モイ~。
本日もマイサウナ施設、祖師ヶ谷大蔵駅前個室サウナ「自問自答」の休憩室でこの原稿をポチポチ書いています。
前号でも少し触れましたが、今年2月より東京都葛飾区からJリーグ入りを目指すサッカークラブ・南葛SCのプロモーション部長に就任し、鋭意活動中です。現在この原稿を作成しているのが3月中旬なので活動を始めて約1カ月半が経ちました。そしてSNS等で既に発表済みですが、「もうひとつの南葛SC」を合言葉に南葛サウナクラブ(SC)なるクラブ内団体を立ち上げました(笑)。この団体は僕が考えるサウナを活用した南葛SCの新しい地域密着、地域連動活動に賛同した南葛SCの選手及びクラブスタッフがメンバーです(※実際の南葛SCのSCは「サウナクラブ」ではなく「スポーツクラブ」の略です)。
その数、なんと総勢23名! クラブスタッフは僕と営業の能登ちゃんの2人なので、選手だけで21名が参加。クラブ選手総数は40名(南葛SCは他クラブと比べて今季選手数は多いほうです。ちなみにJリーグだと大体30名前後が普通)なので、実に半数の選手がこの南葛サウナクラブのメンバーとなりました(もちろん任意ですよ)。
知っている人間も少ない、一緒に活動した選手も少ない、新しい環境、新しい組織で自分の考えていることをカタチにしていくのは簡単ではないですよね。簡単ではないんですけど、ある程度短期間で成果を出す「コツ」があるんですよ。
今回は新組織で企画をカタチにするために僕が常に心掛けている「コツ」=「思考&行動」を、南葛SCに加入してたったの1カ月半で南葛サウナクラブ立ち上げた例をもとに紹介したいと思います。
名刺に「熱波師」と入れる
日々いろいろな方とミーティングをしますけど、その際のコミュニケーションで「表情」と「口調」、「口数」ってとても大事だと思っています。まずだいたい表情が明るい人は口調がとても快活で口数も多い気がします。表情で特に現れるのは「目」ですね。ことわざで「目は口ほどにものを言う」というのがありますが、まさにその通り。ミーティングしていて「あ~、この人やる気ないなぁ」とか「この話に興味ないなぁ」って相手の目をみると分かりますもんね。「目の色を変える」ってことわざもありますよね。実際、目の色が変わるなんてカラコン付けなければ変わりませんけど(笑)、やはり上記した通り、やる気ない人、興味ない人の目はイメージですが、とても「乾いて」見えますね(ドライアイかっ笑)。
ただ、これはこちらが相手の目を乾かせてしまっている=ノセることができていないってこともあります。どちらかというと、最初からノリが良く表情も明るく口数も多い人のほうが少ないですしね。
僕は初めての人と話すときに大事にしているのは、いきなり本題には入らず、関係のないどうでもいい共有できる話を探って会話をするようにしています。
ただ初めて会った人にいきなり「好きな食べ物はなんですか?」とか「行ったことのある海外ってどこですか?」とか「好きな芸能人って誰ですか?」って圧倒的に不自然で圧倒的に怪しいですよね。何か相手と盛り上がれる共通の話題から入りたいがトピックの「きっかけ」がほしい。
そこで僕が実際にやっているのが、肩書の部分に「熱波師」と書いた名刺を渡すことです。初めての人と必ず最初に行う儀式、それが名刺交換です。皆さんが名刺交換の際に気にするのって、名刺を両手で渡す、名刺を相手の高さより「下」に差し出すという「礼儀」の部分だけで、名刺交換によって相手との仲が深まることはありません。むしろ礼儀を重んじるばかりなのか、緊張感が漂って、その後のコミュニケーションも硬くなりません?
相手とのどうでもいい共有の話題の「きっかけ」はこの「熱波師」という魔法の3文字を入れるだけですべて解決できます。
まず、初めて会う方で、もともとサウナが好きな人ならば、だいたい僕の名刺を見て「アマノさん熱波師なんですか!?」「僕もサウナ好きなんです」と先方から言ってきますね。
もうそうしたら、しめたものですよ。
「そうなんですよ、熱波検定を受講してライセンス持っているんですよ」→「横浜の鶴見にあるお風呂の国で取得して……」→「その検定の内容が……」→「ちなみに〇〇さんはどこのサウナへ行っているんですか?」→「あ~! そのサウナ行ったことあります(もしくは、あ~そこのサウナ、行ったことなくって行ってみたいと思っていたんですよ)」みたいな感じでサウナ話で永遠盛り上がれます(笑)。もうその時の先方の目は潤いまくっていて、表情も柔らかく、サウナ話で会話が弾み、先方の口数も多い。そこから本題に移っていくと、そのままの「ノリ」がキープされて明るく前向きなミーティングになります。
えっ!? それじゃあサウナに興味ない人はどーなるの? とお思いのそこのアナタ! これがサウナに興味がない人、サウナをあまり知らない人でも共有できるものをさ探る「きっかけ」を掴めるのでモーマンタイ!
まず上記の人と名刺交換すると「ここに書いてある熱波師っていったい何ですか?」とたいてい聞いてきます。もうそうしたら、しめたものです。「熱波師というのはですね、サウナ室の中にいる人に気持ちよくなっていただく熱風を送る人のことなんですよ」「決して、松岡修造さんのように“熱血漢”なわけではありません!」みたいな会話が生まれる。すると「私、サウナへ行ったことないんですよ(もしくは苦手なんですよ)」と返答があります。
そうしたら「サウナ苦手な方ってあの熱さに我慢できないとか、水風呂が耐えられないとかですもんね。〇〇さんはサウナへ行かなくても温泉とかは行かれるんですか?」みたいな感じで、サウナ以外のトピックにスムーズに移行しやすくなります。「サウナ後に食べるものが全て美味しく感じて……ちなみに〇〇さんって好きな食べ物なんですか?」とかね。これで、サウナに興味ない人とも、本題に入る前にどうでもいい共有する話で盛り上がれます!
サッカーでも他のスポーツでもそうですけど、ウォーミングアップ(準備運動)って大事じゃないですか。いきなりエンジン全開なんて無理無理。まずは初対面でカチカチに固まった相手の心をほぐして温めるウォーミングアップが必要です。その会話のきっかけづくりとして名刺に何か「趣味、特技肩書」を入れることは有効だと思います。
僕は川崎フロンターレ時代も名刺に「熱波師」と入れていました。立ち上げた会社の名刺にも「熱波師」と入れています。そして南葛SCプロモーション部長の名刺にもお願いして「熱波師」と入れてもらっています。2月からスタートした南葛SCでの活動時、この「熱波師」入り名刺交換で企画協力をしてもらいたい人とのコミュニケーションは格段にアップしましたね。まだ会って1、2回でも数年前からの知り合いレベルまで持っていくことができます(笑)。