ホテルなのに、サウナ施設のような大浴場!
各浴場には男湯・女湯に、本格サウナが2室ずつ完備されています(※朝は男女入れ替え)。ここのサウナは凄い……というよりも、ここの大浴場はすごい。サウナ室の良さはもちろん、大浴場にある3つの浴槽のうち2つが水風呂(!)。それもしっかり深い。外気浴の椅子は座ったときに見える景色までもが、最高の瞬間に向けて設計されているよう。
「武雄の自然を活かした、ほかにはない自慢のサウナです。プライベートサウナ2室を含むすべてのサウナは温熱環境・空気環境にこだわり、それぞれ異なる特徴をもっています」(西村さん)。
SUMIサウナ(男性)
男湯の「SUMI」サウナは、ゆっくりと明るさが変化する照明により自分と向き合えるメディテーションサウナで、文字どおり“炭”を彷彿とさせる黒を基調とした落ち着いた空間。

定員は8名。ストーブは「HARVIA」製で、温度は90℃。セルフロウリュが可能。ゆっくりと照度が変化するゆらぎの照明や室内に流れる癒しのBGMも手伝って、瞑想するにはもってこいのサウナです。
MAKI+BONA(男性)
さらに「MAKI+BONA」はケンズメタルワーク製の特注薪ストーブとベンチ下格納式電熱線ヒーターボナサームを併用した薪サウナと乾式サウナのハイブリッド。設定こそ85℃と幾分低めではあるものの、背面に設置されたボナサームと薪ストーブのロウリュによって、体感温度は十分。

「ストーブに積まれた山盛りのサウナストーンの中には、ロビーにも置かれた黒牟田焼のストーンも混ざっているので探してみてください」(西村さん)。

こちらもボナのオートロウリュに加えてセルフロウリュが可能で、長めのラドルを手に煙突手前をめがけてアロマ水を掛けると、ふんだんに使用された壁材のヒノキとストーブで焼けた薪の香りも相まって、何とも言えない心地よさ。
座って正面の壁いっぱいに開いた窓から飛び込んでくる武雄の風景は、まるで絵画のよう。定員は10名ですが、この大きめの窓によって開放感があります。

KUROMUTAトンバイサウナ(女性)

女湯のメインサウナ「KUROMUTAトンバイ」は、その名が示すよう黒牟田焼の登り窯で使用されたトンバイ(塊状の耐火煉瓦)と棚板(板状の耐火煉瓦)を壁材に用いた重厚感が漂うサウナ。壁に貼られた棚板は厚みがおおよそ5㎝もあることから輻射熱と蓄熱性が高く、2基を備えた「HARVIA」製ストーブのパワフルな熱がダイレクトに全身へと伝わってきます。


毎時00分、20分、40分のオートロウリュに加えて自動蒸気加湿装置を設置しているので、サウナ室内は常に快適な温熱環境を持続。登り窯の形状を模した天井は3段の高低差を設けているため、座る場所によって温度帯が変わる一粒で何度でもおいしい設計。

「MAKI+BONA」と同じくストーブの上に開いた窓からは外気浴スペース越しの緑が望め、「OND HOTEL」で一番人気のサウナであることもうなずける心地よさ(西村さんもお気に入りとのこと)。定員も18人と広めの作りになっているため、ゆったりとした時を過ごすことができるでしょう。

STEAMサウナ(女性)

もう一つの「STEAM」サウナは、武雄由来のハーブ、レモングラスを存分に使用。黒牟田焼の特注陶板が貼られたベンチには電熱ヒーターが埋め込められ、肘掛けのボタンを押すと背面から湯が流れる仕組みになっています(※季節によっては水に変わります)。こちらの定員は8名です。

男女とも水風呂が2つ!!
サウナで蒸された後はシャワーで汗を流して水風呂に。水圧からして、すでにいい感じです(シャワーの勢いが足りないと残念に思う人も多いのでは?)。
男女とも、しゃがんで浸かるにはちょうどいい水深85cmの水風呂と段差のある1.2~1.5m(※女湯は1.1~1.35m)の立って入れる水風呂が内風呂と露天にそれぞれ一つずつ。絶対にやってはいけないことですが、深い方の水風呂は思わず泳ぎたくなる広さです。




飲めるほど良質な武雄の地下水を汲み上げて、季節によって温度を調整。それぞれ13~15℃、8~10℃ほどとキンキンなので、水風呂好きにはたまりません(※温度設定は季節、イベントなどで変わることもあり)。
思い切り深呼吸したくなる外気浴
水風呂を出たすぐ先にある外気浴スペースの圧倒的な気持ちよさは、「OND HOTEL」を訪れた際ぜひ味わっていただきたいものの一つ。板張りのテラスにはデッキチェアとインフィニティチェアがズラリと並んでいるため、“ととのい”放題。見上げれば空、周りは山々と庭の木々――。何とも表現しがたい至福の時が、ここにはあります。




サウナともども余裕を持たせた作りのため、よほど混まない限りは並ばずに過ごせるところもリラックスできる理由。うず高く積まれたふかふかのサウナマット、眼鏡置きやサウナハットを賭けるフック、イスの下の足置きなど、細かな気配りもストレスを感じさせません。
自分のペースでサウナに入った後は、脱衣所の給水機で水分補給を。1Fのラウンジ「Lounge dining Lepo」には日替わりのデトックスウォーターもあるので、こちらもお忘れなく(※取材当日はオレンジとキウイフルーツ、レモン、アップルミントのブレンド水でした)。

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