男性フロアは水風呂も3種。休憩スペースも圧巻の充実ぶり!
深さも水温も交代浴も。バラエティーに富んだ3種の水風呂
3種のどれも個性的なサウナ室を出たあとの水風呂は、これまた3種がスタンバイ。
まずは最深部が163センチという、深水風呂。6段のステップは……向こうが見えません!
上りきると、この光景! 浴槽内のステップは3段。いや〜、下りがいがありますし、もし全身浸かりたくないという方は途中の段でゆったり過ごしてください。
水温は、やさし目の15〜16℃前後。いいですねぇ。このくらいの温度帯で全身すべてを曲げずに水に包まれるのは、個人的にめっちゃ好き。
深い水風呂で、あまりにキンキンの冷たさだと……ときに危機感を覚えることもあったりするので(※個人の感想です)、ありそうであまりなかった、ゆったりクールダウンできる、この深水風呂。大歓迎かもしれません。
2つ目の水風呂。こちらは水深50センチほど(膝くらいです)で水温は12℃前後。やはりキンキンが欲しいという人だったり、一瞬だけここに体を横たえ、すぐにやさし目の水温の水風呂へと「はしご」したい派の人。コレもいいですよ!
もうひとつ。約33℃の“不感温度”の浴槽も見逃せません。12℃前後からのこちら、15〜16℃からのこちらなど、冷々交代浴のし放題&試し放題!
なお、“浴槽くくり”で言うと、42〜43℃ほどの白湯もあります。仕上げだったり、サウナ室前の下茹でがお好きな方、安心してください!
数も広さも“ととのい難民知らず”。ノンアルビールも飲み放題って……!!
休憩スペースも実に充実。とにかくイスの数が……たくさん!
“外気浴”ではないけれど、窓から外気を取り入れられつつ、天井でシーリングファンが静かに回っている「半外気浴スペース」もあります。
イスも、Lafmaのインフィニティタイプのもの、ディレクターズチェアから好みのパターンを選べます。
さらに……ちょっと驚いてしまったのがフリードリンクコーナー。
デトックスウォーターだけでなく、ペプシにデカビタC、ダカラにデカラ、烏龍茶etc.と、種類豊富なディスペンサー。
そしてノンアルコールビールのサーバーが。
すべて、飲み放題です!
休憩スペースそばに、フェイスタオルが積まれているのも嬉しいですし。
乱雑になってしまいがちなサウナマットも、こんな吊り下げ式のスタイルならお互い気持ち良い空間をキープしようという雰囲気になる気がします。
女性フロアの「着衣」エリア……ここ、オススメです!
2階の女性用フロアは、大きく分けて「着衣」と「脱衣」の2つのスペースになっています。
早く「脱衣」のスペース=浴室やサウナ室が見たいという方もいらっしゃるとは思いますが……まずは「着衣」エリアから紹介していきますね。実はこのエリアに、この「TOTOPA」の女性用フロアの、最大の特徴ともいえそうなスポットがあるんです!
まずはフロントで手渡される館内着に着替えます。ノースリーブのトップスとショートパンツ、それにガウンの3点セット。汗をかいても張りつかない、軽量メッシュ素材が肌に心地いいですね。
こちらは「呼吸ルーム」と名付けられた、天井部分に竹がドーム状に組まれたスペース。覗いただけで心が落ち着いてしまいそうなビジュアルですが、一歩足を踏み入れてみると……床暖房が効いていて、お茶やハーブの香りが漂いつつ、耳には「ぴちょん、ぴちょん……」という水琴窟の滴の音が。まずここで小休止というか、ウォーミングアップをするのもいいかもしれません。
この「すちこ」という部屋は、薬草スチームの“蒸し湯”です。
小上がり上の仕切られたスペースに専用のタオルを敷いて体を横たえると、下からじんわりと薬草の香りに満ちた蒸気が。
敷かれているのは、和のハーブとも称される「石菖(せきしょう)」。胃腸をあたためたり、鎮痛や鎮静などの効果があるともいわれています。
床下からの熱に加えて、室内に2つある巨大な「せいろ」からも蒸気がジワジワ〜ッ。
また、天井にほど近い部分から、ボナヒーターによる熱も送り出されています。
設定温度はおよそ68℃ほど。もちろん湿度もかなりあるので、すぐに汗が出てくるほか、呼吸や肌・毛穴を通して体の内側にも染み込んでいくような感覚がいいですね。
大分県別府市の「鉄輪(かんなわ)むし湯」を現代的、都市型にアップデートしたというこの「すちこ」。体験してみる価値、大アリです!
