ドーミーイン和風ブランド「御宿 野乃浅草別邸」を最速リポート

全国に数あるビジネスホテルの中で現在、無敵を誇ると謳われている最強のホテルが「ドーミーイン」グループ。1993年の創業から約30年。とりわけ、冒頭の言葉がわかるミドル世代を中心に成長を遂げて、1995年に2棟目となる「ドーミーイン蘇我(現:天然温泉 そが浜の湯 ドーミーイン千葉City Soga)」からは、浴場を併設。出張の多いビジネスマンをはじめ、旅行客にも大人気で今では“ドミニスタ”と呼ばれる熱狂的ファンがいることで知られています。

また、ここ数年のサウナブームの前からいち早くロウリュ設備も導入(※施設によります)。温泉はもちろん水風呂、サウナの温度なども日々調整を重ねることで、サウナ好きからも圧倒的な支持を得ています。

目次

1月16日オープンの「天然温泉 凌天の湯 御宿 野乃浅草別邸」

「天然温泉 凌天の湯 御宿 野乃浅草」とは目と鼻の先のところにオープンです

そんな「ドーミーイン」グループが手がける最新のホテルが、東京は台東区浅草に完成した「天然温泉 凌天の湯 御宿 野乃浅草別邸」(以下:御宿 野乃浅草別邸)。1月16日(火)にオープンしたばかり。

ちなみに「御宿 野乃」は、SAUNA BROS.読者なら説明不要の「ドーミーイン」グループが手がけるホテルブランドのひとつで「日本をもっと。ドーミーインをもっと。」をコンセプトにした全館畳敷き(!)の和風プレミアムホテルです。

今回は、つくばEXPRESS浅草駅A1出口から徒歩4分、銀座線浅草駅1番出口から徒歩約8分の好立地に誕生した、「御宿 野乃浅草別邸」をリポートします。

まるで高級旅館のようなラグジュアリー感!

今回の取材に同行してくださったのは「ドーミーイン」のことなら何でもお任せ、株式会社共立メンテナンス、ドーミーイン事業本部首都圏事業部部長でサウナ好きの平山恵一さん(以下、平山さん)と、入社10年目の若手のホープ、首都圏エリアリーダーでこちらもサウナ好きの石塚一光さん(以下、石塚さん)。

場所は、花やしき通りのすぐそば。2019年7月にオープンした「御宿 野乃浅草」から徒歩数10歩行ったところに「御宿 野乃浅草別邸」があります。江戸の趣のある小路を入って、さっそく館内に。

新築オープンだけあって、木材のいい香りがお出迎え。足元は全国にあり「御宿 野乃」シリーズに共通する畳敷きです。

ホテル全体は和の雰囲気に! 畳がとても歩きやすく心地よい

広々とした帳場(ロビー)は、もはやこれ、高級旅館じゃないですか! 天井や壁には浅草にちなんだデザインが施され、そこかしこに飾られた伝統工芸品も江戸の情緒を感じさせます。

エレベーター前には和モダンのテイストにあった装飾品が!

2023年2月23日には銀座の中心地に「天然温泉 七宝の湯 ドーミーインPREMIUM銀座」(以下:PREMIUM銀座)がオープン。以前、SAUNA BROS.でもご紹介させていただきましたが(そのときの記事はこちらから!)、同じ東京にあるホテルでも銀座の“TOKYO”とはまた違った“EDO”な趣に、のっけからテンション爆上がりです!

窓から東京スカイツリーと浅草寺が見える。同時に見えるのって貴重なのでは

まず見せていただいたのが、デラックストリプルルーム。浅草寺や東京スカイツリーを望む窓。落ち着いた壁紙の色味、質感。質の高い睡眠を約束する「Serta(サータ)」のベッド。

素足で過ごせる畳敷きも相まって、実家(祖父母の家?)に帰ったような安らぎを覚えること請け合いです。フローリングの家が増えていますが、日本人は「やっぱり畳だよね」となるでしょうし、海外の方には日本のよさや文化を知ってもらえることでしょう。

デラックストリプルルーム

「ベッドサイズは、セミダブルからキングサイズまで揃えております。野乃ブランドの館内には白木を使用しておりますので、日本らしさと木のぬくもりを感じていただきたいと思っております。また浅草ならではの装飾を館内、客室に施させていただいています。海外のお客さまに、浅草に来てよかったと思っていただきたいです」(平山さん)。

微調整を繰り返しながらよりやさしい空間に

エレベーターを降りたら一枚板の「凌天の湯」の看板がお出迎え!

