ロビーから地下に降りると、廊下の奥にシューズボックスが。鍵付きなので、温泉や温浴施設でありがちな脱いだ自分のスリッパを他の人が……なんて、心配は無用。

ここからは素足に気持ちのいい畳敷きとなっていて、男湯・女湯とも、その奥にある脱衣所のロッカーは44人分。洗面台が2人分。化粧台が4人分。オープンから1年半ほどしか経っていないので当たり前ではありますが、どこを見渡しても新しく隅々まで清掃が行き届いています。
もちろん、ドライヤーをはじめ「吟味に吟味を重ねた」(西村さん)というアメニティも充実。「雪肌精」をはじめ、特に女性にはうれしいラインナップです。
そして脱衣所から中へ続く二重扉を開けると、シックな色合いが落ち着く浴場が目の前に。正面には大きな開口部分があり、武雄の雄大な自然が望める作り。庭の木々と遠くに見える山々が否応なしに旅行気分を盛り上げてくれます。

「当ホテルをリノベーションする前にはガラス戸がありましたが、それを取り外してオープンにしました。夜間にはライトアップも。秋には紅葉、春には桜を眺め、初夏には新緑の香りを楽しみながら温泉にお入りください。春のウグイスなど、小鳥のさえずりもいいBGMになるかと思います」(西村さん)。
ほのかに暗い浴場の向こうに見える青い空と緑……。初めて(旧)国立競技場でサッカーのナイトゲームを観戦した際、階段を上るとライトに照らされたピッチが目に飛び込んできたときのあの感動、とでも言いましょうか。個人的には、それくらいインパクトのある大窓からの眺めでした。

なお、1300年前からこんこんと湧き出る武雄温泉の泉質は、炭酸水素イオン、ナトリウムイオンを含んだPH値9.15のアルカリ性単純温泉。PH7.5以上の温泉は保温性に優れていることから通称「美人の湯」と呼ばれていて、疲労回復、神経痛、健康増進などにも効能が期待されるそう。

また温度は40℃(源泉は32℃前後)ほどと、老若男女問わず入りやすい設定とってなっています。
洗い場は男女とも6人分。1人1人のスペースは余裕があり、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープは、すべて「ハジマリ オーガニック」で揃えられ、女性や肌の弱い人、お子さまのことも考えた心配り。浴場の出入口に置かれたディフューザーからほのかに漂うアロマの香りも含めて、お客さまファーストの印象です。
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