さて、すぐ横には汗をひかせる「コールドルーム」(最低温度は8℃ほどだそう)がスタンバイ。無理のない程度に、「すちこ」との往復を楽しんでみてください。
化粧水がここに置いてあるのも……女性には嬉しいですよね。
女性用フロアには、この着衣エリアにフリードリンクコーナーが。デトックスウォーター、ハーブティーなどで体内をととのえるのも良し! 男性用フロア同様、ノンアルコールビールのサーバーもあるので……お好みならそちらで水分補給を。
フロアのあちこちに、このようなチェアが並んでいるほか、奥を見ると、ちょっとしたコワーキングスペースも。休憩場所にも事欠かない、心身ともにゆるめられる空間です。
香りが愉しい女性サウナ室。浴後の美容アイテムも◎
それでは「脱衣」スペースへ。はい、そうです。浴室ですね。
大きな「着衣」のスペースがある分、男性用の浴室よりはだいぶ小ぶりですが体や髪を洗うシャワー、サウナ室、水風呂、白湯の浴槽などが男湯同様に揃っています。
浴室の最奥部で「かおるこ」と表示されているのが、サウナ室です。
全体的に暗めの調光。床や壁、座面も黒で統一されていて、シンプルでスタイリッシュな雰囲気ですね。
その「黒い空間」で一際目立つのが、この板材。香りが強いことでも知られるクスノキがあしらわれています。
「かおるこ」というネーミング、このクスノキの板から命名されたんでしょうね。森の中を歩いているような、少し漢方のような、爽やかな香りが室内中に漂っています。
このサウナ室ではセルフロウリュが出来るのですが、このクスノキの板へのウォーリュ(壁=ウォールへのロウリュ)も可能! 約90℃ほどの設定温度とロウリュで、しっかりあたたまることができます。
う〜ん、ウォーリュするとさらに香りが広がりますね。
水風呂はサウナ室を出て数歩の位置にスタンバイ。水温は16℃前後に設定されています。
男性用浴室同様に、外気を取り込める半外気浴スペースも完備。カーテンがあるので……明るく開放的なのに安心ですね♪
パウダーエリアに、カラフルに並んだ美容アイテムは女優のMEGUMIがセレクトしたもの。導入美容液、化粧水、美容液にクリーム……。浴後のうるおいに必要なものはすべて揃っちゃっているのでは?
保湿用のパックも1人1枚。好きなものをチョイスできます!
とどめはこちら。はい、ヘアドライヤーもヘアアイロンもRefaです。う〜ん、パーフェクトかも!?
まとめ:男女フロアの入れ替えってあるの?
さて。駆け足になってしまいましたが、「TOTOPA」の浴室フロアをリポートしてみました。
冒頭にも記しましたが、男性用フロア、女性用フロアとも、従来のサウナの文脈を踏まえたうえで、それぞれさらに新しい「楽しみ方」を提案しているように感じます。
この「TOTOPA」ですが、首都圏でスーパー銭湯チェーン「おふろの王様」を展開(10店舗)する東京建物株式会社の、都市型スパの新ブランド1号店。そして、ととのえ親方こと松尾大さん率いるTTNEがプロデュースに名を連ねています。
温浴施設やサウナの“プロ”たちが、この施設にどんな思いを込めて、また、今後はどんな施設を作っていくのか。想像すると楽しみが広がりませんか?
実は、今回の取材の際に、そうした「TOTOPA」の“仕掛け人”たちにお話をうかがうことが出来ました。近日にでも、第2弾記事としてUPできたらと考えています。
あ、まだ決定ではないということですが、この「TOTOPA」では男女フロアの入れ替えも予定はしているとのことです。気になる方は、ぜひHPやSNSなどをチェックしてみてください!
TOTOPA 都立明治公園店
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町5-7 都立明治公園内A棟2階3階
営業時間:前11:00〜後11:00(後10:00最終受付) 年中無休
料金:[1時間まで]1,980円 [1〜3時間]3,980円 [3時間〜] 5,980円(すべて税抜)
※その他の情報は公式Instagram(@totopatokyo)と公式HPをご確認ください
撮影/佐藤佑一(一部写真は編集部撮影)