔なんて存在しなくて、接していて心が洗われます。たぶんサウナのように「感覚」を大事に活動をしているんでしょうね。しかも意識してというより、The Saunaの環境により、自然とそうなってるような気がします。施設スタッフ=The Saunaなので、スタッフと接しているだけでその施設を感じられる。これってとっても大事なことですよね。タイプは違いますけど、ディズニーランドもそうじゃないですか。キャストと呼ばれる人たちが、ディスニーランドの一部でありディズニーランドそのものという。これはスポーツチームにも通じるもので、前職の川崎フロンターレでもスタッフの振る舞いからそのクラブのカラーを感じてもらうことを、僕はとても意識していたし、現職の南葛SCでも同じように意識して行動しています。特にスポーツクラブは「活気」が大事なので、いつものテンションより“3割増し”を自分に課して行動することで、自分が目指すクラブカラーに自分自身を近づけています。









