4月23日オープン「サウナヨーガン福岡天神」潜入取材レポ②体験編

4月中旬、福岡県福岡市天神にグランドオープン予定の「サウナヨーガン福岡天神」。福岡市地下鉄空港線天神駅から徒歩8分。“YOGAN”の名の通り、山の頂上から溶岩が吹き上げるイラストが描かれた黒い看板が目印です。溶岩たるゆえんは、また後ほど。

今回は、そんな九州最大の繁華街に新しく誕生するサウナ施設に潜入。オープンを控えあわただしい中、サウナ体験をさせていただきました。

目次

新たな都市型サウナが福岡の中心に!

「サウナヨーガン福岡天神」は、天神駅1番出口を出て、明治通りを100mほど。天神西の交差点を右に曲がって昭和通りを渡った先にある通称・親富孝通り(かつての親不孝通り、正式には、天神よろず町通り)を、博多湾方面に歩いてしばらく(※出張者や旅行者など土地勘のない人は、西1番出口を出て200mほど。舞鶴一丁目の交差点を右折、親富孝通りへ……というコースの方がシンプルでわかりやすいかもしれません)。

長浜公園の先を左に曲がると、福岡の老舗ビジネスホテル「平和台ホテル天神」の、青い看板が右手に見えてきます。体感として、大通りや繁華街を歩くため8分よりも近く感じました。

「サウナヨーガン福岡博多天神」は、ホテルの9階にあります。2階にはリーズナブルな価格ながら新鮮な海鮮料理が味わえる「長浜まんさく鮨」もありますが、周辺には屋台風居酒屋など飲食店がたくさん。さすがは、九州最大の繁華街。サウナ後のサ飯(サウナ飯)にも困らなさそうです。

スキマでサウナ&7173の法則とは?

エレベーターに乗って9階へ到着。ドアが開くと、モノトーンを基調としたスタイリッシュなエントランスが広がります。壁には、冒頭で述べた“SAUNA YOGAN”と書かれたパネルが。そこには「スキマでサウナ」、「7173の法則」の文字。

これは「サウナヨーガン福岡天神」のコンセプト「ビジネスや出張の“スキマ”でととのえる」ための提案。「7173」は、サウナ7分、水風呂1分、外気浴7分の3セットで、着替えやシャワーなどを含めて1時間で終えられるという目安を意味したものです。

「商談や会食前、観光の途中といった、ちょっとした‟スキマ”時間にも活用してほしい」との思いから、料金プランは、7173でととのえる1時間が基本(平日1400円、土日祝日1800円、延長30分毎+500円)。

スタイリッシュな内装とインテリア

エントランスの先にある受付で、靴箱のカギと更衣室のカギを交換。
受付の横には、立ち飲みスペースや「サウナヨーガン」のグッズ売り場が。

リストキーを受け取ったら更衣室へ。同じ番号のロッカーを使います。カギのナンバーは62番までありますが、4、9という不吉とされる数字をのぞいているため、実際は最大42名分。キャリーケースをあずけられる大型ロッカーも8名分用意されているので、大きな荷物を抱えた出張者や旅行者には、うれしい限りです。

洗面所は4台。化粧水、乳液、洗顔料+メーク落とし。髪に潤いを与えながらすぐ乾くと評判のKINUJOヘアドライヤーといったアメニティーも充実。

さて、着替えも終わったところで、いよいよサウナ室へ行ってみましょう!

“ヨーガン”なワケはメーンサウナに!

サウナ室は全3室で、パブリックサウナは男性専用の「溶岩 -Yogan-」と「夜響 -Yakyo-」、家族や女性もととのえるプライベートサウナ「緑 -Green-」があります。

まずは、サウナ室手前のシャワーエリアで汗を落として、メーンサウナとなる「溶岩 -Yogan-」で1セットめ。入口には「灼熱のサウナ 溶岩」と書かれたプレートが。灼熱……? 溶岩……?