今回のリポートのメーン、大浴場とサウナは地下1階に! 一枚板に掘られた「凌天の湯」の文字も実にいい感じ。帳場もしかり、旅館に泊まっているとしか思えない感覚になるはず。

ReFa(リファ)のドライヤー! 女性が喜ぶポイントのひとつです

脱衣場には鍵付きロッカーが男湯に30台、女湯に27台。洗面台は男湯4台に女湯は4台プラス、化粧台が2台。スキンケア用品やアメニティーも充実しています。ドライヤーが「ReFa(リファ)」や「Panasonic nanocare(パナソニック ナノケア)」な点も女性にはうれしいところ。ほか女性側浴室には3種類から選べるシャンプーバーも!

もちろん各洗い場にもシャンプーやコンディショナーなどは設置されていますが、自分好みのものを選べるようにになっています(女湯のみ)

「女性のお客さまは身支度がありますから、化粧台を2台、洗面台とは別に作らせていただきました。お客様にご満座奥していただけるようにシャンプーバーも設置しています」(石塚さん)。

開放感あふれる男性側の浴室

落ち着いた照明の浴室。ドアを開けてまず、目に入るのが”黒湯”。ちなみに内湯の源泉には、約70年間もの間地元の人に愛された浅草観音温泉(泉質はアルカリ性単純温泉)が使用されています。

男湯にある障子には江戸時代の様子が描かれています
肌ざわりがなめらかな黒湯。サウナはもちろんなのですが黒湯もきもちいい〜

「ミネラル豊富で疲労回復や美肌などの効能をもたらしてくれる“黒湯”の天然温泉が、お仕事やご旅行で疲れたお客さまの疲れを癒してくれると思います。外国からいらっしゃったお客さまへのご説明は今後の課題ですが、浴槽に浮かぶ湯の花もご好評をいただいております」(平山さん)。

男湯には障子を模した壁に、かつての浅草の街並みが描かれ、女湯は室内窓の向こうにサウナ後の外気浴スペースがありました。

「既存のホテルでは男性用の大浴場の方が広めというところが多いですが、新棟の男女浴場は、御宿 野乃浅草別邸も含めて均等の広さの大浴場が増えております。」(平山さん)。

露天にも黒湯が! 外気にふれながらの温泉も最高です(男湯)

内湯は41℃の「凌天の湯」のほか、40℃のジャグジー、扉を開けた外湯には露天風呂(42℃)と“あつ”43℃と“ぬる”40℃の壺風呂が。江戸っ子といえばアツアツのお湯を想像しますが、誰もが入れるやさしい温度設定ですね。

見つけました、「ドーミーいんこ」!

「いろんな国のお客さまがいらっしゃいますから、内湯も露天も、どなたでも楽しんでいただけるよう温度設定をさせていただいております」(平山さん)。

シャワーヘッドにも「ReFa(リファ)が 

カランは男湯が8名分、女湯が9名分。加えてそれぞれに、お年寄りや体の不自由な方でも利用しやすいカランが1名分。浴槽の淵には滑り止めが付いているなど、どこまでもやさしい作り。

「浅草に限らず全国のドーミーインでは、お子さま用のイスなども置かせていただいています。お身体の不自由なお客さま、ご高齢のお客さま、みなさまが楽しんでいただけるホテル作りを目指しています」(石塚さん)。

サウナも安定のハイクオリティー&心地よさ

そして、いよいよ高温ドライサウナへ。定員は男女とも6~7名ほど。

サウナ室内は石と檜を使った壁の反射熱が気持ちよく、照明も明るからず暗からずの絶妙さ加減。「PREMIUM銀座」にはなかったテレビも、「なんか浅草だな~」って感じで、東京らしい洗練されたサウナ室でありながら、どこかノスタルジーも感じさせる心地いい空間。

広くてきれいなサウナ室はデザイン性にもこだわっています

「これまで既存のホテルのサウナ室内が高温のため、電球切れがおこっていました。電球ひとつ切れても雰囲気は変わりますので、お客さまが残念に思われないようLEDに変更しました。調光できる点もLED化の利点でした」(平山さん)。

