お客様ファースト!築地「トーセイホテル」アップデートを完全紹介

2023年9月、築地場外市場にオープンした「トーセイホテルココネ 築地銀座プレミア」。都営大江戸線の築地市場駅から徒歩約5分、銀座エリアからも徒歩圏内の好アクセスな場所にたたずむ同ホテルは、本格的なサウナが設置された大浴場つき。しかも、日帰り入浴を楽しむこともできるんです(施設全貌はこちらから)! いったいどのようなサウナになっているのか、こだわりのポイントなどを「トーセイホテル ココネ築地銀座プレミア」広報の田村友香さん(以下、田村さん)、さらに大浴場に勤務するサウナ好きスタッフの方にお話を聞きました。

目次

快適に過ごすために、計算された配置

――はじめに、サウナ室について教えてください。

「ストーブは男女ともMETOS社のikiを採用しています。室内温度は約100℃に。男女でレイアウトは変わりますが、ともに3段で10人以上入ることができます。座面の広さもポイントで、2段目、3段目に座っている人が足を下ろしても前に座っている人の背中に当たらないような広さを確保しています」

――水風呂のこだわりはありますか?

「約85㎝と深めの作りにしています。サウナを導入するからにはサウナ利用者にご満足いただけるような水風呂を設置したいと思ったんです。ちなみに、サウナ、水風呂、ととのい椅子までの動線が良いのがこだわりです」

――確かにあの動線は魅力的ですね。ととのい椅子にもこだわりはありますか?

「ととのい椅子のスペースと浴槽までの距離を測り、椅子に座って足を伸ばしても、通行する方の妨げにならない距離感になるようなサイズの椅子を選定しています。適切な距離がとれる椅子の中でも、座面が大きくゆったりと座れるものにしましたこだわりです」

――計算された休憩スペースの設定だったんですね。さらに浴室には、お風呂は炭酸泉と白湯の2種類がありますが、2つを設置された理由、また、炭酸泉と白湯を選ばれた理由を教えてください。

「炭酸泉はさまざまな温浴施設で取り入れられており、非常に人気の高いお風呂であることを認識しています。ホテルらしいぜいたくな空間を目指しておりましたので、導入を決めました。また、炭酸泉をぬるめに設定する一方で、白湯は高めの温度設定にし、2つの入浴の違いを楽しんでいただきたく、それぞれの温度設定にしています」

築地だからこその楽しみ方

――この築地という土地柄、いろいろと利用されるタイミングがありそうですね。

「そうですね。さまざまな楽しみ方があると思うのですが、例えば、仕事帰りや築地で食べ歩きをしてそろそろ疲れたかな、という時にフラッと立ち寄ってもらえればと思います。逆にサウナやお風呂に入りすっきりした後で、食べ歩きや観光をする利用方法もいいかもですね。お客さまにあった方法で利用していただければと思います」

――築地といえば”食”のイメージがあるので食べ歩きの前後でサウナを楽しむのはいいですね。ちなみにホテル内で食事ができる場所もあるのですか?

「ホテル内には朝食とバーが楽しめる『レストランBistro COCONE』(朝食利用=前7:00~10:00、バー利用=後5:00~11:00)があります。バーは宿泊者以外の方の利用もできるので、立ち寄っていただきたいですね」

――メニューにはサ飯もあったりしますか?

「実は、レストランスタッフがサウナ室や大浴場を利用した方向けの食事や飲み物を考えているところです。健康に気を使う方も多いので、そういった方々に喜んでいただけるようなものを考えているようです。」

“極上席”を考えたサウナ好きスタッフの方にインタビュー

広報の田村さんにお話を伺いましたが、お客様と直に接する機会が多いスタッフの方のインタビューをお届けします。サウナ好きで、“極上席”(極上席の説明はこちらから)を設置された方です。

――田村さんから、「極上席はサウナ好きのスタッフが提案し設置した」とお伺いしました。設置されたきっかけやこだわりを教えてください。

「特別な空間づくりをお客様へ提供していくにあたり、サウナ好きの心として外気浴はかかせないと感じましたが、当施設は外気浴が出来ない造りになっています。そこで思いついたのが外気を取り入れる配管の下に椅子を設置すること。そこは1カ所しかない特別な空間ということもあり“極上席”を設置いたしました」

――実際に、極上席の反響はいかがでしょうか?

「そうですね。極上席は1席しかないこともあり特別感があるのか、当館では人気の『ととのい』場所です。クールダウンされたい方、また水風呂が苦手な方がくつろがれています」

――極上席の他に、スタッフのみなさまのアイデアで設置されたものなどはあるのでしょうか?

「『ととのい椅子』は当初、5脚用意しておりましたが、来館数の上昇とともにととのい場所が足りなくなったので、デッドスペースとなる場所へ増設いたしました。それから、サウナ室前にあるメガネやタオルなどが置けるラックもオープン後に、設置したものです。そのほか、開業当初、サウナ室温度は90℃前後だったのですが、お客様の口コミなどを参考に100℃に変更いたしました。高温サウナとして評判も良くなりましたね」

――今後、取り入れていきたいこともあれば教えてほしいです。

「当施設のサウナはMETOS社が展開するikiを採用しています。ロウリュやアウフグースの運用を開始すれば、より本格的なサウナが楽しめると思うので、さらに多くのサウナ好き利用していただければと思います。最高のロウリュとアウフグースが実現できるよう模索中でございます」

実は、「トーセイホテルココネ 築地銀座プレミア」に訪れる前は、「ホテル付帯のサウナということで、あくまでも主役はホテル。サウナ室はコンパクトな作りになっているのでは……?」。そのような想像をしていましたが、いい意味で裏切られました。

サウナ室の十分な広さや充実したお風呂、ホスピタリティーあふれるサービスに思わずため息がでてしまう快適さ。極上の時間を過ごすことができるはずです。

また、サウナの温度変更や“ととのい椅子”の増設、“極上席”の設置など、お客様のことを考え、日々アップデートをしている部分にも感動。いつ行っても至高の時間が味わえそう。次回は、なぜ築地にサウナ室と大浴場付きで日帰り入浴ができるホテルをオープンされたのか、オープンまでのエピソードなどについて聞いていきます。

トーセイホテル ココネ築地銀座プレミア
■住所:東京都中央区築地6丁目23-8
■営業時間:前10:00〜深0:00(最終入場=後11:30)※前7:00~10:00は宿泊者専用
■料金:日帰り利用(バスタオル付)=大人1,500円、小学生750円
その他詳細は公式HP(https://tosei-hotel.co.jp/tsukijiginzapremier/)からご確認ください。

撮影/田中健児
取材・文/平井久美子

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