扉を開けると定員は17名ほどの広さ。座る、横になれる、さまざま形式の座面が3段。Harviaのフィンランド式サウナストーブと、サンバーニングの遠赤外線ストーブの2基が導入され、遠赤外線ストーブが体の中からじんわりと温めてくれるのと同時に、フィンランド式ストーブが体の外からもジュワーと温めてくれます。そう、体の中と外からダブルでアチアチ状態に。

温度はオープン後のお客様の声を聞きながら調整していきたいとのことですが、MAXで100℃。輻射熱を意識して、壁材に遠赤外線効果や高い蓄熱効果が期待できる、鹿児島県桜島の「溶岩石」を使用。「サウナ“ヨーガン”」というネーミングはココから!

座る、寝る……さまざまなスタイルの椅子が設置されている
遠赤外線ストーブ

加湿機やオートロウリュによって、常に適度な湿度を維持。フィンラド式ストーブは10分毎に、遠赤外線ストーブは30分毎にオートロウリュが行われます。つまり、30分に1回(00分と30分には)2台のストーブに同時にアロマ水が噴射されます! みなさん、タイミングを逃さないよう。

ストーブとストーブの間には、暖炉のような蒸気発生器が。こちらの上には、熊本県阿蘇の「溶岩石」が置かれていて、赤くライトアップされることで、蒸気とライトの光がメラメラと……より“溶岩感”を演出します。

中央にあるのが蒸気発生器。

また室内には常にフレッシュエアーを取り込んでいて、温度・湿度・輻射熱はもちろん、給気・排気も万全。とことんサウナ室の「熱さ」を構成する要素にこだわったことで、サウナに入浴する時間があまりない忙しい人でも短時間=“スキマ”時間で効果的な発汗を促すことを可能にしたそうです。

実際、「溶岩 -Yogan-」の温度からの同時ロウリュ、取材当日はアンダー100℃だったにもかかわらず、なかなかの熱さでしたね。これならば仕事の合間に入るビジネスマ機ンも1時間で“ととのう”はず。

落ち着ける水風呂と内気浴スペース

7173の目安に従って7分でサウナ室「溶岩 -Yogan-」を出ると……目の前に水風呂と内気浴スペースがお目見え。「サウナヨーガン福岡天神」のある9階は、もともとホテルの客室15室があったため、構造上の理由から水風呂は重すぎるので作れない、と判断されたのですが、サウナ好きのオーナーが尽力。一度スケルトンして土台に鉄骨を2本通すことで、この難題をクリア。晴れて、しゃがめば3名は十分に入れる大きめの水風呂を、設置することができました。

1分で水風呂を出て、すぐ横には内気浴スペースが。ドアを開けると外には外気浴スペースも。この動線も計算されたもの。シャワー→サウナ室→水風呂→内気浴・外気浴に至るまでの流れって重要ですよね~。全面すのこ敷きの床も水はけがよく足裏に快適でした。

ちなみに、水風呂の水温は16℃(チラーあり)。ビギナーからヘビーサウナーまで、誰が入っても気持ちよく感じる温度で、1人であれば仰向けになって入れます。

内気浴スペースのととのいイスは、サウナ好きの間で「座り心地が最高」と話題になっているLafumaのリクライニングチェア。背もたれに身を任せたままスムーズに無段階でリクライニングして、背を最大に倒した角度が127度、無重力状態に最も近い、いわゆる「ゼロ グラビティ ポジション」になるため、ほどよい照明の妙も相まって、最高の“全身脱力”へといざなってくれます。

音でもととのう⁉ 新機軸のサウナ室

そして2セットめは、入口に「音のサウナ」と書かれた「夜響 -Yakyo-」で。こちらはその名の通り“音”にこだわった定員7名ほどのサウナ室。セルフロウリュも楽しめるメディテーションサウナで、室温は90℃ほど。高級スピーカーや、コンサート専用ホールで使用される音響拡散体の音響効果によって、今までにない安らぎのサウナ時間を感じられます。メディテーションサウナで汗をかきながら頭のなかもカラッポに。新しいアイデアが浮かぶかもしれません。