「現在、サウナの温度は90℃に設定しており、内湯や露天と同様に今後、温度を見直させていただくかもしれません。サウナ好きのお客さま、普通にお風呂やサウナを楽しみにされているお客さま、どちらも満足していただけるよう細かな部分も調整していきます」(石塚さん)。

アロマ水が出てくる機器は特注でつくられたんだとか 

ストーブも、ほどんどの「ドーミーイン」と同じく安定の「METOS(メトス)」。セルフロウリュも可能で、20分毎にアロマ水を補給できるボタンもあり。サウナストーンは保温性、密度、熱伝導性と三拍子そろっている香花石を使っています。

「ほかにもサウナ室の外にはサウナハット掛けやメガネ置き場もご用意させていただくなど、今後も本格的なサウナ施設さんに負けないような、かゆいところに手が届くサービスをご提供させていただきたいです」(石塚さん)。

サウナ室を出たら目の前には水風呂があります! 導線もばっちり◯

大浴場内にある90㎝の深さがある強冷水風呂。温度表示は13~15℃となってます。“ととのい”イスは男女とも4脚。先に記したように、女湯には外気浴スペースも。

「ご利用されるお客さまみなさますべてにご満足していただけるよう、水風呂は15℃前後に温度設定を見直しました。外気浴には、『ととのい増強レバー』というミストが散布される装置を設置して、お客さまに外気浴を楽しんでいただきたいです。『ドーミーイン』の通販サイト『DOMINISTYLE(ドミニスタイル)』内にある『サウナ部』に寄せられる声も参考にさせていただいております」(平山さん)。

自分の世界に集中できそうなスペースが女性の露天エリアに! 写真左手には大きなガラス窓
ドーミーイン宿泊の楽しみのひとつがこの「湯上がりサービス」

お風呂あがりには、アイス(後3:00〜深1:00)や乳酸菌飲料(前5:00〜10:00)が無料で提供、コミックスペースがあるのも「ドーミーイン」ならでは。あ、もちろん夜は「ドーミーイン」名物のあっさりした醤油ラーメン「夜鳴きそば」(後9:30〜11:00)も無料でいただけます。東京都内で暮らしていますが、次はプチ旅行で泊まるのもいいなと思ってしまいました。

本数制限のないアイスのサービスもうれしい♪

「サウナ後に“オロポ”が作れる品揃えは、他の店舗でもご用意しています。アイスキャンディーも喜んでいただておりますので、お1人1本とは言わずに、何本でも召し上がっていただきたいです」(石塚さん)。

「夜鳴きそばは全国どこのドーミーインでも同じ味が食べられますが、野乃ブランドはどんぶりに日本らしい和のテーストを取り入れております。見た目もお楽しみください」(平山さん)。

旅行する際に重要な要素のひとつは、風呂とともに食事。他の「ドーミーイン」と同様に、そこもぬかりありません。大浴場と同じ地下1階にあるお食事処の「羽衣茶寮」では、朝食に旬の食材を使った小鉢横丁やご当地料理はもちろんのこと、約50種類の和洋バイキングを提供。“ご当地”ということでは、文明開化を思わせる(想像です!)牛鍋もあるんだとか(取材時はオープン準備中のため、撮影できず……)

……とまあ、駆け足で「御宿 野乃浅草別邸」の魅力を紹介してきましたが、そのよさを知るには「実際に行ってみてください」というのが正直なところ。帳場の開放感から、ふかふかの畳、寝心地のいいベッドに、ビジネスホテルの範ちゅうを超えたハイクオリティーな大浴場&サウナ。ぜひぜひ、ご自身で体感していただきたいと思います。

「浅草寺や花やしき等の観光名所が近くにあることもありまして、多くの観光客の方はたくさんいらっしゃるので、『御宿 野乃浅草』および『御宿 野乃浅草別邸』にご宿泊していただいて、いろんな名所などを観光していただくというのもご一考だと思います。スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております」(平山さん)。

天然温泉 凌天の湯 御宿 野乃浅草別邸
■住所:東京都台東区浅草2-7-26
■営業時間:チェックイン=後3:00、チェックアウト=前11:00(サウナ利用は後3:00~深1:00および前5:00~10:00)
※大浴場の利用のみは不可
■料金:予約時にご確認ください
※その他詳細は公式HP(https://www.hotespa.net/hotels/nono_asakusabettei/)からご確認ください

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