なお、この音響拡散体は、先の内気浴スペースにも設置。スピーカーの位置もまだまだ微調整中という妥協のないこだわりが、これからいい施設になっていくんだろうな~と予感させました。取材時でも心地よい環境を感じられましたが、調整後はどんな音が聞こえるのか? オープンが楽しみです。

「夜響 -Yakyo-」も7分。先ほどとは別の水風呂で1分。シャワーを浴びた後は、備え付けのポンチョとサウナハットを身に着けて、「サウナヨーガン福岡天神」の自慢の一つ屋上外気浴スペースへ向かいます。

順次オープン予定の屋上外気浴スペースがとにかくすごい

時刻は午後7時。ランタンを手に取って階段を上ると……。

見てください、この広さ、開放感! これを生で見たら、競泳のメダリストじゃなくても叫びますね。「チョ~、気持ちいい!」。福岡の方であれば「バリ、気持ちよか~!」でしょうか。ライトアップや電飾のデコレーションの美しさに取材班一同、思わず「おお……」っとため息がもれました。

10階という高さもあって景色も抜群。取材当日はあいにくの天気でしたが、それでもこの眺め! 昼間は流れる雲や近くの福岡空港へ離発着する飛行機の機影が。夜になると博多湾の夜景や星空を臨めるルーフトップで身も心も癒される極上のととのいを、ぜひ味わっていただきたいです(※取材時はまだ工事途中でしたが、特別に入らせていただきました)。

家族や仲間同士で入りたい「貸切サウナ」

最後3セットめは、最大3人で貸切利用できるプライベートサウナ「緑 -Green-」へ。セルフロウリュ付きの「植物のサウナ」では、緑=植物をふんだんに使ったインテリアと壁の木材が特徴。そしてのこのサウナ室、とてもいい香りが……。香りの面でも心地よいサウナ空間になっています。

座面にはインビジブルスピーカーと呼ばれる特殊な音響機器が取り付けられていて、お好みで使用することも(無音で静かに集中することも可能)。このスピーカー、音によって座面がブルブルと振動させるんです。特に低音部の震えが体に響き、なんとも言えないサウナ体験をもたらしてくれます。

「緑 -Green-」では不定期(要予約)で「ウィスキングマイスター」と呼ばれる専門の施術師によるウィスキング(オークや白樺といった植物の枝葉を束ねたウィスクで身体を叩くリラクゼーショントリートメント)体験も可能。

ほか「緑 -Green-」には、備え付けの製氷機の氷で温度を変えられるバスタブタイプの専用水風呂や外気浴スペース、洗面台、シャワーもあり、家族や友人同士で楽しむにはピッタリ。よりぜいたくな時間を過ごすことができそうです。

ソファにもこだわりが。琉球畳の休憩室

7173でととのった後は、テレビを備えた休憩室でゴロリ。琉球畳で20畳ほどの広さ。各種リラックスチェアで休むもよし、畳の上で寝転がるもよしです。

おのおの好きなスタイルで休憩ができる
一度体験してほしいこだわりのソファ

毎年5月3日~4日にかけて行われる「博多どんたく港まつり」や、福岡の春の風物詩の「水天宮春大祭」ももうすぐ。福岡空港や博多駅からのアクセスもよく、海の幸山の幸もおいしければ、人もいい。ゴールデンウイークは、サウナを加えた福岡旅行なんてプランはいかがでしょうか。

サウナヨーガン福岡天神
■住所:福岡県福岡市中央区舞鶴1-5-6 平和台ホテル天神9階
■営業時間:前10:00~後10:00(最終受付 後9:00) 定休=無
■料金:平日=1時間1,400円 延長30分毎+500円、土日祝=1時間1,800円 延長30分毎+500円、プライベートサウナ(150分・定員3名・予約制)平日=9900円、土日祝=13,200円
※プライベートサウナは同性グループまたは家族での利用が可能
詳しくは公式HP https://yogan-sauna-fukuoka-tenjin.jp/price/

撮影/佐藤佑一
取材・文/橋本達典

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